今回は巷間で話題(?)のcrowd bank(クラウドバンク)についてご紹介していきます。
クラウドバンクとは投資の一つで、利回りがよく少ない額からの投資が可能で株よりもシステムがわかりやすく、お金の少ない学生でも手軽に資産運用ができてしまうというもの。
字面だけ見ると怪しく感じるかもしれませんが、サイトをのぞいてみるとそうでもありません。見やすいレイアウトで、怪しさを感じさせないおしゃれなサイトとなっていました。
では詳しく見ていきましょう!
crowd bank(クラウドバンク)とは?
クラウドバンクとは先ほども少し触れた通り、投資を行っている会社の一種です。
この会社がマッチングアプリのように媒介を担っていると考えるとよいでしょう。
投資したい個人(法人も可)と融資してほしい法人(会社)をマッチングする=組み合わせるということですね。
一般的にはソーシャルレンディングと呼ばれているものの一種です。
ソーシャルレンディングとはお金を貸したい人(投資したい人)と資金調達を行いたい法人をインターネットを介してマッチングし、小口のお金を沢山集めることを指します。
crowd bank(クラウドバンク)は名前にもバンクとついている通り、銀行と似た仕組みを用いています。
<銀行と似た仕組み>とは従来の銀行が行っている個人の資産運用をすべてインターネット完結させ、さらに融資する相手を選べるようにした仕組みのことです。
皆さんの大半は銀行にお金を預けていますよね。このお金にはほんの僅かですが、預金金利が付きます。この仕組みを応用したものがクラウドバンクなのです。
crowd bank(クラウドバンク)の概要
crowd bank(クラウドバンク)は2013年に始まった事業で、現在(2018年9月)の代表取締役は橋村純氏。なんと31歳です。
従業員は20名という小規模な会社でありながら今最も勢いのある会社といっても過言ではないくらい飛ぶ鳥を落とす勢いのある会社です。
ただここで触れておきたいのは2015年7月と2017年6月の2度の行政処分です。以下で詳しく内容を見ていきます。
2015年1度目の行政処分
2015年は以下の二点を指摘されたようです。
・分別管理を適切に行っていない状況
・顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況
「分別管理を適切に行っていない状況」とは、事業拡大に伴って増加した取引データの処理が追いついていなかったということ。
データの増加に対応しきれず、取引開始当日以内に取引データを証券システムに落とし込むという工程がおわっていなかったために、顧客の金残高を把握できず、結果的に「適切な分別管理」が行えていない状況へと至ってしまったようです。
また、「顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況」とは前述の事態が起こってしまったために顧客からの預かり金情報が不正確な状態で取引残高報告書が交付されていたという状況を指すようです。
この一件を受けてcrowd bank(クラウドバンク)側は改善を行ったようでサイトには下記のような記載がありました。
1) 内部管理態勢の整備について
本件につきましては、以下の諸施策の実施によって態勢の整備を行います。
●コンプライアンス機能の強化
●業務管理フローの見直しと適切な人員配置
●経営管理態勢の強化
2) システムの改善について
●業務系システムのアップグレード
●管理系システムの変更
具体的には人員増強、人員の特性を生かした配置、業務全般のチェック体制の徹底、クラウドファンディングに即した社内の規程の整備などが書かれていました。
システム面に関しては業務システム系を全面的にグレードアップさせることや会計システムのアップグレードなどが予定されていました。
このときも投資者に損害はなく、投資しているお金もなんの害も受けることなく運営され続けたようです。また行政処分を受けてcrowd bank(クラウドバンク)の経営状態が怪しくなるということもなかったとのことです。
2017年2度目の行政
2.事実関係
日本クラウド証券株式会社(以下「当社」という。)は、当社ウェブサイトを通じて、当社関係会社を営業者とするクラウドバンク匿名組合(以下「CB匿名組合」という。)の出資持分の募集取扱業務を行っている。CB匿名組合においては、当社関係会社等が設立したSPCや一般事業会社に対する融資を行っている。
今回検査において、当社の募集取扱業務の状況を検証したところ、以下の問題が認められた。○ 著しく事実に相違する表示又は著しく人を誤認させるような表示のある広告をする行為
ア 不動産開発事業に対して融資を行う広告
当社は、平成28年1月から同年7月までの間、募集の取扱いを行った一部において、当社関係会社が関与する不動産開発事業に対する融資に関して、ウェブサイトに広告を掲載している。
上記不動産開発事業は、当社と業務委託契約を締結している者が既に保有している不動産に隣接する不動産を新たに取得し、2つの不動産を同時に売却することを企図する事業であり、新たに取得する不動産の購入等に充当する資金の融資をCB匿名組合から行うものである。
当社は、ウェブサイトにおいて行った広告の中で「SPC(特別目的会社)のメザニンとして6億円の融資を実行します」と表示し、CB匿名組合の融資先は不動産を実際に取得するSPC(以下「不動産取得SPC」という。)であること、また、融資の形態は、劣後特約付金銭消費貸借契約(以下「メザニンローン」という。)であることを説明している。
しかし、実際には、CB匿名組合の融資先は、不動産取得SPCではなく、不動産開発事業に投資を行う「甲事業会社」となっており、甲事業会社は、CB匿名組合から融資を受けた金銭の中から、不動産取得SPCにメザニンローンとして4億6000万円を融資するとともに、不動産取得SPCを営業者とする匿名組合に対して、1億7950万円を出資(以下「本匿名組合出資」という。)していた。
加えて、当社は、上記不動産開発事業のリスク説明として、「プロジェクトの継続が困難になった場合」と題した図(別添参照)を掲載し、CB匿名組合の融資したメザニンローンは、あたかもCB匿名組合とは別の出資者(事業者)の「エクイティ」によって毀損しない旨の表示をしている。
しかし、実際には、本匿名組合出資を除くと、不動産取得SPCの「エクイティ」に相当するものは55万円しかない状況であった。
以上のように、当社の上記のウェブサイトの広告は、実際には、本匿名組合出資を除く「エクイティ」が55万円しかないにもかかわらず、「エクイティ」の余力があることにより投資者がメザニンローンとして出資した金銭が毀損するおそれが低いかのような表示となっていることから、投資者の利益の見込みについて著しく事実に相違し、著しく人を誤認させるような表示であると認められる。イ 営業者報酬等の還元をうたった広告
当社は、平成26年5月から同27年5月までの間、募集の取扱いを行った一部において、「手数料還元お客様キャンペーン」、「営業者報酬の一部を皆さまに還元することで、特別目標利回り6.5%でご提供いたします。」などとうたって、ウェブサイトに広告を掲載している。
しかし、当時CB匿名組合の運用担当者であった前代表取締役は当初から営業者報酬を還元する意思はなく、顧客に対して、手数料等の還元を一切行っていない中、当社は上記の表示を行っていた。したがって、上記のウェブサイトの広告は、顧客が支払うべき手数料等の額に関する事項について、著しく事実に相違する表示であると認められる。
(証券取引等監査委員会公式サイトより引用)
アを要約すると、保障性の高い投資方法(メザニンローン)と言って資金調達をしていたが、内情はまったく違ったということ。
メザニンローンではなく一般的な融資でありなおかつ、元金返済義務のない投資(エクイティ)投資にも顧客から集めた資金をまわしていたようです。
イについては、お得なキャンペーン中であるかのように広告していながら実際はそのようなものはなく全くの嘘であったということ。
しかし、この処分をうけ「手数料還元キャンペーン」の分の手数料は還元されたとのことです。
またこの際に代表取締役であった大前氏は辞任し、現在は橋村純氏が就任しています。
crowd bank(クラウドバンク)のメリット・デメリット
クラウドバンクのことがわかってきたところでメリット・デメリットについても見ていきましょう。
crowd bank(クラウドバンク)メリット
①口座開設・販売手数料が無料
②高い利回り
③一万円から投資可能
④利用者が多い
⑤投資先が豊富
口座開設・販売手数料が無料
なんと投資を開始するまではお金が一切かかりません。口座開設も無料で販売手数料も無料。
運用を開始して利益がでたらその利益の一部を事業側からも、投資家(投資者)からも受け取る(抜く)ことで成り立っているとのこと。
また手続きはすべてネットで完結するので人員を大幅にカットすることに成功しました。その結果このような方法でも成り立っているようですね。
高い利回り
冒頭で銀行と似ているといいましたが、利回りに関しては銀行よりもはるかに良いものとなっています。
通常銀行の預金金利といてば年利0,02%程度です。学生であれば年に数千円といったところでしょうか。
しかしこのクラウドバンクの年利はおおよそ6,79%にもなるのだとか!(事業による)
一万円から投資可能
少額投資が売りのクラウドバンクですが、なんと一万円から投資することができます。学生でも気軽に挑戦できる金額ですね。
このように少額からでも投資できるため、大口投資家だけでなく、投資初心者にもやさしいといえるでしょう。
利用者が多い
クラウドバンク通して現在(2018年9月末)までに370億円ものお金が投資に回されています。これだけのお金が投資されているとなると安心できますね。
ネットで検索をすると行政処分の件が引っ掛かりマイナスのイメージがついてしまっているかたもいらっしゃるかもしれませんが、この数字をみると「少しは信頼してもいいかも」と思うかもしれませんね。
あくまで投資なので自己責任ではありますが。
また2014年以降の倒産率は0%のようで、すべての元金を回収できているとのこと。
詳しい数字などは公式サイトに載っているのでチェックしてみてくださいね!
投資先が豊富
現在(2018年9月末)の状況をみてみると、募集中のファンド(会社)は6社でした。現在は太陽光関係のファンドが大半を占めていました。
太陽光などの自然エネルギー関係は、国がそこで発電された電気を固定価格で買い取るようになっているのでリスクが少ない投資先として人気を博しているようです。
またクラウドバンクには事業性の投資先が多いことも倒産率0%の所以になっています。
事業性の投資というのは、企業がある新しい企画(事業)を行う際の資金集めに投資することを指し、他には新たな会社を立ち上げるための資金集めに投資する方法もあります。
後者のほうは倒産(失敗)のリスクが前者よりも大きいので、投資先としては非常に不安が大きいといえるでしょう。
この点、クラウドバンクでは主に事業性の投資を行っているので倒産率が0%になっているのです。
そのほかにもマイクロファイナンスファンドというものがあり、新興国への投資ができます。
お金をただ単に寄付するのではなく、あくまで「貸す」という体制をとることによって新興国のお金を支援してもらった人々は返済の必要性に駆られ、それが労働意欲となり自立した生活につながっていくのです。
crowd bank(クラウドバンク)のデメリット
一方でデメリットもあります。
①デフォルト(倒産し、元本割れすること)のリスク
②途中売却や途中解約が不可能
③早期償還が多い
デフォルトのリスク
デフォルトとは投資先や投資事業が倒産またはうまくいかず、元金(投資した分のお金)が戻ってこないことを指します。
このリスクは投資にはつきものなのでどうしようもないのですが、さきほども見てきたようにクラウドバンクはデフォルト率が現在(2018年9月末)0%なのでほかの投資に比べると多少はリスクが軽減されているといえるのではないでしょうか。
途中売却や途中解約が不可能
投資期間中は解約したり、売却したりすることは不可能です。ですので、「この計画から降りたいな」と思ったとしても期間中には解約すること(おりること)ができません。
早期償還が多い
償還というのは投資していた元本が戻ってくることを指します。元本が戻ってくるということは投資終了ということなので、配当金はもらえません。
早期償還というのは文字通り、思っていたよりも早期に元本が戻ってきてしまうことなので、最初に見込んでいたよりも配当金が少なくなってしまいます。
crowd bank(クラウドバンク)の口コミ・評判は?
最後にクラウドバンクの評判について調べてみたところ、圧倒的に+の評価でした。
今までに倒産がなかったことや、金利がよいことがポイントとして挙がっていました。
ただ、2度の行政処分を受けたことによる信頼の低下は否めないようで、会社自体が信頼できないとしてクラウドバンクを否定する意見も散見していました。
最後に
いかがでしたでしょうか?今回は話題沸騰中のクラウドバンクについて書いていきました。
クラウドバンクは31歳の若手社長が率いる勢いのある会社で、2度の行政処分をうけ経営体制を見直し再スタートをきったところです。
行政処分を受けているため、信用していいか悩みどころではありますが、高い利回りやデフォルト0%というところが魅力となっていましたね。
ただ投資は自己責任なので、無理のない額で楽しみましょう!