仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSの特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSです!

今年で5周年を迎えた意外と歴史のある通貨なのですが、どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばBitSharesがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSとは?

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSは、ブロックチェーン技術を用いることで人の手を介さずに様々なビジネスを自動で運用するための金融プラットフォームになることを目的とした仮想通貨になります。Bitsharesは2014年7月に「Invictus Innovations」のbytemasterことDaniel Larimerを中心に開発されました。

世界初の分散型取引所である独自の非中央集権型プラットフォームOpenledgerを通して取引されるため盗まれる心配がない上に、価格固定型通貨スマートコインが取引できるというのが他にはない大きな特徴となっています。

以下、Bitsharesに関する記事をまとめてみました♪

通貨名(通貨単位)BitShares(BTS)
公開日2014年7月
発行上限枚数3,600,570,502 BTS
現在の発行枚数2,645,710,000 BTS
時価総額(ランキング)565億円(29位)
公式サイトhttps://bitshares.org/
公式Twitterhttps://twitter.com/bitshares
Openledgershttps://openledger.info/

(2018年7月30日現在)

仮想通貨ビットシェアーズ(BitShares)/ BTSの特徴

スマートコインを採用

nattanan23 / Pixabay

BitSharesのスマートコインはある通貨(金融商品/法定通貨など)と同じ価値に固定された通貨(=ペッグ通貨)です。わかりやすく言うと、スマートコインはUSD、JPY、BTC、金などと交換が可能で商品・サービスの購入が行いやすいという利便性があります。スマートコインはBitshares内の取引所でも、外部の取引所でも取引ができます。(※外部の取引所ではカウンターパーティーリスクが伴います。)

Bitsharesでは一度資産をBitshares上にのせたらそこから法定通貨に戻すこともBitUSDやJPYなどのスマートコインに交換することも簡単にできます。法定通貨と同等の価値を保っているといるのは、“仮想通貨の価値は安定していないから心配だ”と感じているユーザーにとってはとても大きな魅力であるといえるでしょう。またスマートコインはビットコインと同じように仮想通貨としての特徴を持つため、ウォレットからウォレットにインターネット経由で簡単に送金することが可能です。つまり銀行をはじめとした仲介者を挟まずに、通信環境さえあれば世界中のどこにでも日本円とと同じ価値を持った通貨を送ることが出来ます。

あのビットコインとは違って、基本的には一回の確認につき大体10秒ほどでトランザクションが完了します。

マナ
それだと気持ちのいい取引ができそうですね♪

スマートコインの価値が担保されなくなることもあるのですが、それはBitsharesの価値が短時間(24h以内)に66%以上暴落してその価値が持続してしまった場合のみです。このような状況はほとんど起きることはないでしょう。

カウンターパーティーリスクがない

geralt / Pixabay

カウンターパーティ・リスクがないため、ペッグ通貨として最強です。

以下で詳しく説明していきます。USDにペッグしている仮想通貨には、Bitshares以外にもUSDT(USD Tether)やOPEN.USDなどがあります。しかしながらこれらの取引所はTether社やOpenledger社が管理しているため、これらが倒産した場合は価値がなくなったり、あるいは法定通貨との交換が出来なくなる可能性もあります。いわゆるカウンターパーティ・リスクに陥ってしまいます。一方でBitsharesには中央管理者が存在しないせず、Bitsharesのコインはブロックチェーン上に存在しているため、勝手にコインがなくなることはありません。つまり取引所やサービスにかかわらず価値が担保されているというメリットがあります。

マナ
法定通貨と同じ価値を保っていても、価値がなくなったり、交換ができなくなってしまっては意味がないですもんね。この点、Bitsharesのスマートコインは安心して利用できそうですね。

※「スマートコインの魅力についてもっと知りたい!」「カウンターパーティーリスクって何?」と思った方はこちらの記事をチェックしてみてください!できる限りわかりやすく簡単に説明しております!

リップルとはここが違う

よく比較されるのがBitsharesとRippleです。どちらも独自のプラットフォームを持っており、それぞれの独自のプラットフォーム内で取引や売買ができるであるという点で類似しています。

Rippleも独自の分散型取引所プラットフォームをもち、特定のネットワーク内で様々な通貨やものに交換・売買することができ、IOU取引を可能にします。

マナ
IOU取引について簡単に教えていほしいです。

IOU(アイオーユー)とはそもそも英語のフレーズ「I(=私は) Owe(=借りがある) You(=あなたに)」の略から来ており、第三者が発行する手形(預かり証)のことを指します。

Rippleは、ゲートウェイ(GW)と呼ばれる第3者を介した銀行間取引の形式を取っている、つまり一旦このGWにRippleを預けることでIOUが発行されるために、その機関を信用できるかどうかを見極めなければなりません。つまりRippleには中央管理者が存在しています。このため万一ゲートウェイが破綻してしまったら預けていた全てのRipple(通貨単位:XRP)が消えてしまうというリスク(カウンターパーティーリスク)が生じてしまうのです。

上述したように、Bitsharesには管理者がいません。そのためカウンターパーティーリスクは極めて低く、これがRippleとの大きな違いになっています。

マイニング認証システムDPOS採用

geralt / Pixabay

Bitsharesのマイニング方式には従来のProof of Workに代わるDelegated Proof of Stake(DPOS)が採用されています。DPOSはPoSで問題となっている“お金持ちほど報酬を貰える”という仕組みを改善して作られた承認システムです。

これは通貨を保有するユーザーが投票を行い、“誰が取引の承認をするのか”ということを決める仕組みです。いわば間接民主制のようなシステムですね。投票にはコインを消費する必要がありますが、自分が投票した人が選ばれた場合には、自分の保有している通貨の量に比例してお礼となるコインをもらえるという仕組みになっています。

システムについてもう少し詳しく説明すると、取引の承認を行う人をWitnessブロックチェーンの改良や仕様変更を提案する人たちをCommittee機能拡張やブロックチェーンの改良となどを提案・実行する人をWorkerと呼んでいます。WitnessやCommitteeには誰でも立候補することができて、コインの所有者に投票で決定、逆に任務から外すされることもあります。投票に関する権限はコインの保有量が多い人ほど高くなっています。株主総会のように株式をたくさん持っている人の権限が一番大きいのと同じような仕組みです。

マナ
結局コインをたくさん保有している人が権限を持っているんじゃ…

確かにそうかもしれませんが、PoSの場合は投票する権限さえありませんでした。この点から踏まえると大きく前進した画期的なマイニング認証システムということが出来るのです。

マナ
コインの保有者がそのコインの将来性について決めることができるのは大変魅力的なことですよね!

※マイニングシステムやPOW・POSなどの承認システムについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!できる限りわかりやすくまとめてみました。

仮想通貨取引で見かけるPoSやPoWって?違いは何?仕組みを徹底解説!

懸念点

流動性の低さ

Bitsharesでは会員システムとアフェリエイトシステムの形態を取っていて、これによって新規ユーザーの獲得を目指しています。

会員システムでは一定量のBitsharesを払うとLifetime Memberとなり、取引手数料の80%を自分に還元することができ、残りの20%を準備金プールに送金することができます。つまり、会員になれば手数料が安く済むシステムになっています。

アフェリエイトシステムでは、会員ユーザーが新規のユーザーを紹介するとユーザーが支払う手数料の一部を報酬として受け取ることが可能になります。

新規アカウント作成数や、トランザクション数は安定しており、分散型取引所数は増加傾向にあるものの、まだまだ取引量は少ないままです。しかし今後、このようなアフェリエイトシステムがより普及し、分散型取引所がより認知されその安全性が認められれば、流動性は高くなっていくと考えられます。

実際Paypalは会員システムとアフェリエイトシステムを取ることで、事業の拡大に成功しています。広告を打てばいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。しかし実は意外ととこのような事業戦略も成功することがあるので、今後の動きに注目して行きましょう♪

スマートコイン利用者の少なさ

Bitsharesの他の仮想通貨との差別化の根幹をなす大きな魅力であるスマートコインが実質的にはほとんど利用されていない現状に対して、当初は対策の議論が活発に行われていました。しかしながらなかなか解決はされませんでした。これはスマートコインの普及や仮想通貨への信頼の向上がなされてくることによって解決される問題であり、時間がかかるかもしれません。

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSの最新チャート

発売当初は2014年7月は0.009ドルからスタートしました。翌月8月には0.03ドルを突破。その後1か月ほど価値を保ち続けますが、その後は大きく値を下げていきました。2017年5月に入ると大きく値を上げ0.4ドルを更新し、9月までは比較的高値を維持していました。この短期間の急騰は、時価総額が低かったため新規参入しやすかったこと、スマートコインという国際通貨に裏付けられた価値ある通貨である点、仮想通貨ブームとあいまって、資産家などによる投資目的による大きな資金の流入があったためでしょう。

9月以降に再び低い相場に戻ってしまったのは、過熱していた市場が一時期のブームをおえ、冷え込んだためと考えられます。翌年2018年1月には再び高値を更新しました。なんと0.87ドルというで発売当初の96倍の価格をたたき出しました…2014年に買っていてずっと所有していた人は今頃億り人になっているでしょうね(笑)

その後は各国政府の仮想通貨に対する取り締まり、中国市場で仮想通貨売りが活発に行われたこと、仮想通貨ブームが収まったことから、他の通貨動揺価格を大きく下げています。現在は0.2前後で価格を保っています。

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSの買い方

マナ
Bitshares(BTS)はどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではBitshares(BTS)の取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

Bitshares(BTS)は現在、全世界取引高ナンバーワンの「Binance 」をはじめ、「ZB」や「BitShares Asset Exchange」で活発に取引されています。

ただ…問題が…Bitshares(BTS)は現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

BiBitshares(BTS)を取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Bitshares(BTS)の買い方についてまとめてみました!

①国内の取引所に登録する。

②取引所でビットコインを購入。

③Bitshares(BTS)を取り扱っている海外の取引所(Binanceなど)に登録する。

④国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金。

⑤Bitshares(BTS)を購入。

という流れになります。

信頼性や安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

取引所特徴手数料
Bitshares Asset ExchangeBTSが最も取引されている取引所です法定通貨/金融商品と同等のスマートコインが多数取引されています。0.104 BTS
ZB中国で運営されている取引所です。EOSのマイニングサービスも提供しています。0.2%
Binance香港で運営されている仮想通貨取引所。中国の三大取引所の一つ。0.1%

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ)/ BTSの将来性

Free-Photos / Pixabay

開発力は大丈夫?

ビットシェアーズの初代開発者はSteemの開発に移行してしまったためにビットシェアーズからは完全に手を引いてしまったのです。ビットシェアーズを去った理由は、ビットシェアーズの可能性に限界を感じていたとか…まあビットシェアーズは分散型プラットフォームなので初代開発者がやめてしまっても他の人が開発を行います。なので開発者がいなくなったからといって開発が止まったり、通貨が利用できなくなるということは起こりません。(参照:https://cryptocoremedia.com/dan-larimer-bitshares-steem-eos/)

ただアップデートに滞りが見られるなどの問題も起こっています。さらには比較的うまく言っていたフロントエンドの開発においてもセキュリティ面で問題がおこってしまったために新しく導入したモバイルウォレットが停止してしまいました。他にも、プロトコルに実装した匿名送金機能がGUIウォレット上で未だに実装されていないなど懸念点も多く残っています。

懸念点を多数挙げてはきましたが、ネットワーク自体のトラブルは少なく安定しており、分散型取引所としての完成度は十分高いことは間違いないです。

実用化の可能性

Bitsharesはもともとビットコインで使用されている技術等(主にブロックチェーン)を応用して、通貨以外の役割・機能を持たすことを主目的とした技術・プロジェクトとして出発しました。Bitshares最大の特徴の分散型取引所プラットフォームOpenledgeは、将来的には金融プラットフォームの発展していくことを目指しています。世界中の企業がビジネスをスムーズに行うためにBitsharesを導入していく可能性も少なからずあります。

実際に、BitsharesではMUSEと呼ばれる分散型音楽売買プラットフォームの実用化がなされています。幅広い業界で、Bitsharesの知名を上げていけば、将来様々な業界で実用化が期待され、成長する見込みがある通貨と言えます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Bitsharesについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Bitsharesの主な特徴や可能性について少し振り返ってみましょう♪

・スマートコインを採用

・リップルと違ってカウンターパーティーリスクがない

・マイニング認証システムDPOS採用

が主な特徴でしたよね?この記事を読んで、Bitsharesはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はBitsharesに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。