家計を見直す際、一番効く方法は「家計簿をつけること」。でもこれがなかなか続かないんですよね…。
かくいう私も、結婚してからそれこそ色々な家計簿を試してみては挫折、を繰り返してきました。
しかし、実はちょっと口座通帳の使い方を変えるだけで、もっと簡単に家計管理をする方法があったのです。今回はすぐ始められるそちらの方法をご紹介します。
家計管理は通帳に任せよう
あなたは今、通帳を何個持っていますか?
まず自分や家族の通帳を全部集めてみましょう。そのなかで、引き落としに使っている通帳、給与が振り込まれている通帳だけを取り出します。
手当などが振り込まれる手帳も、もし別にあればそれも取り出しておきましょう。
いくつありましたか?
もしあなたが働いていて、共働きの場合、通帳はもっとあるかもしれません。
ここでまず、通帳を2つに絞ります。一つは引き落とし用、もう一つはプール用の通帳です。
引き落とし用の通帳に、すべての引き落としをまとめます。カードを持っているなら、その引き落とし口座も一緒にします。
給与の振り込み用の口座で、引き落としもすべてその口座なら、それはそのままにしてかまいません。
ここで大切なのは、「何にお金を使ったか」を見えるようにすることです。
通帳がばらばらだと、あちこちに入金する手間がかかります。またお金が足りなくて引き落としができなかった場合、延滞金など余計な出費が出てしまいます。
ほんの少しでも、積もり積もればかなりもったいない出費です。
またカードは現金がなくても使えるため、つい便利に使ってしまいますが、いつどれだけ使ったのかは見えにくいもの。
一つの通帳にまとめることで、カード払いの無駄も見えてきます。
もしそれでカードをいくつも持っているのが無駄だと感じたら、枚数を減らす、家族カードに切り替えるといった対策も立てられます。
もし電気や水道といった光熱費を引き落としにしていないなら、この機会に口座引き落としにしておきましょう。
口座引き落としにしておくと、割引などが受けられるようになっていることもあります。
給料日に引き落とし用通帳にお金をまとめる
給料日に、引き落とし用の通帳にお金をすべて集めます。
毎月引き落としされる額は大体決まっていますが、余裕をもって引き落とし額の1.5倍程度のお金を入れておきましょう。
そして残りのお金は貯金用と流動費に分けます。
貯金用のお金は、また別の通帳にプールしておきます。基本的に貯金用は引き出さないのが目的なので、少し遠くにある銀行などにするのがおすすめです。
先に貯金分を預けておけば、残りのお金で生活しなければならないので、自然とやりくりすることになります。
またついつい手元にお金がなくなったら、キャッシュコーナーでおろしてしまう…といった悪循環も断ち切れます。
ただしここで大切なのは、貯金する金額を無理のないものにすること。
貯金癖がついていない場合、ついやってしまいがちなのが、大きな貯金目標を立ててしまうことです。
無理な貯金をして、毎日の生活がぎりぎりになってしまっては、貯金どころではありません。まず習慣を身につけることが大切なので、無理のないようにしていきたいですね。
忙しいならネットで通帳管理をする
最近ではネットバンキングで、お金の管理や通帳の閲覧ができるようになっています。
最初に登録するまで時間がかかりますが、一度登録すると、通帳記入にいかなくても、ネット上で確認ができます。無料の口座管理ソフトを使う方法もありますが、セキュリティ面を考えると、少ない口座をそれぞれ閲覧する方がおすすめです。
ネットバンキングがあれば、お金の口座間のやりとりが簡単になるので、お持ちの口座でネットバンキングがあれば申し込むことをおすすめします。
ただしネットバンキングは確認を主にして、通帳記入をちゃんとすることをおすすめします。
これは私の経験ですが、やはりちゃんと自分の目で見ると反省の気持ちも強くなるのです。あと貯金用の口座にお金が少しずつたまっていくのをニヤニヤしながら見る、という新しい楽しみ方もあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
我が家にも通帳がほんとにたくさんありました。というのも、会社によって指定されている銀行などがあったため、それに合わせていくうちにいつの間にかたまっていたのです。
思い切って通帳を断捨離したおかげで、それほどの額ではありませんが、ちょっとまとまったお金ができました。
積み立てなどもったいないのもありましたが、管理がしきれないものをたくさん持っているよりは、自分で管理しきれるだけを持っていた方が今後のことも考えると楽だと感じました。
また今後の生活で銀行を変えたり、増やす必要が出るかもしれませんが、引き落としを一つにまとめるだけでも、我が家の家計管理は断然楽になりました。
ぜひ、通帳が多くて管理しきれない、というご家庭で一度試してみてはいかがでしょうか。