仮想通貨のNANO(ナノ)とは?仕組み・特徴・価格・買い方・将来性は?

 

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨NANOです!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨NANO。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばNANOがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨NANO(ナノ)とは?

NANOは、2018年2月にリブランディング(ブランドの再立ち上げ)によって生まれた新しい通貨です。これまでは「RaiBlocks」という名前であり、もしかすると「聞いたことがあるよ!」という方もいるかもしれません。

先代のRaiBlocks(XRB)時代から優秀な通貨と認識されており、取引所大手のBinance(バイナンス)で毎月行われる上場通貨を決める投票でも1位に選ばれています。(Binance January Community Coin – RaiBlocks (XRB)参照

その後名称をNANO(ナノ)と変えましたが、その人気は変わらず予想通りBinanceへの上場を決定しました。NANOの知名度と評判はさらに高まり、今は世界に通用するアルトコインとして成長を始めています。

発行上限は133,248,290NANOと決まっていて、2018年7月3日現時点で133,248,289NANO発行されています。時価総額も400億円でランキングでは37位に位置しています。

下にNANOについての簡単な表をまとめてみました♪参考にしてみてください♪

通貨名NANO(ナノ)
発行上限133,248,290 NANO
時価総額約400億円(7月3日時点)
公式サイトhttp://nano.org/en
ホワイトペーパーhttps://nano.org/en/whitepaper
公式Twitterhttps://twitter.com/nanocurrency

さて、NANOについて少し理解できましたか?今からもっと具体的に説明していきます!

仮想通貨NANO(ナノ)の特徴

ここではNANOの特徴についてわかりやすく説明していきたいと思います!まずはスケーラビリティ問題の解消について見ていきます!

スケーラビリティ問題の解消

NANOはビットコインの課題を解消するために考えられたコインと言われています。

マナ
ビットコインにはどのような課題があったんですか?

実はビットコインは需要の高まりとともに、三つの大きな問題が発生してしまったのです。

・スケーラビリティの低さ

・スケーラビリティに起因する取引承認時間の長さ

・スケーラビリティ問題を解消しようと努力することによる取引手数料の高騰化

これらの問題を解消するために開発されたのがNANOなのです。つまりNANOは…

スケーラビリティの高さ

取引承認時間の短さ

取引手数料が無料

という3つの大きな特徴を持っているのですね。

マナ
ところでスケーラビリティ問題って書いてありますが一体何のことでしょうか?

たくさんの人が取引に参加すると多くのデータのやり取りが行われます。そのぶん取引にかなりの時間がかかってしまうんですよね。

取引の承認が遅い=ビットコインでいう送金詰まり状態=スケーラビリティ問題発生が発生ということがしばしばあるのです。

マナ
なるほど。スケーラビリティ問題を解決しようとすると手数料が上がるって…どういうことでしょうか?

仕組みが難しいのですが、できるだけかみ砕いて説明しますね♪

例えば仮想通貨を使用した取引には手数料が必要です。基本的に仮想通貨はブロックチェーン上で管理されているのですが、情報が蓄積され更に取引も増加すると、その分ブロックのスケールアップが必要となります。結果手数料が増えてしまう可能性があるのです。

マナ
理解できました!では一体どのような技術が従来の仮想通貨取引の課題を解決したのでしょうか?

はい。これから詳しく説明していきますね♪

DAG技術による新しい仮想通貨の魅力

上記のスケーラビリティ問題は、DAG技術によって克服されています。

NANOは他の仮想通貨が用いている通常のブロックチェーンではなく、DAGと呼ばれる新しい技術を採用しています。

有向非巡回グラフともいわれるこのDAGは、アカウントごとにブロックチェーンを作成して、他のチェーンと完全に分離した働きを行うシステムです。

マナ
有向き非巡回グラフってどういうものでしょうか?

有向非巡回グラフは英語で Directed Acyclic Graph と言うので、頭文字を取って DAG(ダグ)と通常呼ばれています。

有向とは、枝に向きがあることを表します。また非巡回とは、有向サイクル(矢印の向きにたどって一周できるようなサイクル)が無いことを表します。絵図化すると下記のようなかたちになります!

このDAGという技術を利用すると取引が発生した場合、そのユーザー間でだけトランザクションを成立させることが出来ます。そのためNANOではマイニングを行う必要はなく、手数料の無料化や送金スピードの高速化が実現するのです。

マナ
DAGについてはわかりましたが、マイニングについてもう少し詳しく教えてもらえますか?

もちろんです。マイニングとは、仮想通貨の不正な送金や改ざんなどがないかを検証する計算作業を行うことです。通常マイニングにかかる計算作業は、全世界の有志のコンピュータを利用して、行います。利用されるコンピュータは膨大な計算作業を迅速に処理できる性能が要求され、また24時間稼働させておかなければならず、かなりの電気料金がかかると言われています。ビットコインのマイニングに使用される年間の消費電力は、日本の電気料金では1兆円以上になるそうですよ!

マナ
マイニング作業に関わる人や、その消費電力がかからないことから手数料を安くすることが出来ているんですね!計算作業がなくなるということは、その分スピードも早くなりそうですね。

そうなんです。実はこのDAG技術は今話題のアルトコイン「IOTA」でも採用されていて、多くの話題を集めています。

最近ではブロックチェーンが広く利用されていますが、いずれスケーラビリティ問題が発生しはじめています。そうなるとNANOやIOTAの持つDAGが注目され、新たな技術革新として受け入れられていくでしょう。今の段階でNANOに投資しておくことが、大きな利益になるかもしれませんね。

※fincleではIOTAに関する記事も掲載しています。IOTAについてもっと知りたい方はこちらをチェック♪

仮想通貨アイオータ(IOTA)とは?TangleやIoTの仕組みを簡単に解説!

ハッキングされたNANO(ナノ)

geralt / Pixabay

ここではNANOのハッキング事件について見ていきます。

NANOはBinanceヘの上場も果たし、その後も順風満帆な価格高騰を続けると予想されていました。

しかし2018年2月11日に、イタリアの取引所BitGrailから約200億円相当のNANOがハッキングされ、盗難被害に遭うという事件が起きました。被害額はNANO全体の10%以上の金額であったためこの事件によるダメージは非常に大きく、NANOはその後大きく価格を下げてしまいました。

BitGrailはすべての入出金を停止し、BitGrail創業者でCEOのFrancesco “The Bomber” Firano氏は早々に、Nano保有ユーザーに対し100%の払い戻しは不可能とTwitterで通知しました。Nano以外の仮想通貨に関しては被害は発生してない要です。

2018年7月現在は1NANO=307円前後を推移しており、一時期の勢いが終息しつつあります。以前に比べ大きく値を下げたものの、時価総額は400億円で37位と高く、そのポテンシャルに期待しているユーザーの多さがうかがえるでしょう。価格が下がった今がチャンスかもしれませんね。

今後BitGrailによる盗難の保証やBinance内での人気が高まれば、再び価格を高騰させる可能性は高いと予想されます。

仮想通貨NANO(ナノ)の買い方

127071 / Pixabay

Nanoってどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではNANOの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

NANOは現在、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「KuCoin」や「OKEx」でも取引されています。

現時点での認知度はとても高く、その他の仮想通貨と同じように投資家の期待を集めています。

ただ…問題が…NANOは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

NANOを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨NANOの買い方についてまとめてみました!

①国内の取引所に登録する。

②取引所でビットコインを購入。

③NANOを取り扱っている海外の取引所(Bianceなど)に登録する。

④国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金。

⑤NANOを購入。

という流れになります。

信頼性や安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

下記はNANOを取り扱っている取引所の手数料をまとめたものです♪ご参考までに…

取引所手数料特徴
Biance0.1%世界最大級の取引所。取り扱い通貨は100種類以上。
KuCoin0.1%2017年に開設した、新しい取引所。
OKEx通貨取引量によって変化(-0.01~0.2)香港で運営されている仮想通貨取引所。中国の三大取引所の一つ。

NANOが購入できる取引所は増加傾向にあります。今後更なる取引額の増加が見込めそうですね!

仮想通貨NANO(ナノ)の将来性

avi_acl / Pixabay

マナ
NANOについて色々見てきましたが、将来的にはどうなるのでしょうか?

これから説明していきますね♪

企業による利用

NANOの強みであるスピード負荷の軽さは、ネットワークを利用した事業を行う多くの企業にとって大きなメリットとなります。DAGの存在が認知されていけば、今後大手企業によるNANOの採用が増えていく可能性もありますね♪すると必然的に、NANOの価格は高騰し、取引所での売買も活性化していきます。

有名企業たちがNANOに目をつけるタイミングを見逃さないように、投資をするのなら最新のニュースをしっかりチェックしておくと良いでしょう。

今後の発展

NANOは非常に優秀な仮想通貨ですが、まだまだ発展する余地は残されています。

例えばセキュリティ向上のために、NANOはコードのバグや脆弱性を見つけたユーザーに対して報酬を配っています。開発者が見逃した盲点を補強するためのシステムが作られているので、時間が立つほどセキュリティは完成されたものになっていくはずです。他にも軽快なウォレットの配信や、チェーンのサイズを縮小するプロジェクトも行っていくとのことです!(https://medium.com/@nanocurrencyより)

送金速度に定評のあるリップルよりも早いスピードを実現するといわれているので、2018年以降こそNANOの本領発揮となるかもしれません。

おわりに

今回は仮想通貨NANOについて見ていきました。最後にNANOの魅力についてもう一度おさらいしておきましょう♪

他の仮想通貨のなかには、専門的なシステムや利用方法を売りにしているものもたくさんあります。しかし仮想通貨やブロックチェーンの技術に疎いライトユーザーからすると、そういった魅力は理解しにくいですよね?このような中でNANOの「スピード・安さ・わかりやすさ」はとても大きな魅力となります!今後更なるユーザー増加が見込めそうです。

保有するユーザーが増えれば、現在の価格を大きく上回ることも考えられます。DAGと共に、仮想通貨の中核をなす存在になるかもしれません。

ともあれ今後の発展が楽しみですね♪仮想通貨を買う際に、NANOを候補に入れてみてはどうでしょうか?