人間関係に疲れてしまう原因の1つに価値観の違いが挙げられるかと思います。価値観が違うと話をしても噛み合わず、相手のことが嫌いではなかったとしても、疲れてしまうことがあります。ただ価値観が合わないからといって、人間関係が良好にならないかと言うと実際にはそうではありません。価値観の違いをまず受け入れることで、人間関係を良好に、円滑に進めることができます。
目次
価値観を合わせる必要はない
価値観は人それぞれ違います。そもそも一人一人が全く別の思想を持っているわけですから、価値観が全く一緒になることの方が少ないというものです。価値観が違うことで人間関係に消耗しているのであれば、あなた自身の考え方を変えていくことで楽になっていきますよ。
違いを受け入れる
まず簡単そうで難しいかもしれませんが、相手との価値観の違いをしっかりと受け入れることが大切です。同じ価値観のすり合わせをしなくても、人との良好な関係を築くことはできます。また全く別の意見の方が面白いと考えるのも1つの手です。なぜなら、自分では到底考えられなかった考え方を相手が持っているわけですから。自分の中で価値観を決めつけてしまうと、考え方が凝り固まってしまいます。せっかくですから、全く違う考えを受け入れて、違う側面からの物の見方を学んでみませんか。
違う人間である
価値観の違いだけでなく、そもそもあなたと相手は違う人間なわけです。価値観が合わずむしゃくしゃした時には、「相手は私とは全く違う人間なんだ」と割り切る必要もあります。あなたと違う人間があなたと一緒の価値観の方が稀です。違いを楽しむ心の余裕を手に入れることができれば、もっと別な視点で物事を楽しめるまでに発展しますよ。
別の視点で見ることができる
私の場合、価値観の違う相手にあった時は「ラッキー」だと思っています。私はあまり人間関係を円滑にすることが得意ではありません。どうしても一人の時間が多く、内向的になりやすいのですが、価値観の違う相手が友人にいると、自分の凝り固まった考え方がほぐれていくのが分かります。
例えば価値観の違う人と映画を観て、私がつまらなかったと思う映画をその人がすごく楽しかったと言いました。その人にその映画が楽しかった理由を問うと、自分とは違う着眼点で映画を観ていることが分かり、その着眼点で映画を観ると違う話のように思えるのです。
時々違いのせいで衝突することもありますが、自分と違う視点の人と付き合うことは新たな発見があって面白いものです。
違いを受け入れた後のコツ
価値観の違いを受け入れたとしても、相容れない人という場合もあります。そのような場合には、仲良くなる、親しくなるといった必要は必ずしもないと考えています。人間関係を良好にすることが、親しい人間関係になることとは限りません。時には距離を置くことも必要なのです。
関わりすぎない
価値観の違いを受け入れた上で、関わりすぎないのも良好な人間関係を築くうえで大切なことです。もしあなたがその相手と距離を置きたいと考えているのであれば、相手を必要以上に傷つけないように意識する必要はありますが、自分の心に正直に従って「関わらない」という選択肢を取ることも大切です。
ただし、もちろん自分も相手にとって「関わらない」対象になる可能性があることを理解しておきましょう。自分だけが都合の良い状況に身を置くことはできません。「関わらない」方法を取る場合には、決して自分がされて嫌なこと、例えばひどい言葉を言って相手を傷つけることや、相手に不快な思いをさせることをしないように意識して距離を取るようにしてください。
同意しすぎない
価値観の違いを受け入れることは、相手の価値観に同意することではありません。あくまで違いは違いとして受け入れましょう。自分にとって相手の価値観に同意できなければ、同意する必要はないのです。受け入れることは相手に同調することとは違います。「違う」ことを伝えるだけで相手が傷つくことはありません。
自分はその価値観ではない、ということを伝える権利があなたにはあります。絶対に伝える必要もありませんが、相手に同意しすぎないことも重要です。
離れるのも1つの手段
もし価値観の違いだけでなく、どうしてもこの人とだけは関わり合えないと思う人がいた時には「離れる」のも1つの手段です。人間関係を良好にするためには、無理矢理合わない人と付き合う必要はないと考えています。
「縁を切る」とまではいきませんが、しっかりと距離を離すことで相手のことを理解できることもあります。それが親族や義理の家族といった、どうしても近しくなってしまう場合においても、家族行事の時以外はなるべく顔を合わさないようにすることも、人間関係で疲弊しないためには必要なことだと考えています。
まとめ
価値観の違いを無理矢理合わせる必要は決してありません。大切なのはその違いを受け入れた上で、その相手とどう付き合うかということです。時には距離を離す必要もあるかもしれませんが、違いがあるからこそ、面白いと思えるようになるといいですね。