ICON(ICX:アイコン)とは?特徴や取引所、チャートなどを徹底解説!

こんにちは!fincle専属ライターのミクです。

現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。

例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。

今回は、韓国版イーサリアムとも呼ばれるほど注目が集まってきている分散型ネットワークの構築を目指すプロジェクトである『ICON(アイコン)』について詳しくご紹介していきたいとおもいます。

ちなみに…NEOは中国版イーサリアムとして注目を集めています。

ICON(アイコン)とは

TheDigitalWay / Pixabay

ICON(アイコン)とは、仮想通貨大国である韓国で初めて誕生した仮想通貨分散型ネットワークの構築を目指しているプロジェクトです。 また、イーサリアムが搭載していることで有名なスマートコントラクトという機能をもつことから、韓国版イーサリアムともよばれています。

ICONは韓国のブロックチェーン関連企業であるthe loop社が開発したloopchainというブロックチェーンを利用しています。
また、この通貨にはマイニングによって新規発行はされておらず、C-repの協議によって発行されています。

ICONは韓国国内において、すでに証券会社、保険会社、銀行、病院、大学などさまざまなコミュニティで利用することができ、数ある仮想通貨の中でも特に実用的であるといえます。

一方で、韓国のユーザーが多いと考えられており、韓国政府の仮想通貨に対する対応によって価格が左右されやすいです。そのため、ICONを利用する場合は韓国の仮想通貨に関するニュースやコミュニティの動向に注目すると、ICONの価格変動を予想しやすいでしょう。

ICON(アイコン)についての詳細は、次の表をご覧ください。➡︎

  仮想通貨 ICON(アイコン)
  仮想通貨単位 ICX
  公開日   2017年9月
  時価総額 548億JPY(2018年7月)
  最大発行枚数 400,230,000 ICX
  ホワイトペーパーhttp://docs.icon.foundation/ICON-Whitepaper-EN-Draft.pdf
  公式サイトhttps://icon.foundation/?lang=en

時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/icon/

ICONの特徴

ICONの特徴について詳しく見ていきましょう。
主に次の4点が特徴としてあげられます。

SCORE(Smart Contract On Reliable Environment)という独自のスマートコントラクト
LFT(Loop Fault Tolerance)という独自のコンセンサスアルゴリズム
ICONick
ICON Nexus

難しい言葉が並んでいますが、順番に詳しく見ていきましょう。

SCORE(Smart Contract On Reliable Environment)という独自のスマートコントラクト

SCOREはLoopchainというブロックチェーン上で使用されるICON独自のスマートコントラクトです。

イーサリアムはスマートコントラクトを実装していることで有名ですが、イーサリアムのスマートコントラクトをさらに発展させたものであるといわれています。

イーサリアムのスマートコントラクトについて簡単にみていきましょう。

スマートコントラクトとは、簡単にいうと「人の手を介さずに契約を自動・正確に実行する仕組み」です。
例えば身近な例として券売機を用いて考えてみると…
券売機は全て機械によって運営されているので、販売するにあたり人の手を介しませんよね。

人の手を介しませんが、券売機に必要なお金を入れることで券を手に入れることができます。
つまり、「必要なお金を入れて券を選ぶこと」「券が手に入ること」が契約で決定していると考えることができます。

これにより、人の手を介さないので本来その部分に掛かる人件費(コスト)を削減することができます。
これと同様の考えをブロックチェーンに取り入れ、契約で発生するコストを排除し効率化を図ろうとするのがスマートコントラクトの考えです。

このスマートコントラクトの仕組みを発展させたのがSCOREです。

具体的には、ブロック承認などの基本的なブロックチェーンプロセスにおいて、そのプロセスから切り離された状態でもスマートコントラクトの実行ができるようになりました。そのため、万が一スマートコントラクトに不具合が生じても、ブロックチェーン自体には影響がでない構造になっています。

さらに、通常のスマートコントラクトはデータを移行して契約内容を更新する必要がありますが、一方でSCOREはデータの移行をすることなく契約を更新することができます。

これによって、より高い安全性より簡単なデータの移行ができる通貨となっているのです。

LFT(Loop Fault Tolerance)という独自のコンセンサスアルゴリズム

ICONは、LFT(Loop Fault Tolerance)という独自のコンセンサスアルゴリズムを利用しています。

LFTを利用することで、ブロック生成時にフォークする(ブロック生成時にブロックチェーンが枝わかれすること)確率を軽減することができるそうです。このフォーク数を減らすことで、より高速なコンセンサスが実現しています。

より詳しいLFTの説明は次のサイトに載っていますのであわせてごらんください。➡http://icon.support/a-primer-to-lft-loop-fault-tolerance-consensus-algorithm/

ICONick

ICONickとは、ICONネットワーク内で利用できるwallet IDのことを指します。

ビットコインアドレスのように長くて複雑な数式を用いるアドレスを、ICONickによって自分でIDを作り、より簡単に取引をすることができます。

ICONのユーザーは、1walletにつき一つのICONickで自由にIDをきめ一年間使用することができるそうです。

ICON Nexus

なんといっても、ICONのおおきな特徴は、Loopchainという技術を用いて異なるブロックチェーン同士を繋げることができる点であり、このシステムをICON Nexusといいます。

このシステムを用いることで、異なるアルゴリズムを持ったブロックチェーン同士を繋げることができるのです。

例えば、仮想通貨を取引したい両者が互換性のない通貨をもっている場合、一旦ビットコインなど挟んで取引をすることが必要になってしまいます。これでは、余計な時間も手数料もかかってしまいますし、仮想通貨の利便性にかけるでしょう…

しかし、このICON Nexusを利用することでビットコインを挟んで取引する必要がなく、直接異なるブロックチェーンを利用する仮想通貨同士の取引が可能となりました。

イメージ的にはこのような感じになります。

各ブロックチェーンは、C-repというノードを通じ、ICON Nexusにつながるのです。

仮想通貨ICONの価格変動

ICONについて詳しくわかったところで、ICONの最新チャートを見ていきましょう。

公開当初は、1ICX=約0.4ドルで取引されていました。その後、徐々に価格は上昇していき、12月の後半から1月にかけて価格が高騰し、1月10日には1ICX=約12ドルと30倍近くの価格高騰を記録しました。

この価格高騰の主な背景としては、世界屈指の取引所である『Binance(バイナンス)』、『OKEx(オーケーイーエックス)』に上場したことがあげられます。また、ICX the loop社とチェーンツービー社が提携したのも12月なので、これもひとつの要因と考えられています。

一方で、1月中旬に価格が下落している要因としては、韓国政府が仮想通貨取引所の規制を強化すると発表したことがあげられます。これはICONだけでなく、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨の価格が10%〜20%ほど下落しました。

しかし規制強化後、仮想通貨の取引は禁止しないと公表したことで、ICONの価格は上昇しました。このようにICONは韓国の仮想通貨で韓国ユーザーが多いことからも、韓国内での仮想通貨に対する取り決めなどに応じて価格変動が起きやすいと考えられます。

現在は1ICX=141JPYで、ビットコインにして0.00016170BTCで取引されています。時価総額は548億円を記録しており、時価総額ランキング 31位にランクインしています。

仮想通貨ICON(アイコン)の取り扱い取引所

ICONの仕組みなどを理解したところで、この通貨の取り扱いのある取引所をご紹介していきます!

残念ながら、2018年7月現時点ではICONを取り扱っている国内の取引所はありません。そのため、ICON(アイコン)の取引を希望する人は、海外の取引所を使う必要があります。

海外の取引所でICONの取引量が多い取引所をご紹介します。

アルトコインは取引数が少ないことも多いので、なるべく取引量の高い取引所で取引を開始すると取引の成立がしやすくかつ流動性もあるのでオススメです。

Binance(バイナンス)

2017年にサービスを開始して、半年もしないうちに取引高が世界1位となり、もっとも世界で注目されている仮想通貨取引所です

中国の香港を拠点とした仮想通貨取引所で、100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。

売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。

OKEx(オーケーイーエックス)

オーケーイーエックスとは先にほど紹介した、Binance(バイナンス)とHuobi(フオビ)と並ぶ中国の3大仮想通貨取引所の1つで世界最大規模の取引所といえます。

取り扱い通貨は、ビットコイン、イーサリアムをはじめ約150種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。
またメールアドレスの登録だけで簡単に口座を開設することができます。

注意点としては、この取引所は日本円に対応していないため、日本円に対応している国内の取引所などでビットコインやイーサリアムを購入して、これらの通貨を用いてオーケーイーエックスで取引をすることが必要となります。

売買手数料は、Taker 0.15%-0.05%Maker 0.20%-0.05% (取引数量により変動します。)です。

HOTBIT(ホットビット)

HOTBIT(ホットビット)は、イギリスを拠点としている仮想通貨取引所です。
日本ではあまり知られていないマイナーな取引所ではありますが、エアドロップ(仮想通貨の無料配布)を頻繁に開催していたり、未開拓のアルトコインやICO直後の通貨も多く取り扱っているなどの特徴があります。

またセキュリティ面で安心な2段階認証にも対応しているため、安全性が高いと言えます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は、ICON(アイコン)について詳しくご紹介しました。

アメリカの有名な価格予想会社Wallet Investorは、現時点ではICONの価格はさらに下落すると予想しています。

一方で、仮想通貨規制に厳しかった韓国が、仮想通貨をポジティブに捉えた仮想通貨規制ガイドラインを新たに発表したこともあり、さらに韓国内で仮想通貨の流通がふえることが考えられます。そのため、ICONも需要がふえ、価格変動がおきることも十分に考えられるでしょう。

また、アイコンコインは独自のスマートコントラクトを実装しているので、より実用的にしようできることで自ずと人気も増えるかもしれません。

以上、ミクがお届けしました。この記事が少しでもみなさんのお役に立てましたら幸いです♫