現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。
例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。
ところで、みなさんはMixin(ミックスイン:XIN)という仮想通貨を知っていますか?
この仮想通貨Mixin(ミックスイン:XIN)の特徴の1つに私たちが普段よく使うLINEなどのようにメッセージ機能を持ち、かつ仮想通貨の送受金を可能にしたメッセージアプリMixinというサービスを提供していることがあげられます。
今回は、仮想通貨Mixin(ミックスイン:Xin)について、またMixinというメッセージアプリについて詳しく解説していきたいと思います。
目次
Mixin(ミックスイン:XIN)とは?
Mixin(ミックスイン:XIN)は、2017年11月25日から1ヶ月の間実施したICOで800万EOSの調達に成功し、2018年1月に初めて中国の仮想通貨取引BigONEに上場したばかりの比較的新しい仮想通貨です。
この仮想通貨は、誰もが簡単に手軽に仮想通貨の取り扱えるようなプラットフォームを構築することを目的として開発されました。
MixinのCEOおよび中心的な開発者はCedric Fung(セドリック・フー)氏です。
技術者である彼は、Mixinが初めて上場したBigONEに在籍していたこともあり、仮想通貨のブロックチェーン技術に携わる以前はAndroidのアプリ開発に携わっていたそうです。
またCOO(Chief Operations Officer:最高執行責任者)には、中国の大手ブロックチェーンメディアである8BTCのコラムニストや、世界有数のマイニング会社であるビットメイン社の投資担当者、BigONEのオペレーションリーダーの経歴をもつDanna Li氏が就任しています。
Mixinのセドリックさんを中心とした開発チームは日本と中国を拠点にしており、約20名ほどの技術者たちが日々開発を行なっています。
Mixinが提供する代表的なサービスの1つにMixinというメッセージアプリがあり、ここで利用される仮想通貨がXINとなります。
Mixin(ミックスイン:XIN)に関しての基本情報は、つぎの表をご覧ください。
仮想通貨名 | Mixin(ミックスイン) |
仮想通貨単位 | XIN |
公開日 | 2017年11月 |
時価総額 | ¥6,296,282,056 JPY (2018年9月現在) |
最大発行枚数 | 1,000,000 XIN |
公式ウェブサイト | https://mixin.one/ |
ホワイトペーパー | https://mixin.one/assets/Mixin-Draft-2018-07-01.pdf |
https://twitter.com/Mixin_Network |
時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/mixin/
Mixin(ミックスイン:XIN)の特徴
公式ウェブサイトに飛んでもらったり、ホワイトペーパーを読んでいただければわかるとおもうのですが、Mixin(ミックスイン)に関する情報が少なく、概念的なものが多いのでここでは➀Mixinというメッセンジャーアプリについて➁仮想通貨Mixinのメリット➂仮想通貨Mixinのデメリットの3つにわけてお届けしたいとおもいます。
➀Mixinというメッセンジャーアプリの提供
Mixin(ミックスイン)は上の図のようなメッセンジャーアプリのサービスを提供しています。
メッセージや写真の送信などのサービスは、私たちが普段利用しているLINEやメッセンジャー(フェイスブック)などと同様に行えることはもちろん、大きな特徴としてアプリ上で繋がれた端末間同士の間で直接、仮想通貨の送受金ができることが挙げられます。
Mixinネットワーク上で利用される為につくられたXINトークン(Mixin)もこのアプリ上で利用することができます。
現時点では、ビットコイン(BTC)、イーサリアム、イーサリアムクラッシック、ビットコインキャッシュ、リップル、ライトコイン、ダッシュ、EOS、ドージコイン、Siacoinの計10種類の仮想通貨を取り扱うことができます。
また、Xinトークンを保有していなくてもこのメッセンジャーは利用することができ、相手の電話番号さえ知っていれば簡単に仮想通貨を送金することができます。
Mixinメッセンジャーのもう1つの特徴はエンドツーエンドの暗号化を採用している点です。
具体的には送信したメッセージが暗号化され、メッセージを受け取ったときに暗号化されたメッセージが元に戻され(復号)、読むことができるのです。情報を持っている本人のみ情報にアクセスが可能であるというようなメッセージの秘匿性や安全性を高めた特徴を持っています。
ちなみに一般的に仮想通貨の取引には、秘密鍵と公開鍵を利用して行われますが、Mixinメッセンジャー上では秘密鍵の代わりに6桁のPINコードと電話番号を利用することで仮想通貨の送金を可能とするシステムを構築しています。
ゼロ知識認証という高度な暗号技術によって、この電話番号と6桁のPINコードを利用した認証システムが実現し、より簡単に仮想通貨の送受金を行えるようになりました。
➁仮想通貨Mixinのメリット
➀匿名性が高い
先述したように、Mixinはゼロ知識認証という匿名性に優れた機能を実装しており、さらには仮想通貨Moneroなどでも利用されているリング署名の技術も兼ね備えていることから、Mixin上において高度な匿名性をもった取引が実現しています。
➁4万人以上のユーザーの存在
最大の仮想通貨掲示板あるbitcointalk上でCEOのセドリックさんは‘People use Mixin Messenger to store assets valued over $100,000,000 USD. And we have got a peak 40,000 daily active users.(2018年4月16日)’と投稿しています。
Mixin上では1億ドル以上もの価値が保管されており、4万人以上ものアクティブユーザーが存在すると話しており、アプリの需要の高さが伺えます。
➂従来のブロックチェーンの課題を克服
従来のブロックチェーンの問題を解決することを目的として、Mixinは様々な技術を実装しています。
例えば、スケーラビリティ問題を解決するためのDAG技術やネットワークのセキュリティを向上させるDAGとBFT技術、ブロックチェーンの相互利用を目的としたクロスチェーンの技術などが実装されています。
➃XINはERC20トークン
XINトークンはイーサリアムのブロックチェーン上で作られたERC20トークンの1つです。
そのためXINの保管には公式ウォレット以外にもマイイーサウォレットやLedger Nano Sなどのウェブ型ウォレットや、ハード型のウォレットを利用することができます。
また、そもそも仮想通貨の保管には一般的に1つの仮想通貨につき1つのウォレットが必要ですが、ERC20という規格のトークンを利用することでウォレット一種類だけで様々なトークンを保管することができます。(イーサリアムのブロックチェーン上で作成された通貨に限る)
➂仮想通貨Mixinのデメリット
➀上場している仮想通貨取引所が少ない
上場している仮想通貨取引所が現時点でつぎの3つしかなく取引が限定されてしまうので流動性が高いとは言えないでしょう。
・Fcoin ・KKcoin ・BigONE (2018年9月)
また、XIN取引の約9割がBigONEで行われていますが、この仮想通貨取引所BigONEは今年の7月に日本居住者に向けたサービスを停止したので日本に住みながらXINトークンを取引する場合はBigONEに比べ取引量の少ないFcoin または KKcoinで行わなくてはいけません。
➁新しい仮想通貨プロジェクト
2017年11月にリリースされたXINトークンですが、まだリリースから一年立っておらず、Mixinメッセンジャーに関してはリリースから数ヶ月しか経過していない、まだまだ新しい仮想通貨プロジェクトです。
そのため、Mixinのプラットフォーム上での安全性などの検証はまだまだ不十分であるといえるでしょう。
ゆえに十分注意して取引する必要があります。
Mixin(ミックスイン:XIN)の価格変動
このチャートは中国の仮想通貨取引所BigONEに上場し取引が開始された1月から現在まで(2018年9月20日)を表したチャートになっています。
2018年1月の取引開始当初、1XIN=2,320ドル、ビットコインにおいて1XIN=0.15380900BTC前後を記録しており、仮想通貨のなかでは1単価がかなりの高値で取引されはじめました。
2018年1月は、仮想通貨市場が全体的に盛り上がりを見せていた時期ということもあり、XINトークンの取引値のなかでもかなりの高価格で取引されています。
2018年1月後半以降の仮想通貨市場の大きな下落の影響を受け、XINトークンの価格も大きく下落しています。
その後、1XIN=250~600ドル前後ほどの価格で2018年4月の半ば頃まで取引されていました。
一方で、4月後半あたりの仮想通貨市場の回復に伴って、XINトークンの価格も大きく高騰しています。
約3週間で価格は8倍にまでなり、4月29日には1XIN=1532ドル、ビットコインにして1XIN=0.16142900BTCという高値で取り引きされました。この背景には、先述した仮想通貨市場の回復に加え、invitationボーナス(XINのウォレットやアプリ所有者に無料でXINを配ったエアドロップ)が実施されたこともあげられるでしょう。
5月に入ってからは、価格はゆっくりと下落しています。
現在の価格は、1XIN=¥14,105.84 JPYで取引されており、ビットコインにおいて1XIN=0.01964162 BTCで取引されています。
時価総額は、¥6,248,823,140 JPY で、時価総額ランキング92位にランクインしています。(2018年9月現在)
仮想通貨Mixin(ミックスイン:XIN)の取り扱い取引所
➀Fcoin ➁KKcoin ➂BigONE の3つの取引所で取り扱われていますが、➂BigONEでの取引は日本ではできないので、今回は➀Fcoinをご紹介します。
2018年5月21日に取引所Huobiの元CTO(最高技術責任者)によって比較的新しい仮想通貨取引所です。
新しいながら、設立1ヶ月ほどで1日の取引高が7500億と世界一位を記録したこともあり、この取引所へのユーザーの期待の高さが伺えます。また、7500億という莫大な取引量を記録したにも関わらずサーバーダウンを起こさなかったことから、システムの強さにも定評があります。
Fcoinでの取引手数料は一律0.1%となっていますが、そのうちの50%はFcoin独自通貨のFTで還元されるそうです。お得ですよね!
Mixin(ミックスイン:XIN)の買い方
取引所を紹介しましたが、海外の取引所でしか取引を行うことができないので、少しハードルが高いと感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
ですので、簡単に海外取引所での取引の仕方を紹介したいと思います♪
Mixin(ミックスイン)を取り扱っている海外の取引所に登録
Mixin(ミックスイン)は国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Mixin(ミックスイン)を購入することが可能となります!
最後に
いかかがでしたでしょうか。
今回は、Mixin(XIN)という仮想通貨についてご紹介しました。
XINトークンはまだまだあたらしい通貨ではありますが、ERC20規格のトークンであること、ゼロ知識認証による高い匿名性、スケーラビリティ問題を解決するためのDAG技術などさまざまな特徴がありましたね。
以上、ミクがお届けしました✌︎この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。