皆さんは仮想通貨のElectroneum(エレクトロニウム/ETN)について詳しく知っていますか?
Electroneumはイギリス発の仮想通貨で、主にモバイル市場での活用を目指し開発されています。
また、現時点で仮想通貨といえばビットコインを連想される方が殆どかと思います。
そのような状況のなか、Electroneumはビットコインに代わり世界共通通貨となることを目指す壮大なビジョンを掲げています。
いったいどのような通貨なのでしょうか?
今回はElectroneumの特徴や最新の価格情報など詳しく解説していきます!
目次
Electroneumとは?
↑こちらの動画でElectroneumがどのような通貨なのか確認できます(英語版)
先ほども解説したとおり、Electroneumはモバイル市場での活用を目指し開発されています。
スマートフォンの利用台数は世界で40億台に到達しているとされ、Electroneumは全世界のスマホユーザーが容易に利用できるプラットフォームを提供します。
例えば、スマホで国際送金やゲーム課金などを完了することが可能です。
このような疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
Electroneumの特徴は後ほど詳しく解説するので、まずは基本情報について確認していきましょう!
通貨名 | Electroneum |
通貨単位 | ENT |
発行上限 | 210億枚 |
時価総額 | 約530億円 |
ホワイトペーパー | https://electroneum.com/overview-white-paper.pdf |
公式サイト | https://electroneum.com/ja/welcome-ja/ |
公式Twitter | https://twitter.com/electroneum?lang=de |
時価総額ランキングでは現在104位(2018年9月現在)に位置しています。
また、取引価格は1ENT=0.6円(2018年9月現在)で取引されています。
2018年1月に一時1ENT=20円前後の値を付けていましたが、その後は1円前後で安定しています。
Electroneumの特徴
Electroneumの基本情報が分かったところで、次に特徴について確認していきましょう!
スマートフォンで簡単に利用可能
Electroneumは専用のアプリをインストールするだけで利用可能なので、スマホさえあれば誰でも簡単に利用することができます。
このアプリでは主にQRコード決済、ウォレット、送金やマイニングが可能となっています。
後ほど詳しく解説しますが、Electroneumではアプリで簡単にマイニングを行うことが可能です!
他にも決済や送金などがすべてスマホで可能なので、完全にキャッシュレス化することができますね。
アプリの方は既にインストール数も100万回を超えており、少しずつ認知が広がってきているといえます。
また、現時点でiOS版はリリースされていないため今後された際には日本での普及も予想されます。
Electroneumが誕生した目的の一つとして、仮想通貨の参入障壁を低くする狙いがあります。
仮想通貨に対するイメージは決してまだ良いとはいえず、そもそも仮想通貨をどのように使うのか分からないという人が殆どでしょう。
仮想通貨が今後通貨として普及するには、そのような層へ理解を促すのは必須です。
そのような点で、Electroneumはアプリひとつでキャッシュレス化が可能なため大きな可能性を秘めているといえます。
スマートフォンでマイニングが可能
一般的に仮想通貨はブロックチェーン上にあるアルゴリズムを解決することにより、マイニングすることが可能となります。
マイニングを行うには膨大なパワーと電力が必要となるため、一般家庭で行うことはまず不可能です。
また、同時に電気代が安く広大な土地を必要とするため多くのマイナーは中国や南米でマイニングするのが通例となっています。
それに対し、Electroneumの場合はスマホ一つでマイニングが可能なので驚きですよね。
Electroneumで行われるマイニングは、スマートフォンに搭載されているCPUのパワーに基づき行われます。
ですが、実はこのマイニングにはからくりがあります。
スマートフォン上で行われるマイニングは、正式に言うと本来行われるマイニングを”体験”という形式で一部行うことが可能となっています。
つまり、簡単に言うと運営側はユーザーに対しマイニングを手軽に体験してもらえるようこのような機能を付けているということですね。
そのため、マイニング報酬も1日稼働で30円前後となっているためマイニング目的にElectroneumを利用する人は少ないでしょう。
本格的なマイニングとは違いますが、実際にマイニングを体験してみたいという人にとっては嬉しい機能ではないでしょうか。
トランザクションスピードが速い
ビットコインは国際送金を円滑にするため開発された通貨ですが、取引量が増加したことによりブロックの生成速度が遅くなってしまうという事態が発生しています。
どこよりもわかりやすくビットコインを説明!ブロックチェーンやP2Pなどの仕組みをご紹介!
↑ビットコインについて詳しくはこちらの記事をご覧ください
ブロックの生成速度が遅くなると、トランザクション詰まりが発生してしまいます。
結果的に、現時点のままではビットコインは本来の役目である国際送金という役割を果たせない可能性が高いです。
このような事態を受け、Electroneumは勿論のこと多くの通貨がビットコインの欠点を補うべく誕生しました。
Electroneumはこのようなトランザクション詰まりを解消するため、独自のブロックチェーンを構築しています。
ビットコインが抱える欠点を補ったブロックチェーンを構築しているため、速いスピードでの取引が出来るでしょう。
イギリス初の仮想通貨
Electroneumはイギリスで初めて誕生した仮想通貨となります。
イギリスは仮想通貨市場自体がまだまだ未開拓とされており、2018年に入ってから議会で仮想通貨に対する法整備を行うよう発言があるなど動きが加速しています。
イギリスは金融立国としても知られているだけに、今後Electroneum誕生を皮切りにさまざまな仮想通貨が誕生するのでしょうか。
そのような点も踏まえると、Electroneumが普及した際にはイギリスという国における仮想通貨業界に大きな影響を与えると考えてよいでしょう。
Electroneumの将来性
Electroneumの特徴が分かったところで、次に将来性について確認していきましょう!
無関心層に受け入れられるか
Electroneumの将来性を考えるにあたり最も重要なのが、無関心層に受け入れられるかどうかでしょう。
そもそもElectroneumが開発された理由は、無関心層にも手軽に仮想通貨を利用してもらうためです。
また、仮想通貨が懸念を集める理由の一つとして上げられるのがボラティリティの高さです。
法定通貨や株と違い、1日で価値が半減する可能性もあるため現状のままでは決済目的に利用するのは不可能です。
そのためElectroneumが決済目的で利用可能かどうかは、仮想通貨業界全体に懸かっているといえるでしょう。
こればかりはElectroneumにはどうしようもない問題なため、状況を常に注視するしかなさそうです。
発展途上国で受け入れられるか
そもそも何故仮想通貨が大きな可能性を秘めているのか、それは通貨としての価値が全世界で共通しているという点にあります。
例えば、日本人にとっての1ドルと発展途上国に住む人の1ドルは価値が全く違います。
また、それと同時に発展途上国に住む人のなかには銀行口座を保有していない人がいます。
日本円は国際的にも強い通貨として認められていますが、発展途上国が発行する通貨は価値も弱く政府も信用できないというケースも。
そのため、そもそもお金を銀行に預けないという人が多く存在するのです。
Electroneumはスマホで世界各国共通の口座を保有できるため、通貨の価値さえ認められれば発展途上国に住む人にとって大きな価値があるといえるでしょう。
Electroneumの取引所
Electroneumを取引したい場合は、主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
Cryptopia | ニュージーランド | 0.2% | 580種類以上 |
KuCoin | 中国 | 0.1% | 134種類 |
Liquid(QUOINEX) | 日本 | 0.25% | 110種類以上 |
Electroneumを取引したい場合には日本の仮想通貨取引所であるLiquid(QUOINEX)がオススメです。
仮想通貨取引所QUOINEX(コインエクスチェンジ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑登録方法など詳しくはこちらの記事をご覧ください
Electroneumの買い方
Electroneumがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
ここでは海外の取引所で交換する場合の方法についてご紹介します。
Electroneumを取り扱っている海外の取引所に登録
Electroneumは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Electroneumを購入することが可能となります!
おわりに
今回はElectroneumについて詳しく解説しました。
イギリス初の仮想通貨ということで、現在大きな注目を集めているElectroneum。
Electroneumが上手くいった際には、今後更にイギリスから仮想通貨が誕生するかもしれませんね!
また、従来の仮想通貨とは違いスマホで決済から送金、マイニングまで可能なのは大きな魅力です。
最後に、もう一度特徴について確認していきましょう。
- スマートフォンで簡単に利用可能
- スマートフォンでマイニングが可能
- トランザクションスピードが速い
- イギリス初の仮想通貨
以上となっています!
今後どのような動きを見せるのか注目して見守っていきましょう。