東京証券取引所における市場の種類を徹底解説!

そう
こんにちは!ライターのSouです!

今回は、東京証券取引所について、解説していきます。まず取引所って?という初歩手的な所から取引所の市場の種類、それらの違いについて分かり易く説明していきます。

 

証券取引所とは

証券取引所とは、株式が売り買いされる所です。多くの投資家の売買注文を市場に集中させることで、多くの需要・供給を集め、株価を適切な価格にする役割を担っています。

 

証券会社と証券取引所のちがい

そう
証券会社と証券取引所って何が違うかあまりわからない人も多いはず!解説していきます!

上記で記したように証券取引所が株式が売り買いされる場であるのに対して、証券会社は、株の売買の仲介を行っています。企業や個人に代わって、株売買を代行しています。

なぜかというと、株式市場は、誰でも売買を行うことが出来るわけではなく、資格を所有した人だけがそこでの取引を行うことが出来ます。その為、証券会社は、一般の人々の代わりに株の売買を証券取引所で行っているという事です!

そう
流れにすると、こんな感じになります!

 

証券取引所の種類

証券取引所は日本に4箇所あります。

・東京証券取引所

・札幌証券取引所

・福岡証券取引所

・名古屋証券取引所 

の4つです。

 

東京証券取引所の歴史

東京証券取引所は国内最大の取引所であり、ニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所、上海証券取引所に並び、世界を代表する証券取引所です。

東京証券取引所は、1878年に東京株式取引所として、日本初の公的な証券取引機関としてはじまりました。

その後、2013年に大阪証券取引所と合併し、日本を代表する証券取引所になっています。140年近くにわたり、日本の証券取引を支えています。

 

東京証券取引所の市場について

 

まず、市場とは?

株を売買する市場の事です!証券取引所の中で、いくつかの市場があります。それぞれの市場には、その市場に参加できる基準が違い、市場によって取引されている銘柄の特色が変わります。

そう
魚でいう築地のような感じですね!(笑)

ここから、東京証券取引所の市場について紹介していきます。 東京証券取引所には、東証一部、東証二部、マザーズ、ジャスダックの4つが主な市場です。

市場には、市場ランクというものがあり、市場ランクが高いほど上場するための審査基準が難しくなります。市場ランクは以下のようになっています。

東証一部

東証二部

マザーズ

ジャスダック

 

東証一部

大企業向けの市場です。4つの中で最も上場の基準が厳しくなっています。皆さんが聞いたことのあるような企業はこの東証一部市場に入っていることが多いと思います。トヨタや、ソフトバンク、イオンやパナソニックなどが東証一部の企業の一例です。

 

東証二部

東証二部は本則市場の入り口になる市場です。東証一部へのステップアップを見据えている中堅企業が市場の多くを占めています。

そう
本則市場とは、証券取引所が開いている市場の中でメインの市場となります!東京証券取引所の場合、東証一部、東証二部の二つが本則市場となります。

 

一部と二部の違い

東証一部と東証二部の違いは、企業が市場に上場するための審査基準の違いです。

分かり易いように、以下で表にまとめてみました!

東証一部東証二部
株主数(上場時見込み)2,200人以上800人以上
事業持続年数3年3年
純資産額(上場時見込み)10億円以上10億円以上
時価総額(上場時見込み)250億円以上20億円以上
そう
東証一部と東証二部では、株主数と時価総額の点で大きな違いがみられますね!

 

マザーズ

マザーズとは、1999年に東京証券取引所に設置された市場です。いきなり、東証一部や東証二部に上場しようと思っても、審査基準が厳しくなっています。その為、出来たばかりの会社では、基準を見てしておらず、資金を調達することが困難でした。

そこで、新しい会社でも資金調達を行える市場を作るためにマザーズという市場が開かれました。主に新興企業向けの市場で、東証一部への上場をめざす企業が多く上場しています。

招来活躍が期待できそうな有望ベンチャー企業などに投資をすることが出来るのがマザーズの魅力です。

審査基準は東証二部に比べて、審査基準が緩やかになっています。

東証二部マザーズ
株主数(上場時見込み)800人以上200人以上
事業持続年数3年1年
純資産額(上場時見込み)10億円以上特になし
時価総額(上場時見込み)20億円以上10億円以上

 

ジャスダック

ジャスダックとは、元々は証券取引所ではなく、証券会社の店頭で、上場していない株の取引をする「店頭市場」でした。その後、大阪証券取引所を経て、現在では、東京証券取引所の市場となっています。

ジャスダック市場では「信頼性」「革新性」「地域・国際性」の3つを市場のコンセプトとして掲げています。

ジャスダックに上場している企業もマザーズと同様に新興企業やベンチャー企業が多いです。

そう
新しく出来た小さな会社を総称してベンチャー企業と呼ぶのに対し、新興企業は、新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間うちに多くの収益を狙う企業の事です。

 

ジャスダックには、2種類の市場が設けられている

 

スタンダード

ジャスダックスタンダードでは、一定の事業規模と実績を重視しています。

・上場時の見込み純資産額が2億円以上

・最近1年間の利益が1億円以上

等の条件があります。会社の存続性に重点を置いて条件が定められています。

 

グロース

グロースでは、将来の可能性を重視しています。

・上場時の見込み純資産額がプラスである事

等の条件がありますが、スタンダードに比べ、現在の経営状況に対しての条件は少ないです。あくまでもこれからの成長可能性に重点を置いています。

上場企業数は、圧倒的にスタンダードの方が多くなっています。

そう
グロース市場は夢がある!けど、その分倒産などのリスクもあるので、銘柄は慎重に選びましょう!

 

マザーズとジャスダックの違い

どちらも、新興企業やベンチャー企業向けの市場になっていますが、マザーズとジャスダックの大きな違いは、本則市場への上場を目指しているかどうかです。

マザーズは、先ほども説明しましたが、東証一部上場を目指すような企業が多く集まっています。また、マザーズではこのような制度もあります。

マザーズで上場10年を経過した会社には、マザーズにおける継続上場or本則市場(東証二部)への上場市場への変更を選ぶことができるようになっています。

ジャスダックにはこのような制度はありません。

 

要点チェック!

・証券取引所は株を売買する所で、証券会社は、みんなの代行として取引を行っている。

・証券取引所は、東京・札幌・名古屋・福岡の4箇所にある。

・証券取引所の市場には、東証一部、東証二部、マザーズ、ジャスダックの4つが主な市場である。

・東証一部と東証二部の違いは、審査基準の厳しさ

・マザーズとジャスダックの違いは、本則市場への上場を本格的に目指しているかどうか

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は証券取引所について解説していきました!証券取引所、市場、証券会社との違いなど当たり前のようで、意外とわからない事が多かったのではないでしょうか?

証券取引所や証券会社が何をしているところなのかをしっかりと把握し、安心して、資産運用を行いましょう!

そう
以上、ライターのSouがお届けしました!今回の記事が皆さんの株式投資の知識を深める助けになれば幸いです。