仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTの特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTです!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Ontology。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばOntologyがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTとは?

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTは「Onchain」という中国企業がつくった仮想通貨で、2018年3月から取引が始まりました。Ontologyは、「NEOのブロックチェーンをベースに、分散型のデータ管理などのブロックチェーンソリューションを企業に対して提案することを目的」として開発されました。

Ontologyのネットワークを使用すれば、ブロックチェーンを利用したことがない企業であってもOntologyの採用によってブロックチェーン技術を簡単に利用することが出来ます。

中国国内のIT・金融業界において、Onchain社はとても有名です。既に人気を博している仮想通貨NEOの生みの親でもあります。そのためOntologyはNEOに関係の深い仮想通貨であり、Binanceへの上場の際には、NEOの保有者へONTの配布が行われています。

Ontologyの開発環境はNEOの流れを汲んでおり、開発環境においては十分信頼できる通貨であると言えるでしょう。

以下、Ontologyについて簡単にまとめてみました♪

通貨名(通貨単位)Ontology/オントロジー(ONT)
公開日2018年3月8日上場
最大発行枚数10億枚
現在の循環枚数1,000,000,000 ONT
時価総額(ランキング)151,292,175 ONT
公式サイトhttps://ont.io/
ホワイトペーパーhttps://ont.io/documents
公式Twitterhttps://twitter.com/ontologynetwork

※Fincleでは仮想通貨NEOの記事も掲載しています。NEOについても併せて読んでみてください!

仮想通貨NEOとは?特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTの特徴

ここではOntologyの特徴について説明していきたいと思います。

高い処理能力

geralt / Pixabay

OntologyはNEOと同様すごい処理能力を持っているようです!なぜならOntologyもNEOと同じ「dBFT」というOnchain社独自のアルゴリズムを適用しているからです。

この独自のアルゴリズムによって、将来多くのシステムが稼働したり、多くのICOが行われても遅延を起こしにくくなっています。2017年6月のイーサリアムICOブームを思い出してください。イーサリアムは空前のICOブームによって処理遅延を起こし、大きな問題となりました。

OntologyとNEOはイーサリアムと単純比較し、100倍ほど処理能力が高いので、ICOブームになった際にはイーサリアムのような遅延は起こしにくいと考えることが自然です。

ではどれほど優れているのでしょうか?以下1秒間あたりの処理能力について比較を行ってみました♪

因みにtpsとはトランザクション(一連の処理を1つのグループと考えたもの)をどれくらいこなせるかを表す単位です!

ビットコイン・・・7tps

イーサリアム・・・15tps

クレジットカード(VISA)・・・8000tps

NEO/Ontlogy・・・1000tps(環境により最大10000tpsまで可能)

マナ
数字で比較するとここまで大きな差があるんですね。Ontologyの処理能力には期待できそうです。

スマートコントラクトの採用

edar / Pixabay

仮想通貨OntlogyはNEOと同様、ブロックチェーンに契約内容を書き込むことのできる「スマートコントラクト」という機能を持っているのが特徴です。通常、ブロックチェーンには金銭のやり取りのみが記録されますが、それに加えて、取引の中で発生する契約の文面もすべて記録するという画期的なシステムです。2018年4月30日に”Smart X“という新しいスマートコントラクトのシステムが発表され、現在注目を浴びています。

 Ordinary users are unable to effectively develop radical products and services due to limitations in programming languages and tools, which results in excessive costs for application developers. SmartX was born to solve these problems.(Ontology Launches Smart Contract Tool “SmartX”より抜粋)

通常のユーザーはプログラミング言語やツールのせいで、画期的なプロダクトやサービスを開発することが出来なった。これらの問題を解決すべくリリースされたのがSmartXである。

SmartXについてもっと知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!とても詳しく書かれていますよ♪

Ontology Launches Smart Contract Tool “SmartX”

ブロックチェーンと企業をつなぐ

geralt / Pixabay

上述したようにOntologyはNEOのブロックチェーンをベースに、分散型のデータ管理などのブロックチェーンソリューションを企業に対して提案することを目的としてつくられました。

理由としては、一か所でデータの管理をすると、処理に時間がかかっていしまったり、サイバー攻撃をされた暁には、多くの個人情報が一斉に流出するなどの問題を抱えているからです。こういった問題を解決し、ビジネスをより円滑にするためにOntologyは使用されています。

しかし、分散型ネットワークの知識がない、あるいは利用したことがない企業が数多くあるもの事実です。日本の企業においても社員のデータは未だ、企業が独自に管理しています。そのような企業にブロックチェーンを介したソリューションを提供することで、ブロックチェーンと企業の架け橋となるべくOntologyは活躍しています。

また、Ontologyのブロックチェーンシステムはあらゆるビジネス分野に適応できるように、必要に応じてカスタマイズできるようになっています。このことからほとんどのビジネス分野でブロックチェーン技術を適用できるといわれいます。

マナ
実際にOntologyを使うとどのようなことが可能になるのですか?

Ontologyがもたらす可能性については次に詳しく説明しますね♪

ブロックチェーン技術が導入されたら何が起こる?

上記でOntologyは企業にブロックチェーンによるソリューションを提供しているとお話しました。ここではブロックチェーン技術がもし導入された場合、何が起こるのかということを簡単にまとめたいと思います。

いくらネットワーク上で管理されているとはいえ、プライバシー保護やデータ管理はとても煩わしいものばかりです。例えば、お薬手帳です。薬局に行くたびにもっていかなければなりませんよね?突然体調が悪くなってしまったときはもちろん持ち合わせていませんし、なくしてしまう人も一定数いるでしょう。

薬剤師さんは患者さんのデータを入力しますが、違う薬局に行くといままでその患者さんが何の薬を利用していたか一瞬で分からなくなります。きっと処方してもらった薬局には電子データで残っているのでしょうけど、違う薬局に行ったら一切情報がわからなくなるって少し無駄ですよね。

仮にお医者さん/病院・薬剤師さん/薬局・患者さんが共有で管理できるデータベースがあれば、お薬手帳なんてものはいらなくなります。また、「患者さんが今までかかった病気や薬による副作用などの情報を一括で管理でき、どこの病院・薬局でもその情報を患者さんの許可さえあれば見れるようにする」といったシステムがあれば患者さんの健康をよりサポートすることができます。また、医療ミスや処方ミスも減るでしょう。

ブロックチェーン上であれば医療従事者と患者さん間で簡単に情報を共有することが出来ます。もちろん、データが簡単に漏れ出すといったことも起こりません。

※Fincleではブロックチェーンに関してもわかりやすくまとめています!気になった方は是非チェックしてみてください!

どこよりもわかりやすくビットコインを説明!ブロックチェーンやP2Pなどの仕組みをご紹介!

トークン規格「Nep5」を採用

Nep5NEOをベースに作られたトークン規格で、対応するウォレットなど、ユーザーが使いやすいようにするために作られました。例えば、好き勝手にトークンを作ったらユーザーはいちいち個別のウォレットを用意する必要があります…これは大変!ということで「似たようなトークンはNep5系トークンとしてまとめて管理できるようにしましょう」という動きになりました。つまりNep5はNEOプラットフォームで利用されているトークンの種類のことをいいます。

マナ
この場合トークンに統一性も持たせることができますし、ある一定の規準にトークン即したトークンであるということから安全性も担保できますよね

そしてこのNEP5トークンはOntology上でも利用することが出来ます。このNEP5のトークンを使って、様々なアプリケーションを楽しんだり、アプリ開発に投資をすることが可能です。

以下、Ontology/NEO上で使用されているトークンを上げてみました♪

・THE KEY(TKY)

・Red Pulse(RPX)

・DeepBrain Chain(DBC)

・QLINK(QLC)

同じように、イーサリアム(ETH)ベースで作ったトークンの規格として「ERC20」というものがありますよ。

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTの最新チャート

ここではOntologyのチャートについて見ていきたいと思います。2018年3月からオントロジーの売買が始まったのですが、当初は1ONT=138円台となっていました。しかしそこから徐々に価格は上場していき、2018年5月には1ONT=約1000円を記録しています。なんと上場当時の10倍の価格を更新しています。そこから徐々に価格が下がり2018年現在は1ONT=290円ほどになっています。

仮想通貨ブームが一度終わったことや、韓国政府が「仮想通貨に関する規制を強化するかもしれない」と発言したことが仮想通貨の価格に影響を与えていると考えられます。

※Fincleではチャートの見方についてもわかりやすくまとめています。是非参考にしてみてください。

【初心者向け】仮想通貨のチャートの見方を図を使いわかりやすく解説!

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTの買い方

FirmBee / Pixabay

マナ
ONTってどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではONTの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

ONTは現在、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「OKEx」や「Huobi」でも取引されています。

現時点での認知度はとても高く、投資家の期待を集めています。

ただ…問題が…ONTは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

ONTを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨ONTの買い方についてまとめてみました!

ONTを取り扱っている海外の取引所に登録

ONTは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?

仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ

国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、ONTを購入することが可能となります!

海外取引所についてですが信頼性や安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

下記はONTを取り扱っている取引所の手数料や特徴をまとめたものです♪ご参考までに…

取引所特徴手数料
BINANCE(バイナンス)中国の仮想通貨取引所。日本語にも対応しているため、日本人でも使いやすいのが魅力。0.1%
OKEx香港の仮想通貨取引所。Binance、Huobiと並ぶ世界最大規模の取引所。-0.01% -0.2%
Huobi香港系の仮想通貨取引所。日本企業のSBIホールディングスと一時提携したことでも有名。0.20%

仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTの将来性

avi_acl / Pixabay

ここではOntologyの将来性について見ていきたいと思います♪

アリババとの提携

中国のAmazonとも言われている「アリババ」と提携を結んでいるということがOntologyが期待されていることの裏付けであるともいえるのではないでしょうか。

実際、アリババと提携を結んだことでONTの価格は大きく跳ね上がりました。これを機にONTは開発のしやすさや社会的インフラとして機能の高さが多くの人の目にとまり、提携先をどんどん増やしています。

Onchain社によるプロジェクト

中国国内においてonchain社のIT・金融分野での取り組みは、高く評価されています。Onchain社の設立者はであるDa HongFeiは次のように語っています。

「デジタル化された情報をブロックチェーンによって統合・管理できる」としたうえで、総合的にスマートな経済形成のために、ブロックチェーンの利用を前提とした社会を作ることを目標としている。

この目標に向けて有言実行しているのがまたすごいのです。

Onchain社は現在、ブロックチェーンの国際開発コミュニティHyperledgerにも参加しIBMをはじめとした世界屈指のIT企業と共同して、ブロックチェーン技術の開発を進めています。

Onchain社への融資

融資という観点からOnchain社の将来性についても少し検討してみましょう。先ほども少し触れましたが、世界的に有名な企業であるアリババと提携していることがまず評価すべきポイントでしょう。

これに加え、中国の中でもでもトップクラスの大企業と言えるFosun Groupからの融資も受け取っています。いわば、資本面でも技術面でも、Onchain社は”優良な開発状況がすでに整っている”と言っても過言ではありません。

おわりに

今回は仮想通貨Ontology(オントロジー)/ ONTについて見ていきました!特徴や仕組みは理解できましたか?最後にOntologyの魅力についてもう一度おさらいしておきますね♪

➀高い処理能力

②スマートコントラクトの採用

③ブロックチェーンと企業をつなぐ

④トークン規格「Nep5」を採用

が大きな特徴でしたね!

NEOと将来的にはタックを組んでサービスを展開していくといわれるOntology。その利便性の高さもあって、様々な企業から注目を浴びています。今後さらに成長していきそうな通貨の一つと言えるでしょう。仮想通貨を購入する際にOntologyも候補に入れてみてはいかがでしょうか?

最新情報は公式サイトや開発者ブログを見てみてください!