今回の記事では、「Seele (シール) 」という仮想通貨に関して紹介して行きます!
目次
仮想通貨Seele (シール) とは?
Seele (シール) は、現時点で時価総額が1億721万米ドル (約120億円)規模であり、92位にランクインしております。(通貨単位: SEELE)
数字的には92位があまり大したことではなさそうに見えますが、現時点で2000種以上の仮想通貨がある中、時価総額では上位4%規模であるため市場への影響が高い仮想通貨ではないでしょうか。
シールの上限発行枚数は、10億枚で、現時点で4億6千万SEELEの発行が完了しています。
仮想通貨Seele (シール) の特徴
シールのユニークな特徴を紹介します!
第4世代ブロックチェーン技術?
シールのプロトコールの設計は、今までのブロックチェーン技術とは異なっています。
独自のプラットフォームを構築するに当たって、シールが提供しようとするサービスにはいくつか重要な方向性・方針等があります。
大きく2つに分けると、Neural Consensus AlgorithmとHeterogeneous Forest Networkです。これは後で具体的に説明します。
結論から言いますと、この2つの特徴・改善から、シールは第4世代のブロックチェーンプラットフォームとして成り立ち、今後この技術により従来のブロックチェーン技術と比べ、より効率・質の高いサービスを提供することが実現可能になります。
シールによれば、ブロックチェーン4.0を作成するための以前のブロックチェーンの改良により、1M TPSまでの速度が可能になったということです。
Neural Consensus Algorithm
シールの「Neural Consensus Algorithm」は、我々人間の脳の内部の働きを参考にしております。
みなさんもご存知のように我々の脳の中身はかなり複雑な構造をしてますね。電気信号を発して情報をやりとりする特殊な細胞である神経細胞は、脳の大きさによって数百億から数千億個にも至るということです。
ここで、神経細胞の数が多いということがどのようなメリットなのでしょうか。
日常生活で例えますと、交通機関つまり電車やバスまたは飛行機の台数が多く頻繁に運行・航されている場合、一定時間の間より大勢の人々もしくは物流が移動することが可能になります。
これは、ネットワーク内のすべてのノードがε-差分同意 (EDA:ε Differential Agreement)を使用してConsensusに達することを可能にするために、大規模な非中央集権型環境でデータを非同期に処理および分類するメカニズムです。
(ノード:コンピューターネットワークを構成する個々の要素または中継点を意味します。具体的には、コンピューター、ハブ、ルーター、さらにはネットワークに接続されたプリンターなどが相当します。)
既存のConsensus Algorithmと比較し、より優れた自己修復性を保証するとともにはるかに効率的なのが特徴です。
この機能は、ネットワークの規模が拡大するにつれて急速に発展し、さまざまなケースに幅広く対応できるようになります。
Heterogeneous Forest Network
「Heterogeneous Forest Network」は第4世代ブロックチェーン技術としてみなされています。
このネットワークは、異なるケースに合わせて最適化されたサブネットで構成されたブロックチェーンエコシステムです。
サブネットは、異なるサービスシナリオを独立的に扱うことができ、クロスチェーンプロトコールとクロスドメインプロトコールを使用し、お互いやりとりすることが可能になります。このネットワークは安全で効率的で、現在のブロックチェーンエコシステムと互換性があると言われています。
つまり、ブロックチェーン内の複雑な構造の中で個々のチェーンが、全てが繋がっている状態で独立して動作できるようにすることが可能です。
これは、今後重要度が高まる価値のインターネット (IoV: Internet of Value) の発展のためにも大きく貢献できる技術であると予想されます。
なぜならば、価値のインターネットはインターネットを通じて情報が場所や時空を超え、あらゆる価値資産の交換が瞬時に実行できるシステムであるからです。
今まで困難だった価値の移動が価値のインターネットにより可能になれば、人々がともに共有し、ともに豊かになり、発展していくことのできる理想的な社会の姿へ一歩近づけるという期待があります。
株・仮想通貨取引に置いてメリット
株式市場と仮想通貨取引所に置いては、このようなシールの1日で大量のトランザクション処理できる環境が魅力的な要素になるようです。なぜならば、株と仮想通貨は1日に大量の取引が行われているからです。
一般的にこれら取引のプロセスは非常に複雑で、インターネットにおける何らかのタスクを自動で繰り返し続けるプログラムであるボットなしでは、1日に行われるトランザクション量の4分の1であっても、人の力だけでは力不足となります。
Seeleは1M TPS (Transactions Per Second) で提供されます。つまり、1秒あたり100万のトランザクションに対応できるということです。短時間で多くのこと処理できる特徴から、従来の伝統的な市場であっても、ブロックチェーンのプラットフォームに移行することを促す可能性があると予想できます。
1M TPS が提供するスケーラビリティ(大規模なことであっても実現可能)は、モノのインターネットが普及するとともに伴われるのでしょう。
世の中は、今後ほとんどの物事がそれぞれ、インターネットを通して繋がる未来へと進んで行きます。これらの接続を確保するために、ブロックチェーン技術が存在すると言えるでしょう。
これらのほとんどは、それぞれ異なるプロトコールに基盤を置くため、シールは、調和性のあるサービスを提供するために企業が必要とするるクロスチェーン・コミュニケーションを提供することができるようです。
仮想通貨Seele (シール) を扱う取引所
HADAX
HADAX (Huobi Autonomous Digital Asset Exchange) は2018年3月にオープンしたばかりの新しい取引所です。
名称からもわかるように、香港の大手仮想通貨取引所であるHuobiとの関連性があります。Houbiのサブブランドとしての新しい取引であり、取り扱っている通貨の種類も異なります。
Huobiは比較的人気のあるメジャーな通貨を扱っていますが、一方でHADAXは結構マイナーな草コインを扱っているようです。
そのため、HADAXは草コインが好きな方に向いている取引所であると言えますね。
さらに印象的な点は、HADAXでは投票で通貨上場をさせる制度などがあるようです。
つまり、HADAXではユーザーが投票することによって通貨(コイン)の上場を決めることができるシステムが導入されているということです。
投票するに当たっては、Huobiで発行されているトークンであるHT (Huobi Token) が用いられます。
投票によって通貨の上場を決定
投票は1票につき0.5HT必要になります。
HADAXの投票には以下のようなルールが定まれています。
*一人の投票数制限が無い
*1つのトークンにつき100万投票まで
*1000人以上に投票される必要がある
HotbitやIdexなどの取引所でもシールを扱ってはいますが、すでにHADAXが取引の97%を示していることが現状です。
仮想通貨Seeleの懸念点
今年の2月に起こった不正集金に関して述べて行きます!
2億円相当の不正集金事件発生
今年の2月、シールのICO(仮想通貨技術を使った資金調達 ) 管理者の名を騙る詐欺師が、約2億円分のイーサリアムをユーザーから集めていたことが明らかになりました。
シールの公式テレグラムで偽の管理者がメンバーへDMを送り、一般公開される前のプライベートセールの一環だとごまかしてイーサリアムを集めることに成功しました。その際、シールのデータアナリストであるニック・スミス博士の名前と顔写真が悪用されたようです。
シールの本物の管理者はその翌日に、自社のテレグラムチャンネルで公式声明を発表し、緊急対応チームなどを立ち上げ、管理者アカウント関しては二重認証システムを追加したようです。
また、声明では詐欺師のウォレットアドレスも公開しました。
シールの関係者は「今回の詐欺事案について深く謝罪する。プレセールは開始していないが、補償プランを通してコミュニティメンバーの被害を最小限に抑えるために責任を果たす。」と語りました。
犯人は内部のメンバー?
公式テレグラムチャンネルの複数のメンバーからは、今回の出来事は「内部犯行」ではないかとの疑いの声が上がっているようです。
そもそも、仮想通貨のICOにまつわる詐欺行為は特に珍しいことではないですね。今年の1月29日には、米アライズバンク (仮想通貨銀行) が詐欺であることが明らかになり、テキサス州当局から運営停止命令が出されました。
仮想通貨Seeleの価格変動
今年の4月に行われたシールのICO当時の価格は0.03米ドル(約3円)でしたが、現在は約8倍増の0.24米ドル(約26円)になりました。
新規発行可能なシールが50万枚以上残っているため、今後可能性は十分にあると思われます。
まとめ
まだまだ仮想通貨のマーケットが安定していないという現状から、不安を感じる方々が多くいらっしゃると思われます。
また、このような状況を悪用し、詐欺を行う事例も少なくないため、望ましくない状況が続いております。
とは言え、情報化社会では情報自体を得ることがかなり簡単であるものの、その情報がいかに正しいかどうかは各自が慎重に判断するべきだと思われます。
みなさんも、少ない情報に頼らず、より多くの情報を総合的に比較し、詐欺などに巻き込まれないよう注意を払うことが求められます。