皆さんは仮想通貨のPower Ledger(パワーレジャー/POWR)を知っていますか?
Power Ledgerは分散型エネルギートレードプラットフォームで、企業を介さずに個人間で電力を売買する機能を果たしています。
日本では2016年4月より,電力自由化が実施されるなど少しずつ電力に対する規制が緩くなってきています。
Power Ledgerでは、今後起こり得るであろう電力の個人間売買をより快適にするためのプラットフォームを提供します。
いったいPower Ledgerはどのような通貨なのでしょうか?
詳しく解説していきます!
Power Ledgerとは?
先ほども解説した通り、Power Ledgerは電力の個人間売買をより快適にするためのプラットフォームを提供するため誕生しました。
企業と個人が交わることにより、複雑化することが予想される電力売買をブロックチェーンで記録することにより不正などを無くす狙いがあります。
また、Power Ledgerはイーサリアムベースの通貨であるためスマートコントラクトの機能も兼ね備えています。
どのような通貨なのか、詳しく解説する前にまずは基本情報について確認していきましょう!
通貨名 | Power Ledger |
通貨単位 | POWR |
発行上限 | 10億枚 |
時価総額 | 約70億円 |
ホワイトペーパー | https://web.powerledger.io/wp-content/uploads/2017/07/Power-Ledger-Whitepaper-3.pdf |
公式Twitter | https://twitter.com/powerledger_io |
公式サイト | https://www.powerledger.io/ |
時価総額ランキングでは現在90位(2018年9月現在)に位置しています。
また、取引価格は1POWR=18円(2018年9月現在)で取引されています。
2017年12月に一時1POWR=150円前後の値を付けていましたが、その後は20円~50円前後で安定しています。
Power Ledgerの特徴
Power Ledgerの基本情報が分かったところで、次に特徴について確認していきましょう。
個人間で電力の売買が可能に
冒頭から解説している通り、Power Ledgerのプラットフォームを利用することで個人間で電力の売買が可能になります。
現在は企業から個人へ供給する形で電力を販売するのが当たり前となっていますが、実質的に競争が無いに等しいため価格が不透明であったりしています。
また、P2P(Peer to Peer)取引なので仲介業者を介す必要がなく価格も従来と比べ低くなることが想定されます。
個人間での電力売買が普及すれば、自然とソーラーパネルを設置する人も増加し自然に対しても良い影響を与えることになりそうです。
POWR・Sparkz二種類のトークンを使用
Power LedgerではPOWRトークンに加え、Sparkzというトークンも採用しています。
実際に電力を売買する際にはPOWRではなくSparkzを利用することになります。
理由としては、仮想通貨はまだまだボラティリティが高く売買としては不向きなためです。
また、取引所によって通貨価格が違うため統一価格であるSparkzに換金する必要性があります。
オーストラリア政府より助成金
オーストラリアは他国と比べブロックチェーンに対する見識が政府レベルで進んでいます。
2017年11月に、ブロックチェーンを用いて分散型エネルギーと水資源システムを統合するプロジェクトに対し助成金を支給しました。
総額800万ドルの助成金が、Power Ledger含む有望なプロジェクトに支給されており期待値の高さが伺えますね。
関西電力と共同開発を実施
Power Ledgerは関西電力と共同でP2Pによって構成される分散型ネットワークの開発を進めています。
豪州パワーレッジャー社とのブロックチェーン技術を活用した電力直接取引プラットフォーム事業に係る実証研究の開始について
この開発は、電力コストの最適化や民間・個人での発電を促進することを狙いとして行われています。
関西電力の供給区域内でPower Ledgerのプラットフォームを利用できる日がいつか訪れるかもしれません。
Power Ledgerの将来性
Power Ledgerの特徴が分かったところで、次に将来性について確認していきましょう!
アジア・オセアニア地域の広範囲で広がりを見せる
先ほど、Power Ledgerがオーストラリア政府より助成金を受けているという解説をしました。
それと同様に、オーストラリアの国営企業であるSynergy社と協力し電気自動車の充電システム整備に取り組んでいます。
Energy company Power Ledger trades on innovation
↑原文はこちら
このような動きはオーストラリアだけでなく、東南アジアのタイでも同様に起きています。
タイ政府によるバックアップのもと、タイのBCPG社と協力し再生可能エネルギー関連のプロジェクトを進行中です。
このように、さまざまな国で可能性を認められており期待値が高いといえるでしょう。
電気自動車の普及が鍵か
現代において電気は無くてはならない存在ですが、今後は電気自動車の普及により電気はさらに人間にとって必要不可欠な存在となります。
現時点で電気自動車は大きく普及しているとはいえませんが、環境保護の観点からみても普及は必須といえるでしょう。
それに応じて、さらなる電気の供給を求められれます。
既存の電力会社による供給だけでは間に合わないと考えると、個人によるソーラー発電はマストとなってくるのではないでしょうか。
そのような時に、Power Ledgerのプラットフォームは電力売買において大きな役割を果たします。
ボトルネックは国家か
Power Ledgerは性能や将来性含め、とても期待値の高い通貨といっていいでしょう。
しかし、最大のボトルネックがあります。
それは国家、つまり政府の存在です。
世界では日本を含め多くの国家が、国で電力を管理しています。
Power Ledgerのアイディア自体は目を見張るものがありますが、実際に利用できるかどうか定かではありません。
Power Ledgerの取引所
国内取引所でPower Ledgerは取り扱われていません。
Power Ledgerを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
Huobi | 中国 | 0.2% | 100種類以上 |
Upbit | 韓国 | 0.05~0.25% | 124種類 |
Binance | 中国 | 0.1% | 380種類 |
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↑Binanceの登録方法や入金方法などを知りたいと思った方はコチラの記事をご覧ください
Power Ledgerの買い方
Power Ledgerがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
Power Ledgerを取り扱っている海外の取引所に登録
Power Ledgerは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Power Ledgerを購入することが可能となります!
おわりに
今回はPower Ledgerについて詳しく解説しました。
世界初のソーラーエネルギー案件ということで、とても注目を集めているPower Ledger。
オーストラリア、タイ両政府から支援を受けているのも大きなポイントといえるでしょう。
また、関西電力が共同で開発していることから日本でもPower Ledgerを利用する日がくるかもしれません。
最後に、もう一度特徴について確認していきましょう。
- 個人間で電力の売買が可能に
- POWR・Sparkz二種類のトークンを使用
- オーストラリア政府より助成金
- 関西電力と共同開発を実施
以上となっています!
今後どのような動きを見せるのか注目して見守っていきましょう。