こんにちは!fincle専属ライターのミクです。
世の中には数多くのアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)が存在し、その数は1300種類とも言われています。
今回は、その中でも注目度が高いアルトコインの1つである『ライトコイン』について詳しく見ていきたいと思います。
目次
ライトコインとは?
ビットコインが仮想通貨の第一号だというのは有名ですが、第二号はどの仮想通貨か知っていますか?
実は、この『ライトコイン』が二番目に作られられた仮想通貨です。
ライトコインの始まり
ライトコインは、元Googleエンジニアのチャーリー・リー氏が考案した仮想通貨で、Github上に、2011年10月7日にリリースされました。
この通貨は、ビットコインの仕組みをもとにより流通や取引がしやすいように、また『ビットコインを金とするなら、ライトコインは銀を目指す』という理念のもと開発されました。
ビットコインと仕組みが同じため、数あるアルトコインの中ではそれほど注目されていなかったライトコインですが、SegWitの実装などを通してこのライトコインへの注目が高まりました。
また、2017年12月にライトコインの生みの親であるチャーリー・リー氏が保有しているライトコイン全てを売却したことでより一層注目を集めることとなりました。
2018年6月13日時点でライトコイン時価総額は、約630億で、6位を記録しています。だいたい5〜7位あたりを行き来しており、かなり注目度が高く、人気であると言えるでしょう。
ライトコインの特徴
ビットコインをもとに製作されたライトコインですが、新機能を多く実装させており、ビットコインにも劣らない仮想通貨だと言えます。
⓵ライトコインの利用目的
ライトコインは、ビットコインと同様に決済を目的として作られました。
特徴としては、ビットコインよりも決済スピードが速いということが挙げられます。
決済の処理に10分かかってしまうビットコイン…コンビニなどの支払いで10分も待つことは実用的とは言い難いですよね。
そこで、このライトコインは決済時間をビットコインの1/4である、2.5分に短縮させより日常的なシーンでの使用が可能となりました。
⓶発行量
ライトコインの発行上限枚数は8400万枚で、ビットコインの発行上限枚数(2100万枚)の4倍、発行取引枚数が設定されています。
ライトコインはビットコインと同様にマイニング(採掘)という仕組みがあります。そのため、現時点で8400万枚全て発行されているというわけではなく、徐々にその枚数に近づいて行っている状態で、2140年前後にライトコインの新規発行が終了すると考えられています。
マイニングについては他の記事に詳しく記載するので併せてご覧ください。
⓷SegWitの実装
そもそも仮想通貨の取引は、マイナーと呼ばれる人がユーザー間の取引情報をブロックチェーンのブロックに記録すること(これをマイニングという)で完了します。
このマイニングのしやすさはコインによって異なり、一般的にマイニングがしやすければ取引にかかる手数料は安く、しにくければ手数料は高くなりますが、それほどセキュリティが高いと言われています。
そして、この取引情報を記録するブロックにはそれぞれ収納できるデータ量が決まっています。そのため、今後ユーザーの増加に伴い、取引も増えることで、マイナーがブロックになかなか取引情報を記録できなくなることが懸念されています。
取引情報の記録に時間が掛かればかかるほど、取引完了が遅くなり、送金遅延や手数料増加などにつながってしまいます。これをスケーラビリティ問題といいます。
しかし、このSegWit(Segregated Witness:簡単にいうと、取引のサイズを圧縮してブロックに記録することで1ブロックあたりの取引量の記録を増やすことができるシステム)が導入されることで、取引の容量が圧縮されるため、マイニングにかかる費用も減少して手数料もやすくなると考えられています。
ライトコイン取り扱い取引所〜国内〜
ライトコインを扱っている国内の取引所は以下の通りです。
以前はCoincheckもライトコインを取り扱っていましたが、コインチェック問題発生(2018年1月)後、現在は取引を停止しています。
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・Bitbank(ビットバンク)
・GMOコイン
・BitTrade(ビットトレード)
・BtcBox
・DMMBitcoin
売買手数料 | 取り扱いコイン数 | |
bitFlyer | 無料 | 7種類 |
Bitbank | 無料 | 6種類 |
GMOコイン | 無料 | 5種類 |
BitTrade | メイカー/0.3% テイカー/0.7% | 6種類 |
BtcBox | 0.1% | 4種類 |
DMM Bitcoin | 無料 | 7種類 |
ライトコイン決済対応店舗
私が調べたところ、飲食店は、以下の2店舗のみ利用可能だそうです。
❶ キッチンマレーちゃん(KITCHEN MALAYCHAN)
2店舗と数的には少ないですが、実際にお店で使われていることから、ライトコインへの信用性が高まってきていることがわかります。
ライトコインの価格
ライトコインの価格は1LTC=10,704円となっています。(2018年6月14日現在)
先ほど述べたように、ライトコインはビットコインの次に製作された仮想通貨なため、他の仮想通貨に比べてかなり古くから取引されています。2011年の開始当初は、1LTC=350円程度でしたが、この約7年の間にライトコインの価値は約28倍の10,000円台に到達しました。
過去にライトコインの価値高騰の1つの原因であった、半減期を2019年半ばに迎えることから、今後さらに注目が集まるのではないでしょうか。
時価総額について
仮想通貨の時価総額は、『通貨発行量×市場価格』で算出されます。
簡単に説明すると、現時点でのその仮想通貨の持つ価値や、規模を示しています。
市場での仮想通貨の取引額は24時間変動するため、仮想通貨の時価総額も自ずと更新され続けます。
『時価総額が高い=注目度や需要が大きい』と言えます。
つまりは、注目度や需要が大きいため、その仮想通貨の価値がゼロになる可能性が低いと考えられ、時価総額を考慮することで投資のリスクを抑えることができます。
しかし時価総額は投資する上で有益な情報であることは事実ですが、時価総額のランキングだけで安易に投資先を決めることはあまりオススメしません。
各コインによって特徴や今後予測される展開は様々なので、しっかりとコインの情報を調べ、把握した上で投資するコインを決めるのが良いでしょう。
以下2018年6月14日時点の時価総額ランキング↓
仮想通貨名 | 時価総額 | 発行量 | 市場価格 | |
1位 | BTC(Bitcoin) | 約12兆円 | 約1700万BTC | 約71万円 |
2位 | ETC(Ethereum) | 約5兆円 | 約1億ETC | 約5万円 |
3位 | XRP(Ripple) | 約2兆円 | 約39億XRP | 約60円 |
4位 | BCH(Bitcoin Cash) | 約1.6兆円 | 約1700万BCH | 約9万円 |
5位 | EOS(EOS) | 約933億円 | 約9億EOS | 約1100円 |
6位 | LTC(Litecoin) | 約600億円 | 約5600万LTC | 約1万円 |
時価総額は随時更新されているので、現在の時価総額はこちらのサイトで確認してください。↓
https://coinmarketcap.com/ja/
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、ライトコインについて詳しく解説しました。
2019年8月ごろに半減期がやってくると予測されているライトコイン。
基本的に半減期の前後は価格が高騰すると言われているので今後ますます注目の通貨となりそうです。
この機会にライトコインの取引も考えてみてはいかがでしょうか。
以上、ミクがお届けしました。