仮想通貨Steem(スチーム)とは?特徴や仕組み、チャートについて徹底解説!

こんにちは!fincle専属ライターのミクです!

現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。

例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。

今回は、Steemitと呼ばれるSNS上に投稿したり、評価したりするだけで報酬がもらえるというなんとも魅力的なシステム上で用いられている『Steem(スチーム)コイン』についてご紹介したいと思います。

SNS上でアクション起こすだけで仮想通貨が手に入るってステキ!

Steem(スチーム)コインとは

Steem(スチーム)コインは、2016年に4月に公開された比較的歴史の浅い仮想通貨です。

まずSteemブロックチェーンデータベースであり、そのデータベース上で用いられるトークンのことをSTEEMコインと言います。

また、そのデータベース上でソーシャルネットーワーキングサービス(SNS)やブログなどのソーシャルニュースサービスを提供しているのが、steemitです。このsteemit上で取引される通貨が先ほど述べたSTEEMコインとなります。

steemコインはBitSharesの創設者であるNedScottDanLarimerによって、オンライン上のコミュニティやソーシャルメディアをサポートすることを目的として開発されました。(2017年5月15日 Dan LImerはSteem.incを辞任したことが発表されています。)

Steemコインについて詳細は、以下の表をご覧ください。

  仮想通貨Steem(スチーム)
  通貨単位STEEM
  公開日2016年4月
  時価総額  約490億円(2018年7月現在)
  最大発行枚数なし
  ホワイトペーパーhttps://steem.io/SteemWhitePaper.pdf
  公式サイトhttps://steem.io/

時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。https://coinmarketcap.com/ja/

Steemitの特徴

Steemコインが使用されているソーシャルニュースサービスであるSteemitの特徴について詳しくみていきましょう。

Steemitの主な特徴としては以下のがあげられます。

  ❶ Steemコインを含めた3種類の仮想通貨が使用されている

  ❷ アクションを起こせばユーザーでも報酬を手に入れることができる

  ❸ 管理者がいないことで公平性を維持している

 

上から順番に詳しく見ていきましょう。

❶ Steemコインを含めた3種類のトークンが使用されている

インスタグラムやツイッターなど従来のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、どんなに使用してもユーザーが報酬を得ることはありませんでした。しかし、このSteemitというSNS上で、ユーザーが誰かのコンテンツを評価したり、ユーザー自身がコンテンツを投稿したりなどのアクションを起こすことで、報酬が得られるというシステムになっているのです。

そしてこのSteemit内では『STEEM(スチーム)』『SteemPower(SP)』および『SteemDollar(SMD)』の3種類のトークンが使用されています。

 

それぞれのコインの特徴についてみていきましょう!

➀STEEM

多くの取引所で取り扱われており、また残りの2通貨であるSteemPowderとSteemDollarsと互換性をもつため、Steemit内でのもっとも基本のトークンと言えるでしょう。

STEEMコインは、最大発行枚数がきまっていないため毎年9.5%ずつ発行量がふえています。そのため、存在するSTEEMコインが多くなり毎年価値が下がり続けることが予想されます。

➁SteemPower(SP)

この通貨は、Steemit利用において必須な仮想通貨です。
SteemPowerの保有数におうじて、投稿されているコンテンツに対して評価できる権利を与えられます。
先ほど述べたSteemit内で獲得できる報酬の50%がこのコインで支払われます。

SteemPowerを利用したい場合には、STEEMコイン→SteemPowerで両替をすることが可能です。

一方でこのコインはSteemit上でしか扱われておらず、他の仮想通貨や現金と取引する際はまずSTEEMに両替しなくてはいけません。しかしながら、SteemPower→STEEMに交換する際は13週間もの時間がかかってしまいます。

交換期間が長いことで投機的な動きを減少させ、価格の安定を図っているともいわれています!

➂SteemDollars(SBD)

Steemit内での残り50%の報酬はこのSteemDollarsで支払われます。
SteemDollarsの一番の特徴は、レートが変動せず1ドル=1SBDに固定されているところです。また、SPとは異なり、制限なくSTEEMと交換することができます。

この通貨はSTEEM同様に取引所での取引や法定通貨への交換も可能となっています。

ちなみに現在の時価総額ランキングは310位にランクインしており、1SBD=約150JPYを記録しています。(2018年7月現在)

保有しているSPとSBDには金利がつくので、このトークンを持っているだけでどんどん増えていくシステム!勝手に通貨が増えるってなんだかワクワクしますね〜♪

❷ アクションを起こせばユーザーでも報酬を手に入れることができる

mohamed_hassan / Pixabay

Steemit内にコンテンツを投稿したり、投稿されたコンテンツを評価することで報酬をもらえるというとても魅力的なサービスを提供しています。

このサービス参加者の報酬は、投稿したコンテンツに対する評価や、他のコンテンツに対する投票量および投票するまでの時間によって決められているといわれています。

今までになかった、SNSに参加する全ての人が報酬を獲得するチャンスがあるシステムとなっています。

❸ 管理者がいないことで公平性を維持している

Steemitには、中央管理者が存在せず、ブロックチェーンを用いて運営されている記事投稿システムです。

これにより、管理者が不正を働くことができないシステムとなっており、全ての参加者によって良質なコンテンツを投稿している人が評価されるサービス提供をおこなっています。

プチ情報としては、Steemitはブロックチェーンをベースとしたシステムなので、サーバの不具合などによってコンテンツの消滅、システム障害などが発生しにくいと言われています。万が一、不具合があっても復旧することができるといわれています!

仮想通貨STEEMの価格変動

 

STEEM(スチーム)コインの最新チャートはこちらのサイトで確認できます。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/steem/

STEEMコインは2016年の公開当初1STEEM=約70JPY(1ドル=110円)で取引がおこなわれていました。公開から約2ヶ月は1STEEMの価値は100JPY以下をキープしていたSTEEMですが、2016年7月あたりにSTEEMの価格は過去2週間において1000%もの急騰を記録しました。

2016年7月12日には、1スチーム=1.72ドル(当時1ドル=102円→175JPY)、時価総額は1億5180万ドル(7月4日時点では時価総額は1300万ドル)に達しました。
当時8160万のSTEEMが流通していたことになります。
高騰の原因は、コンテンツ投稿などに対する報酬がスチームで初めて支払われ、人気に一時的に人気に火がついたといわれています。

その後は1STEEM=100JPY以下で変動していましたが、2017年5月6月と価格が高騰し、一時は1STEEM=280JPY台にまで上昇しました。

また、2018年1月に入り、1STEEM=740円台にまで高騰しましたが、360円台にまで下落してしまいました。
2017年までは大きな変動が少なく100円以下の価格で取引されることが多かったSTEEMコインですが、今年(2018)にはいり、1月や5月に価格が高騰したように、コイン価格の変動が大きくなったように感じます。

これは、Smart Media Tokens(SMT)というトークンのテスト運用が近々開始されるというのが理由の1つだと考えられています。

STEEMに関する上記のようなイベントなどが控えていことから、STEEMはこれから高騰する可能性も大いに含んだ仮想通貨であるといえるでしょう。

現在の価格は、1STEEM=183JPYで取引されており、時価総額は約486億円、ビットコインにして57,986BTCを記録しています。時価総額ランキングは、36位にランクインしています。(2018年7月)

最近は、価格変動が頻繁に起こっているので、いままで以上にSTEEMの動向に注目が集まりそうですね!

仮想通貨STEEMの取り扱い取引所

STEEMの仕組みなどを理解したところで、この通貨の取り扱いのある取引所をご紹介していきます!

STEEMは国内取引所では取り扱われていないのが現状です。そのため、海外の取引所でSTEEMの取引量が多い取引所をご紹介します。

Binance

100以上もの仮想通貨を取り扱い、国内外において人気をはくしている中国の大手仮想通貨取引所です。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。

売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。

Bittrex

アメリカの大手仮想通貨取引所であり、世界でもっとも有名な仮想通貨取引所の1つです。

取り扱い仮想通貨は250種類をこえており、また時価総額が10億円以下のマイナーなアルトコインも多く取引することが可能となっています。

また、ビットコインはもちろんイーサリアムで取引可能なアルトコインが100種類以上あるので、取引の自由度が高いといえます。

売買手数料は、0.25%ですこし割高な感じもしますが(海外の取引所は売買手数料0.1%~0.15%が多い)、日本のアルトコインを取り扱っている販売所と比較するとかなり低い手数料です。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回はSteemitについて、またSteemit上で利用されているSTEEMについて詳しくご紹介しました。

STEEMは今までのSNSにはない新しいビジネスモデルをサポートする仮想通貨です。
ブラックチェーンを用いた新しいSNSのカタチとして今後も注目が集まるのではないでしょうか。

また、Steemitを利用すれば、コンテンツを投稿したり、いいね!と評価するだけでトークンが手に入るので、仮想通貨をはじめてみたいなと思っているけれどなんだか手が出せないな…って思っている人はこれを利用してみるのはどうでしょうか。
これならば、ノーリスクなので少しはチャレンジしやすくなるとおもいます♪

SNSで報酬をもらえるなんて、いつも携帯をいじってる私からしたらなんとも魅力的なシステムです♪
以上 ミクがお伝えしました〜!