幸せと豊かさの基準とは?人生をよりよく過ごすための方法

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世界幸福度指数というものがありますが、幸福については様々な「ものさし」があり、幸福とはこういうものだと絶対的に定義することはできません。それほど、幸福というものは曖昧なものなのです。また、幸福という言葉は豊かさという言葉と密接に結びついています。豊かさといっても、経済的豊かさ、人間関係の豊かさ、ライフスタイルの豊かさ、文化的豊かさなど数えたらきりがありません。こちらも幸福という言葉と同じように定義できない漠然としたものです。しかし、私たちが「この人は豊かで幸福な人生を送っているな」と思える人は存在しますよね。そのように見える人にはある共通点があります。今回は幸福や豊かさというものについて少し考えて、普段の生活をより実り多いものにして行きましょう。

 

幸せと豊かさの基準

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豊かで幸福な生活を送っている人、それはどのような人を指すのでしょうか。

私たちは豊かさという言葉について聞くと経済的な恵みを思い浮かべます。もちろん、経済的の恵みが保障されているほど、私たちは幸せを感じやすくなります。しかし、経済的・物質的に豊かとはいえない国において国民の幸福度が高い場合があるのはなぜでしょうか。ブータンでは国民の97%が「自分は幸福だ」と感じているという結果が出ましたが、彼らには共通している点が1つ挙げられます。それは、「幸せの基準は自分で決める」という意識を大切にしているということです。私たちは、どうしても他人と比べて自分は恵まれているかどうか気にしてしまいます。個人差というものは必ず出てくるものなので、他人が気になるのは仕方のないことです。しかし、自分にも豊かさは既に備わっています。食事に困っていないこと、住む場所があること、健康でいられることなど、当たり前だと思っていることは、それが失われた時にとても恵まれたことであったと、後になってようやく気付くことが多いのです。

 

豊かな人とは?

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ここから、豊かで幸せな人がどのような人なのか明らかになります。そのような人は「自分で自分のことを幸せだと思っている」人なのです。どのような状況に置かれていても自分のことを幸せだと思う人は、他人から何を言われようと毎日を豊かな気持ちで暮らしています。自分の持っていないものを必死になって勝ち取ろうとしないのです。必死になって何かを勝ち取っても、その結果幸せになるかどうかは分かりません。幸せと不満は常に表裏一体で、何かを手に入れるとまた別の心配事が出て来るということをしっかりと理解することが大切です。

 

豊かな人になるには?

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それでは、幸せで豊かな人になるにはどうすれば良いのでしょうか。豊かに毎日を過ごすためには、私たちの意識のレベルから変えてゆくことが必要です。というのも、私たちのものの見え方は、全て私たちの意識によってコントロールされているからです。私たちは自分の意識を根本的に分析して、変えて行くことで世界の見え方を変えることができます。 不満が少なく気持ちを豊かに保っている人は、自分の持っているものだけに注意を向けるということが無意識のうちにできています。もともと、このような姿勢が身に付いている人もいますし、このような姿勢を意識して習慣付けた人もいます。最初は意識的な習慣付けを行なっていても、繰り返すうちに無意識でもできるようになります。では、どのような習慣を繰返して行けば良いのでしょうか。「持っているものを数え上げる」習慣を作って行きましょう。今日はご飯がおいしくできた、朝は気持ちの良い目覚めだった、誰かの役に立った、などどんなに小さなことであっても立派な幸せです。

しかし、毎日を過ごしていると必ずしも幸せな気持ちが続くとは限りません。何かの拍子に突然腹立たしく思うことや、悲しく思うことがあるでしょう。幸せと不満は背中合わせなので、幸せの蔭に不満が潜むたびに気分を害していると心も疲れてしまいます。幸せの裏にどんな不幸があるのか探ろうとするよりも、自分の持っているもの、受け取ったものに感謝することが大切です。何か不幸なことを考えそうになったら、自分の持っている幸せを数え上げてそれらに感謝することに意識を向けましょう。

 

 

不満に感じるからこそ成長するのではないか?

私たちは少なからず成長したいと思うことがありますよね。向上心を持つことはとても立派なことです。しかし、自分に対する不満の感情から生まれた向上心には注意が必要です。というのも、このような場合は途中まで自分を成長させることはできても、後でとてもつらい思いをしてしまうからです。自分に対する不満とは自分のことを認めていない印です。たとえ成長したとしても、どこかで失敗した時には自分のことを攻めてしまいます。のびのびと最大限に自分を成長させることができるのは、「自分にはこれだけのことが出来るし、これからあんなことにも挑戦するだけの力がある」というように、自分のことを認めることができる時だけです。したがって、まずは「自分はとても豊か・幸せで、自分の力で出来ることがたくさんある」ということを認め、「だからこそのびのびと挑戦して行くだけの資格が十分にある」と思う心持ちがより大きく自分を成長させてくれます。

 

最後に

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自分が豊かで幸せであるということを認めるのはとても難しいことです。しかし、このように思うことで、自分自身のことを認められるようになり、自尊心が芽生えます。その結果、自分の生き方や普段の生活、人との関わりの全てが次第によりよいものに変わってゆくのです。自分の持っているものに感謝し満足するということは、決して向上心を妨げるものではなく、むしろ向上心を後押ししてくれるものなのです。今日から自分の持ち物に感謝する習慣をつけてより充実した日々を踏みしめて行きましょう。