イーサリアム(Ethereum:ETH)とは?特徴や仕組みなど徹底解説!

こんにちは、fincle専属ライターのケントです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、その中で主要な通貨の一つがイーサリアム(Ethereum)です。

ビットコイン(BTC)に次ぐ規模を誇るイーサリアム(ETH)ですが、どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばイーサリアムがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

イーサリアムとは?

イーサリアムは、有名なビットコインと同様に仮想通貨です。

1000種類以上あるといわれる仮想通貨のなかで、時価総額はビットコインに次ぐ第2位にランクインしています。(2018年6月現在)

現在もビットコインが仮想通貨の主流ではありますが、今後イーサリアムがビットコインを追い抜く可能性も十分高いと考えられています。

 

イーサリアムの歴史

イーサリアムは2013年に当時19歳だったヴィタリック・ブテリン氏によって考案されました。

ケント
世界的な仮想通貨を19歳の青年が作ったなんて驚きですね!

なお、イーサリアムの正式名称はイーサー(Ether)といいます。

一般的にイーサリアムと呼ばれていることからその名前が定着しました。

2014年にはプレセールが実施され、そこで16億円もの資金を集めることに成功します。

このプレセールの成功を機にイーサリアムは一気に注目を集め、急成長していきました。

順風満帆かのように思えましたが、2016年にTHE DAO事件と呼ばれるハッキング事件が発生。

このハッキングでは、50億円相当ものイーサリアムが盗まれてしまいました。

この事件を機にイーサリアムへ不安を感じた者が、セキュリティ面がより強化されたイーサリアム・クラシック(ETC)へ移行するようになり分裂が発生しています。

このようにさまざまなマイナーチェンジを繰り返し実施することで、イーサリアムは信頼を獲得していくようになります。

 イーサリアムの特徴

イーサリアムの歴史やホワイトペーパーの内容が分かったところで、具体的な特徴について解説していきます。

イーサリアムの特筆すべき特徴は、スマートコントラクトが導入されている点です。

スマートコントラクトとは一体何なのでしょうか、確認していきましょう。

 

 スマートコントラクト

スマートコントラクトとは、簡単にいうと「人の手を介さずに契約を自動・正確に実行する仕組み」です。

スマートコントラクトを理解するために、身近な例として券売機を挙げて考えてみましょう。

券売機は全て機械によって運営されているので、販売するにあたり人の手を介しませんよね。

人の手を介しませんが、券売機に必要なお金を入れることで券を手に入れることができます。

つまり、「必要なお金を入れて券を選ぶこと」「券が手に入ること」が契約で決定していると考えることができます。

これにより、人の手を介さないので本来その部分に掛かる人件費(コスト)を削減することができます。

これと同様の考えをブロックチェーンに取り入れ、契約で発生するコストを排除し効率化を図ろうとするのがスマートコントラクトの考えです。

ビットコインはブロックチェーン上で取引記録を管理はするものの、契約内容の管理までは行わないのでそのような点でイーサリアムは優れています。

 

 

なぜイーサリアムは注目を集めるのか?

イーサリアムはビットコインに次いで人気を集める仮想通貨ですが、なぜこれほどまでに注目を集めるのでしょうか。

イーサリアムが人気を集める理由は大きく分けて2つあります。

  1. 有名企業がイーサリアムを活用
  2. 自由度の高さ

それぞれ詳しく解説していきます。

有名企業がイーサリアムを活用

2017年2月に、イーサリアムをビジネスで活用することを目指し「イーサリアム企業連合(EEA)」が設立されました。

EEAにはMicrosoftIntelなど世界の名だたる企業が加盟しています。

また、日本からもトヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャルグループなどが加盟しており、イーサリアムに対する期待度の高さが伺えます。

有名企業が積極的にイーサリアムを活用していることを受け、投資家の間ではイーサリアムに対する信頼と今後の普及への期待度が高まっています。

それらの要因を受け、イーサリアムの人気は今後ますます高まると考えられています。

 

自由度の高さ

イーサリアムが人気を集めるもう一つの理由が、「自由度の高さ」です。

先ほど紹介したスマートコントラクトにより、中間に業者などを挟む必要がなくなります。

その結果、コストを削減すると共にビットコインと比べ素早く取引や決済を行うことが出来るようになるのです。

このような自由度の高さが人気を集める2つ目の理由となっています。

 

イーサリアム取り扱い取引所

イーサリアムは時価総額第2位ということもあり、取り扱っている取引所が多いです。

イーサリアムは現在国内11か所の取引所で取り扱われています。(2018年6月現在)

 取引所手数料 取扱コイン数
 ①bitFlyer 0.2% 7
 ②GMOコイン 0% 5
 ③QUOINEX 0.25% 7
 ④DMM Bitcoin 0% 7
 ⑤Zaif 0%(M), 0.1% (T) 5
 ⑥bitbank 0% 8
 ⑦Bit Trade 0.2%(M),0.25%(T) 6
 ⑧BTCBOX 0.1% 4
 ⑨BITPoint 0% 5
 ⑩Coincheck 0% 12
 ⑪みんなのビットコイン 0.25% 3

(M)=メイカー (T)=テイカー

 

イーサリアム決済対応店舗

イーサリアム決済に対応している店舗は、現在16箇所確認できています。

 店舗名 ジャンル 所在地
 HAIR SALON I T S U K O + 美容院 沖縄県
 Calenda(カレンダ) 美容院 東京都
 うなぎ料理専門店 川昌 飲食店 埼玉県
 ご馳走家 飲食店 北海道
 東楊軒 飲食店 群馬県
 Bit cafe 飲食店 大阪府
 懐石割烹 輝きらり 飲食店 東京都
 オタクな酒屋 鈴木酒店 酒店 静岡県
 絞り染め鯉のぼり サービス業 京都府
 H designworks (アッシュデザインワークス) Webデザイン 大阪府
 整体院カラダノバス 整体院 東京都
 ヒーリングルーム Natural*Garden カウンセリング 山口県
 MODENA アパレル 福岡県
 equal HAKATA アパレル 福岡県
 五反田貸し会議室 不動産 東京都
 YOSHIKOピラティススタジオ フィットネス 静岡県

飲食店を中心に、全国さまざまなジャンルの店舗で決済対応しています。

デザイン会社やカウンセリングなどにも対応しているのは意外で面白いですね。

住んでいる近くに該当店舗があった場合はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

ケント
今後さらに対応店舗が増える期待ができそうですね!

 

イーサリアムの価格

イーサリアムの価格(2018年6月13日時点)は1ETH=54,684円となっています。

2015年のリリース時は1ETH=平均200円ほどだったのが、2018年1月には15万円台まで到達しました。

その後落ち着きを見せているものの、イーサリアムの人気はまだまだ続く形となりそうです。

 

おわりに

今回はイーサリアムの基本情報についてまとめました。

ビットコインに次ぐ規模を誇るイーサリアムですが、今後ますます注目を集める通貨となりそうです。

仮想通貨の運用を始める際には、ぜひイーサリアムを候補の一つに挙げてみてはいかがでしょうか。