匿名通貨ってどんな仕組みなの?種類や将来性は?分かりやすく解説します!

ゆうや
こんにちは!fincleライターのゆうやです!

皆さんは「匿名通貨」という言葉をご存知ですか?

ゆうや
漢字から「匿名性の高い仮想通貨」なんだろうなって想像はつきますけど・・・。

今回の記事では、匿名通貨にはどんな特徴があるのか、匿名性を高めるための具体的な仕組み、また仮想通貨に匿名性を持たせると何が良いかなどをご紹介していきたいと思います!

匿名通貨の特徴

匿名通貨の「匿名」が何なのかを理解するには、匿名通貨でない普通の仮想通貨と比べてみると分かりやすいでしょう。

ここでは仮想通貨の中で一番メジャーなビットコインを例に出します。

ビットコインのブロックチェーン上には取引データとして、誰から誰へいくら送金されたかという情報がすべて記憶され、その情報が全世界の人々に公開されています。

取引情報が完全に公開されていることで、いつでもブロックチェーンの取引履歴を確認することができ、改ざんされることがないという透明性を持っていることが特徴です。

これに対して匿名通貨は、誰から誰へいくら送金したという取引データを非公開にする(または記録しない)ことで、第三者が情報を観覧できないようにしています。

ゆうや
つまり匿名通貨の大きな特徴は、取引内容などの情報を当事者以外に漏らさないところにあるってことですね!

こちらの記事でビットコインの送金に関する詳細が分かります!

仮想通貨の送金の仕組み

匿名通貨のメリット

ゆうや
匿名性が守られることでどんないいことがあるのか、見ていきましょう!

メリットその1:プライバシーが守られる

ビットコインは世界中のすべての人に取引記録を公開しています。

これにより誰がいつどんな人とどれくらいの量のビットコインのやり取りをしたかという情報がすべて把握でき、取引の透明性が保たれています。

しかし、このように取引がすべて把握できるということは、「個人のプライバシーが筒抜け」ということです。

例えば沢山のビットコインを持っているお金持ちの人がいるとします。

本来ならその人がどれくらいのビットコインを保有しているか、その人がお金持ちかどうかは、第三者に把握されることはなかなかありません。しかし、いろんな人と様々な取引をしているという情報が世界中に筒抜けであるので、悪い人がその人の取引履歴をずーっとさかのぼって観察することが出来てしまいます。

そうすると、「あっ、この人はなんだか1回の取引量が多いな。多分この人お金持ちなんだろうな」という見当がついてしまい、「ハッキングして、ビットコインを盗んでやろう」という気にさせてしまうかもしれません。

もしこの先ビットコインが普及して、例えば病院でビットコイン決済が可能になったとすると、ある人の取引履歴をさかのぼってみた時、ある時からずっと病院との取引が多いということが分かってしまった場合、「この人はずっと同じ病院に通っているな。もしかしてなにか大きな持病を抱えているのかもしれない」などと個人情報が推測できる可能性もないとは言い切れないわけです。

ビットコインをはじめとした多くの仮想通貨は取引の透明性や通貨の信頼性のためにブロックチェーン上の情報をすべて公開していますが、それによる弊害の全くないわけではないのです。

匿名通貨の良い点は、上述のように「お金の流れで様々な物事の情報を第三者に推察させるのを阻止できる」点です。

ゆうや
確かにこれを聞くと、沢山の量をビットコインで取引したくはなくなりますね。匿名通貨はお金持ちの人たちに需要がありそうですね!

匿名通貨のデメリット

次に匿名通貨を利用することによるデメリットをいくつかご紹介していきたいと思います。

ゆうや
あれ!?、匿名通貨のメリットって1つだけ?笑

デメリットその1:犯罪に利用される可能性がある

元々ビットコインも2011年頃までは、「シルクロード」という闇サイトで麻薬取引や銃器の密輸などの決済手段として使用されていました。

しかしビットコインは取引履歴をすべてさかのぼって観覧できるため、「シルクロード」は摘発されています。

一方匿名通貨の場合は誰が誰からどのように入手して、支払いに使っているのかが全く分かりません。

記録が残らないということは先ほどメリットの所でご紹介しましたが、逆にそれを悪用された場合、それを取り締まることが難しいのが匿名通貨の最大のデメリットでもあります。

ゆうや
マネーロンダリング(資金洗浄)や脱税にも使われそうですね。

マネーロンダリングについて詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

最近よく聞く、資金洗浄(マネーロンダリング)とは?世界に与える影響や対策を紹介!

仮想通貨を利用したマネーロンダリングが横行している理由と現状

デメリットその2:国が規制に動く可能性がある

デメリットその1でご紹介したような事情から、匿名通貨を規制しようという動きが世界各国で相次いでいます。

ですが、難しいのは匿名通貨をどのように扱うかは国によって対応が異なり、各国が個別に規制をかけようとするとほとんど必ず「規制の抜け道」が出来てしまいます。

ゆうや
この辺は通常の仮想通貨の税制などにも当てはまりますね。

各国の仮想通貨事情について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

各国の仮想通貨事情①ー先進国での法規制はどうなってるの?簡単にまとめます!

各国の仮想通貨事情②―発展途上国での法規制はどうなってるの?どのくらい普及してるの?

とはいっても、もし国際的なレベルで匿名通貨に対する統一した指針が出来れば、ある日突然需要が一気に落ち込み、価格が急落する可能性があることは否めません。

ゆうや
因みに日本では唯一コインチェックが匿名通貨を扱っていましたが、ハッキング事件を機に取引を停止し、2018年12月5日現在、日本の取引所で匿名通貨を手に入れることは出来なくなりました。

各匿名通貨の紹介

匿名通貨にもいろいろな種類がありますが、その中でも主要な通貨を3つ厳選してご紹介したいと思います。

Monero

Monero(モネロ)は約1032億円で仮想通貨全体で12位の時価総額を誇る匿名通貨です。

匿名通貨の中では最も時価総額が多いです。

Moneroは、複数の取引記録を混ぜ合わせることで、どの取引がどの送信者から行われたのかを分からなくする仕組み(リング署名)や、送信先のアドレスを利用する毎に生成する方式(ワンタイムアドレス)を採用することで匿名性を保つ仮想通貨です。

Moneroについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

仮想通貨のMonero(モネロ)の特徴と今後、取引所をわかりやすく解説

Dash

Dashは約793億円で仮想通貨全体で16位の時価総額をもつ匿名通貨です。

匿名通貨ではNO.2 の時価総額です。

Dashは「通貨」として決済に利用するために作られた通貨で取引時にかかる時間が驚くほど短く、「約4秒」で1つの取引が完了してしまいます。

またDcashは「マスターノード」をいう仕組みを取り入れており、「1000Dash」を保有している人が無条件でマイニング報酬の45%を貰えるようになっています。

ゆうや
え!コインを持ってるだけでコインが増えていくなんてメチャクチャお得じゃん!

その代わりに24時間ずっとノード(主にPCのこと)をフル稼働させて、Dashネットワークの維持に貢献する必要があります。

ゆうや
あー・・・。

Dashについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

仮想通貨DASH(旧ダークコイン)とは?特徴や仕組み、チャートをわかりやすく解説

Zcash

Zcashは約440億円で仮想通貨全体で19位の時価総額をもつ匿名通貨です。

匿名通貨の中ではNO.3の時価総額です。

この通貨は2017年5月に世界有数の投資銀行である「JPモルガン」と連携したことで話題になりました。

そしてZcashの何よりの特徴が「ゼロ知識証明」です。

ゼロ知識証明とは、自分が持っている情報が本当であることを伝えるために、その他の情報を提示する必要なく取引できる仕組みです。

具体的にいうと、通常「100万円持っている」という事実を証明するには、実際に100万円を相手に見せたり、口座情報を開示しなければできません。

しかし「ゼロ知識証明」では、100万円をみせなくとも「100万円を持っている」という事実を証明できるのです。

ゆうや
そんなこと本当にできるのー??笑

Zcashについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

Zcash(ジーキャッシュ)とは?特徴やチャート、取引所について徹底解説!

まとめ

匿名通貨にはプライバシーを守ることができるというメリットがありましたが、反面マネーロンダリングなどの犯罪に使われる恐れがあることも分かりましたね。

ゆうや
プライバシーを守ることを優先するのか、犯罪を防止することを優先するのか、皆さんはどう考えますか?

今回の記事はこれで以上です。今後も仮想通貨に関する知識を深めていきましょう。

ゆうや
以上、ゆうやがお伝えしました!