現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。
例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。
ところでみなさんは『po.et(ポーエット:POE)』というアルトコインを知っていますか?
このアルトコインは、日本ではまだあまり注目されておらず、マイナーなコインではありますがクリエイターをターゲットとしており、プロジェクト内容もとても実用的な仮想通貨となっています。
ですので今回は、個人クリエーターでもコンテンツのライセンス管理や申請を簡単に行うことができるプラットフォームの構築を目的として開発された仮想通貨である『po.et(ポーエット:POE)』についてくわしく説明していきたいとおもいます。
目次
po.et(ポーエット:POE)とは
po.et(POE)は、イーサリアムをベースとして作られたトークンでERC20に準拠したトークンとして2017年7月17日に公開されました。
po.etは、クリエイターや出版社が制作した、デジタルコンテンツ(例えば、書籍や音楽など)のメタデータ(制作日時や作品名など)と所有権に関する情報をブロックチェーンを利用して、管理・保管することができるプラットフォームです。
クリエイターが自分の制作した作品(デジタルコンテンツ)の情報をこのプラットフォーム
(po.et)に登録することで、作品のメタデータなどが管理・保管され、作品の帰属や所有権を証明することができるのです。
そしてこのプラットフォーム上で使用されるのがPOEです。ユーザーがこのpo.etでデジタルコンテンツを購入する際や、クリエイターの情報登録などプラットフォームを利用する際の手数料などに利用されています。
近年では、インターネット上に誰もが簡単にコンテンツを公開できるようになり、SNSにコンテンツを公開することで有名になったり、ビジネスに発展する人もふえています。(例えば、YouTube、instagram)
その一方で、コンテンツが違法に複製されてしまったり、二次利用されてしまうなどの問題の発生が増加しているのも事実です。特に、個人クリエイターの場合は、コンテンツの著作権管理や手続きなどが複雑で、難しいのではないでしょうか。
このようなコンテンツのライセンス管理の問題を解決することを目的に開発されたのが、このpo.et(POE)です。
po.et(ポーエット)に関しての基本情報は次の表をご覧ください。➡
仮想通貨 | po.et |
通貨単位 | POE |
公開日 | 2017年7月17日 |
時価総額 | 3,544,577,092 JPY (2018年8月現在) |
最大発行枚数 | 3,141,592,653 POE(約31億POE) |
公式ホームページ | https://www.po.et |
ホワイトペーパー | https://po.et/whitepaper.pdf |
https://twitter.com/_poetproject |
時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。https://coinmarketcap.com/ja/currencies/poet/
po.et(ポーエット:POE)の特徴とは
po.et(ポーエット:POE)の特徴は、主に次の3点が挙げられます。
❶ PoE(Proof of Existence)というアルゴリズムを採用
❷ 出版社とクリエイターをつなぐオープンネットワーク
❸ スマートコントラクト(自動契約)を用いたライセンス登録の簡素化
❶ PoE(Proof of Existence)というアルゴリズムを採用
po.etのプラットフォームでは、POE(Proof of Existence)という承認アルゴリズムを採用しています。Proof of Existence とは、存在の証明という意味です。
POE(Proof of Existence)を用いることで、取引情報の改ざんが難しいブロックチェーン上にハッシュ化された動画や画像などのデジタルコンテンツがタイムスタンプ(作成日時)と共に保管、管理される仕組みとなっています。
ハッシュ化されることによって、ネットワーク上でコンテンツの情報が暗号化されるので、改ざんされにくくなっているのです。
もし万が一、盗作などの問題が発生したとしても、タイムスタンプ(作成日時)を照らし合わせることで、どちらがオリジナルか判断することができ、自身が制作したことを証明することができます。
❷ 出版社とクリエイターをつなぐオープンネットワーク
Po.et builds a bridge between creators and publishers.というように、このpo.et(POE:ポーエット)という仮想通貨はクリエイターと出版社をつなぐ架け橋をつくることを目的として開発されました。
po.etはオープンネットワークです。そのため、クリエイターはPo.etプラットフォーム上に自分の製作したデジタルコンテンツの情報を登録することで、第三者にコンテンツ情報(作品そのものはもちろん、作成者、所有権など)を公開することができます。
これによって、クリエイター側は自身の作成したコンテンツを出版社に知ってもらうことができ、一方で出版者側もコンテンツ情報(作品そのものはもちろん、作成者、所有権など)を簡単に確認することができます。
❸ スマートコントラクトを用いたライセンス登録の簡素化
po.etにはスマートコントラクト(自動契約)というシステムが実装されています。
スマートコントラクトとは、簡単にいうと「人の手を介さずに契約を自動・正確に実行する仕組み」です。
例えば身近な例として券売機を用いて考えてみると…
券売機は全て機械によって運営されているので、販売するにあたり人の手を介しませんよね。
人の手を介しませんが、券売機に必要なお金を入れることで券を手に入れることができます。
つまり、「必要なお金を入れて券を選ぶこと」と「券が手に入ること」が契約で決定していると考えることができます。
これにより、人の手を介さないので契約が迅速に完了し、本来その部分に掛かる人件費(コスト)も削減することができます。
これと同様の考えをブロックチェーンに取り入れ、契約で発生するコストを排除し、契約時間の短縮化を図ろうとするのがスマートコントラクトの考えです。
従来、コンテンツ制作者のライセンス申請は、様々な書類手続きが必要であったため、面倒かつ時間のかかる作業でした。また、同様にコンテンツ購入者や利用者もクリエイターのコンテンツを二次利用する際の使用権の申請において手間を要していました。
しかしながら、スマートコントラクトを実装したpo.etプラットフォームを利用することで第三者を介することなくコンテンツのライセンス申請が行えるようになったのです。
つまりはスマートコントラクトの予め決まったプログラムによって、自動的にコンテンツのライセンス申請や購入手続きもできるようになりました。
po.et(ポーエット:POE)のチャートおよび価格変動
これは、2017年9月1日から現在2018年8月3日までを表しているチャートになっています。
取引開始当初は、1POE=0.021469ドル前後、ビットコインにして0.00000452BTC前後で取引されていました。
その後、だんだんと価格は下降し2017年12月までは1POE=0.005ドル前後を行き来していました。(日本円にすると一円未満ですね)
しかし、12月中旬から徐々に価格は上昇しはじめ、1月5、6日には価格が高騰し、現時点での最高値である1POE=0.21ドルを記録しました。
この高騰の背景としては、Po.etがKuCoinという取引所に上場したことが理由として挙げられます。
現在は、1POE=1.52JPY、ビットコインにして0.00000185BTCで取引されています。時価総額ランキングは、181位にランクインしています。(2018年8月現在)
po.et(POE)の将来性
最近では、SNS(たとえば、YouTubeやtictok 、instagram)などのインターネットツールを用いて、誰もが簡単に日本国内はもちろん世界にデジタルコンテンツを発信できるようになりました。
そのため、個人クリエイター(例えばYouTuber)の影響力が大きくなったり、インスタ映えなどの言葉が流行するなど、写真や動画に関する関心が以前よりも大きくなったように感じます。
コンテンツの発信や利用がしやすくなった一方で、自分が作成したコンテンツが知らない間に盗用されていた!なんていう問題も発生しています。
このような問題に対処できるシステムをもっているのが、このpo.etという通貨です。
twitterやinstagramなどの有名なサービスや、出版社がPo.etプラットフォームを利用するようになれば、一気に知名度があがることが期待できます。
今後、どのようなクリエイターやパブリッシャー(出版社)がこのpo.etプラットフォームに参加するかが、この通貨が発展するうえで重要なポイントになるでしょう。
仮想通貨po.et(POE)の取り扱い取引所
残念ながら、2018年8月現時点では国内でポーエットを取り扱っている取引所はありません。そのため、この仮想通貨の取引をしたいという方は海外の取引所を利用することが必要となります。 いくつか取引所を紹介していきます。 https://coinmarketcap.com/ja/currencies/poet/#markets 2017年にサービスを開始して、半年もしないうちに取引高が世界1位となり、もっとも世界で注目されている仮想通貨取引所です。 中国の香港を拠点とした仮想通貨取引所で、100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。 売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。 オーケーイーエックスとは先にほど紹介した、Binance(バイナンス)とHuobi(フオビ)と並ぶ中国の3大仮想通貨取引所の1つで世界最大規模の取引所といえます。 取り扱い通貨は、ビットコイン、イーサリアムをはじめ約150種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。 注意点としては、この取引所は日本円に対応していないため、日本円に対応している国内の取引所などでビットコインやイーサリアムを購入して、これらの通貨を用いてオーケーイーエックスで取引をすることが必要となります。 売買手数料は、Taker 0.15%-0.05%、Maker 0.20%-0.05%(取引数量により変動します。)です。 UKを拠点としている仮想通貨取引所で、取り扱いアルトコイン数は『BITTREX(国内でも有名な海外取引所)』に負けないくらい多く取り扱っており、新規の取り扱いコインもどんどん増えています。 しかし、2018年6月2日にHitBTCは日本居住者に向けたサービス提供を一時停止するという発表がありました。そのため、現在は日本居住者はこの取引所での仮想通貨取引はできません。(これは近々日本で会社をたちあげ、日本の決済資金法に基づきサービスを再開する見通しがあるためといわれています。) 取引所を紹介しましたが、海外の取引所でしか取引を行うことができないので、少しハードルが高いと感じてしまうかたもいるのではないでしょうか。 ですので、簡単に海外取引所での取引の仕方を紹介したいと思います♪ POEは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。 何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。 海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。 海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。 そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。 bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは? 仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説! 国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。 送金が完了すれば、POEを購入することが可能となります! いかがでしたでしょうか。 今回は、個人クリエーターでもコンテンツのライセンス管理や申請を簡単に行うことができるプラットフォームの構築を目的として開発された仮想通貨po.etについてご紹介しました。 instagramやYouTubeを筆頭にSNSで情報を発信することが当たり前になってきている現在、今後近いうちにこの通貨が活躍する日がくることも考えられますね! あまり注目されておらず価格も比較的安価であるいま、投資の対象としては大いに魅力のある通貨だといえます。
⬆︎ここで最近、po.etがどこの取引所で取引されたかをみることができます。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。
またメールアドレスの登録だけで簡単に口座を開設することができます。po.et(POE)の買い方
POEを取り扱っている海外の取引所に登録
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
最後に