2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。
このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Thetaです!最近はTokokという取引所に上場しました。
ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Theta。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めばThetaがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!
目次
仮想通貨Theta(Theta token)とは?
Theta(ThetaToken)は今日のビデオストリーミング業界に見られる課題を解決すべく開発された、イーサリアムのブロックチェーン上で動作するオープンソースの分散型ストリーミング動画配信サービスです。
Thetaはイーサリアムのプラットフォームの上に分散型アプリケーションであるDAppsをつくり、音楽をはじめTV /映画、教育、企業会議、 ピアツーピアのストリーミングなどを提供しています。そしてユーザーはこれらの動画配信サービスを利用して、視聴者と簡単につながることが出来ます。
聞いたことがある方もいるかもしれませんが、SLIVER.tvのDAppは数百万のe-Sports視聴者の仕組みを利用して、Theta上に構築された最初のアプリケーションです。
英語版ですが仕組みについてとても分かりやすく説明されているので是非チェックしてみてください♪
Thetaの概要についてわかりましたでしょうか?ここでThetaの基本情報を確認しておきましょう♪
通貨名(通貨単位) | Theta/ThetaToken/TheataNetwork(THETA) |
公開日 | 2018年1月18日 |
時価総額(ランキング) | ¥6,616,673,638 JPY(90位) |
最大発行枚数 | 1,000,000,000 THETA |
現在の発行枚数 | 684,002,689 THETA |
公式サイト | https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/japanese/theta-overview.pdf?v=3 |
ホワイトペーパー | https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf |
公式Twitter | https://twitter.com/thetatoken |
(2018年9月19日現在:CoinMarketCap参照)
仮想通貨Theta(Theta token)の特徴
ここでは過疎通貨Thetaの特徴について詳しく見ていきたいと思います。
データ処理の肥大化を解決
動画配信サービスは、日々のネットの進化とともに画質の向上が進んでいます。
ユーザーの高まるニーズに対応するために「4K画質」や「VR配信」への対応をする必要が出てきます。
そうなるとデータ通信量が膨大になってしまい、回線の負担だけでなく、それを処理するための負担がサーバーにかかります。
資本力のある大企業であれば大規模なサーバーセンターなどを用意することが出来ますが、一つの企業がサービスのサーバー全体を管理しているとトラブルやメンテナンスの際に全てストップしてしまいます。
Thetaではそのようなデータ負担、一部企業の独占状態を解決すべく、ブロックチェーンを利用して分散化しています。
ビデオ視聴者は、今日のビデオストリーミングの課題に対処するために、冗長メモリと帯域幅のリソースを共有す
るようインセンティブを与えられます。世界中の視聴者は、自分のコンピュータを「キャッシングノード」として提供するこ
とで、特定のビデオストリームを地理的に近い視聴者に中継するビデオ配信インフラストラクチャを形成することができま
す。(公式サイトより引用)
一体何のことか分かりにくいかもしれませんが、特定のサーバーにデータ処理をさせるのではなく、サービスを利用する「視聴者」にその処理を負担させることで分散化させることが出来ているのです。
もちろんデータ処理は強制ではなく、視聴者が任意でマイニングすることによりサービスを支え、それによる報酬がTheta tokenとして分配されます。
eSportsのスタートアップ企業が立ち上げた
Thetaのメインサービスである「Theta Network」はeSports系のゲーム配信サービスを提供しているスタートアップ企業「Sliver.tv」によって立ち上げられました。
既に数百万のeSports視聴者を抱えており、Thetaはそのシステムの中に導入されます。
eSports分野は日本でも2017年から徐々に浸透しており、海外では数億円の賞金がかけられる大規模なイベントも定期的に開催されています。
Sliver.tvは最先端のブロックチェーン技術を利用して今後のeSports市場で低コストかつ安定的なネットワークの提供を目指しています。。
最近では韓国の巨大メディア企業と共同で開催したイベントがForbesに掲載されました。
トークンの使われ方
トークンの使われ方なのですが、これがまた画期的です。
下記は公式サイトより引用してきました。
・ 視聴者は、お気に入りのストリーマーやコンテンツ制作者をサポートするためにThetaトークンを贈呈することが可能です。
・ 広告主は、インフルエンサー、ストリーミングサイト、視聴者をサポートするためにトークンを消費します。
・ また、視聴者も、広告主からのトークンを報酬として受け取ることができます。(Theta 公式サイトより引用)
上の文章だと少し分かりにくいので、簡単に説明しますね!
・企業は自分の広告動画を配信するためにトークンを購入します。
・視聴者は広告を見るたびにマイニングを行いトークンを貰うことが可能です。
・視聴者は好きな動画を見るためにトークンを消費します。
・トークンを利用して動画配信者への寄付やサービス関連グッズの購入などが可能です。
※サービス上でトークンが発行されても需要がなければトークンの価値は向上しません。
仮想通貨Thetaの最新チャート
2018年1月の上場直後は1Theta=0.15USDを推移していましたが、仮想通貨ブームともあいまって1月17日の最高値で1Theta=0.31USDを記録していました。
その後ブームが過ぎ去ったこと、各国で仮想通貨に関する規制が強まったのをきっかけに、2018年4月頃まで価格は下がり続けました。しかしながら5月から6月にかけて再び上昇し、0.20-0.26USDを推移しました。価格が上昇した要因としては世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceにへの上場で期待が高まったことが挙げられます。
その後は再び価格は下落し始め、現在では、1Theta=0.08ドル(日本円にして9.41円)で取引されています。
現在価格が落ち込んでいるからと言って、必ずしもThetaに問題があるわけではありません。ビットコインや仮想通貨市場全体が落ち込んでいるため、市場として今は停滞期であると言えます。一部通貨は徐々に値を伸ばしてきているのでThetaも再び価格を伸ばすかもしれません。
仮想通貨Thetaの買い方
気になった方も多いかと思います。ここではThetaの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。
現在は、世界有数の取引所である「Binance」や「OKEx」で活発に取引されています。
ただ…問題が…Thetaは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。
Thetaを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……
仮想通貨Thetaの買い方についてまとめてみました!
Thetaを取り扱っている海外の取引所に登録
Thetaは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?
仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ
国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Thetaを購入することが可能となります!
以下、Thetaの流動性が高い取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。
取引所 | 特徴 | 手数料 |
Binance | 香港にある取引所で取引高が世界1位。100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。 少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力です。 | 0.1% |
OKEx | 香港の仮想通貨取引所。Binance、Huobiと並ぶ世界最大規模の取引所。 | -0.01% ~0.2% |
Huobi | 香港系の仮想通貨取引所。日本企業のSBIホールディングスと一時提携したことでも有名。 | 0.20% |
仮想通貨Thetaの将来性
スポンサー企業は世界有数企業ばかり
下記がThetaのスポンサー企業ですが、「SONY」や「SAMSUNG」をはじめ誰もが知っている会社ばかりですよね。
これだけの有名企業がスポンサーになっているということは、Thetaはそれだけ魅力的なプロジェクトであるといえそうですね!
既にユーザーを抱えている
先ほどもお話したように、Theta Networkは既に数百万のユーザーを抱えているスタートアップ企業によって作られました。
現にある一定のユーザーがすでにいることから、これからサービスを作ってリリースしてユーザーを集めるという形式のICOよりも信頼できます。
公式サイトによると、2017年10月には255万のアクセスがあり、多くのユーザーを抱えていることがわかります。
継続的にユーザーを増やせるか
Thetaは動画配信プラットフォームとして既にユーザーを抱えていますが、今後も同じように成長していく保証はありません。
現在は順調に成長しているものの、競合サービスの登場や、ゲーム市場の停滞が起こらないとも言い切れません。
Theta tokenの開発が順調であっても、このような問題が起こらないとは言い切れません。
また、広告企業とe-Sportの関係も非常に重要になってくるでしょう!
Youtubeの最高責任者が開発に携わっている
Thetaのアドバイザーの中にはYoutubeの共同創業者「STEVE CHEN」氏やTwitchの共同創業者の「JUSTIN KAN」氏が在籍しています。そのほかにもIBリーグの教授が在籍していたりと豪華です。
STEVE CHEN氏はYoutubeの最高技術責任者でもあり、生みの親でもあります。
大規模なデータセンターの開発など技術レベルが高く、Thetaチームが問題に直面したときでも開発・技術面に優れた人たちが揃っていることは、今後より発展していくうえで大きなメリットになるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Thetaについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Thetaの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪
①分散型動画配信プラットフォーム
②広告主、動画発信者、視聴者それぞれがメリットを得られるシステム
②eSports上で多くの視聴者を抱えている
③Youtubeの最高技術責任者が顧問
が主な特徴でした。
この記事を読んで、Thetaはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はThetaに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。