今回は、Komodo(KMD)という仮想通貨について詳しく解説していきたいと思います!
KomodoはZcash(ZEC)からハードフォークされた通貨で、今とても注目を集めている通貨です。
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ZcashからハードフォークされたKomodo、いったいどのような通貨なのでしょうか?
目次
仮想通貨Komodo(KMD)とは?
先ほど解説した通り、KomodoはZcashからハードフォークし誕生しました。
Komodoはビットコインと同等のセキュリティ、また使用ユーザーの匿名性をより向上させることを目的としています。
匿名性の高さがウリのZcashからハードフォークされただけあり、Komodoも同様に匿名性の高さが際立っています。
Komodoの目的が分かったところで、基本情報をチェックしていきましょう!
通貨名 | Komodo |
通貨単位 | KMD |
発行上限 | 2億KMD |
時価総額 | 約190億円 |
ホワイトペーパー | https://komodoplatform.com/wp-content/uploads/2018/06/Komodo-Whitepaper-June-3.pdf |
公式サイト | https://komodoplatform.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/komodoplatform |
時価総額ランキングでは現在71位(2018年7月現在)に位置しており、注目度の高さが伺えます。
取引価格は現在(2018年7月現在)1KMD=182円となっています。
最も価格が高騰した頃(2017年12月)は1KMD=1242円だったので、今後の上昇が待ち望まれています。
Komodoの特徴
Komodoの基本情報が分かったところで、次に特徴を確認していきましょう!
匿名性の高さ
先ほども少し解説しましたが、Komodoは匿名性の高さが大きな特徴の一つです。
どのようにして匿名性の高さを実現しているのか、それは「ゼロ知識証明」という機能。
ゼロ知識証明とは具体的に、相手に自分の持っている情報の内容については一切伝えることなく、相手に自分がその情報を持っていることを伝え取引が正しいということを証明できる技術です。
Komodoはこの機能を利用することで、匿名性の高さを実現しています。
なお、もちろんZcashでも同様にゼロ知識証明を利用しています。
dPoW
KomodoはdPowという技術を採用しています。
dPowとは、Delayed Proof of Workという言葉の略語となります。
ビットコインではPoW(Proof of Work)が採用されていますが、この場合人気のない仮想通貨はマイニング報酬が少なくなってしまうためマイナーが集まりません。
また、マイニング作業が進まないと送金作業の際にトランザクション詰まりが発生するという問題も。
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dPowというシステムを採用することにより、まだ人気のない仮想通貨に対しマイニングを行ってもらえるようプラットフォームを提供する役割を果たすことが可能となります。
例えば、人気のない仮想通貨でもビットコインと同様のマイニング報酬を得ることが可能となるためマイナーも積極的にマイニングを行うようになります。
アトミックスワップ
Komodo最大の特徴ともいえるのが、アトミックスワップを採用していることです。
アトミックスワップとは、取引所など第三者を介さずに通貨取引が可能となる技術です。
本来、異なるブロックチェーンを採用した仮想通貨同士の取引というのは中央集権型取引所(ZaifやBinanceなど)を介さないとできません。
しかし取引所に通貨を預けた際に懸念されるのが、取引所の倒産やハッキング被害などのリスクですよね。
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アトミックスワップでは、分散型取引所(BarterDEX)を採用することによって第三者を介さずに通貨取引が可能となります。
このような分散型取引所を使って行う取引のことをクロスチェーン取引といいます。
このように、分散型取引所でクロスチェーン取引を行うことでリスクを無くすことができるのです。
なお、BaterDEXの開発は順調に進んでおり2018年には日本語にも対応可能となりました。
Komodoの将来性
Komodoの特徴が分かったところで、次に通貨の将来性について確認していきましょう!
分散型取引所の台頭
この分散型取引所は今後、Tetherのような法定通貨と紐づけた通貨との取引も可能となるためとても大きな期待が集まっています。
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現状では中央集権型取引所が当たり前のように使われていますが、今後分散型取引所が台頭する可能性は大いにあります。
ゼロ知識証明を利用した匿名性の高さ
Komodoの特徴でも解説した通り、匿名性の高さは通貨の将来性を考えるにあたり大きな役目を果たします。
ビットコインは取引やアドレス、取引記録などがすべて公開されておりプライバシーは全く無いに等しいです。
それにより、仮想通貨の安全性を保証しているといえばそれまでですが、やはりユーザーにとっては好ましくはありません。
そのようなユーザーが匿名性の高い仮想通貨を利用しようと思うのは当然であり、今後ますますゼロ知識証明を利用した仮想通貨利用者が増えていくことでしょう。
時価総額ランキングが徐々に下がっている
Komodoは機能面などを見るととても魅力のある通貨ですが、懸念材料があります。
それは、時価総額ランキングが徐々に下がっているという点です。
原因としては、プロジェクト規模が大きすぎる故に完成までに時間が掛かるという点が挙げられています。
また、開発自体はホワイトペーパー通り順調に進んでいますが、その間にも魅力ある通貨が多く誕生しており注目度が少しずつ下がっているのが原因ではないかと推測されます。
時価総額を上げるという点では、今後どのように対応をしていくか注視する必要があります。
Komodoの取引所
国内取引所でKomodoは取り扱われていません。
Komodoを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
Binance(バイナンス) | 中国 | 0.1% | 111種類 |
Upbit(アップビット) | 韓国 | 0.05%~0.25% | 124種類 |
Bittrex(ビトレックス) | アメリカ | 0.25% | 約200種類 |
HitBTC(ヒットビーティシー) | イギリス | -0.01%/0.1% | 400種類以上 |
Komodoを取引する際には中国最大の仮想通貨取引所であるBinanceがオススメです!
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Komodoの買い方
Komodoがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
Komodoを取り扱っている海外の取引所に登録
Komodoは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Komodoを購入することが可能となります!
おわりに
今回は仮想通貨のKomodoについて詳しく解説しました。
中央集権型の取引所を利用した仮想通貨取引が当たり前である状況を、分散型取引所が変える可能性は高くなっていると言っても過言ではありません。
また、匿名性の高さが保証されていることはプライバシーの観点からとても大きな役目を果たすでしょう。
開発はこれからも進んでいきますが、順調にいけばより大きな注目を集める通貨となるのは間違いなさそうです。
最後に、もう一度Komodoの特徴を確認していきます。
- 匿名性の高さ
- dPow
- アトミックスワップ
このような特徴があります!
仮想通貨取引を行う人にとって、Komodoが行おうとしていることは密接に関わってくるだけに投資のしがいがある仮想通貨なのではないでしょうか。
今後の様子をしっかりと見守っていきましょう!