現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。
例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。
ところで、みなさんはLykke(リッケ:LKK)という仮想通貨を知っていますか?
Lykke(リッケ:LKK)は、専用のアプリを利用することによって取引手数料ゼロを実現した仮想通貨だそうです。
今回は、金融業界での問題点を改善する手段として開発された『Lykke(リッケ:LKK)』について、どんな特徴をもっているのか、チャート、このコインを取り扱う取引所、買い方などについて詳しくご紹介していきたいとおもいます。
目次
仮想通貨Lykke(リッケ:LKK)とは?
Lykke(リッケ:LKK)は、金融推進国であるスイスで誕生した仮想通貨であり、また法規則の厳しいヨーロッパ圏を拠点にしていることから地政学的および政治的な観点からみてもリスクが低い仮想通貨だといわれています。
あらゆる仮想通貨や金融資産の流動性を高め、合理的に処理することを可能にするプラットフォームを構築することを目的に2016年11月に取引が開始された仮想通貨です。
債権や株などの取引の実現もめざしていることから、証券会社や銀行にとってかわる存在になるのでは…ともいわれています。
Lykkeの大きなポイントは、専用のアプリにおいて各種仮想通貨の取引手数料が無料であることと取引スピードが早く、24時間取引が可能である点があげられます。
ICOの際には、約197万ドル、日本円にして約2億2000万円の資金を集めることに成功したことで注目をあつめました。
Lykke(リッケ:LKK)についての基本情報は、次の表をご覧ください。➡
仮想通貨 | Lykke (リッケ) |
通貨単位 | LKK |
取引開始日 | 2016年11月 |
時価総額 | ¥2,106,013,951 JPY (2018年8月現在) |
最大発行枚数 | 1,285,690,000 LKK |
公式ウェブサイト | https://lykke.com/ |
ホワイトペーパー | https://www.lykke.com/media/Whitepaper_LykkeExchange.pdf |
https://twitter.com/lykke |
時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/lykke/
仮想通貨Lykke(リッケ:LKK)の特徴
Lykke(リッケ)の特徴は以下の3点が挙げられます。
❶ 運営会社の存在
❷ 取引手数料が無料
❸ Lykke ExchangeとLykke Walletという独自のシステム
❶ 運営会社の存在
ビットコインをはじめとした多くの仮想通貨は、運営会社ではなくコミュニティによって支えられており、コミュニティ上での多数決などによって運営方針や改善、改良などの方針を決めていくシステムを採用しています。
これは、平等性が高いと評価される一方で、意思決定に時間がかかってしまうなどの弱点も存在します。
一方で、Lykke(リッケ)はスイス・ツークを拠点にするFinTech企業Lykke Corp(Lykke AG)によって開発され、運営されている仮想通貨です。このような運営会社が存在しているため、意思決定などにおいて素早い対応が可能だといえます。また、プロジェクトが採用されやすいのも、運営会社が存在する上でのメリットといえるでしょう。
この会社は金融業界の問題点解決をおもに取り組んでいる会社で、このような会社がLykkeを運営していることでユーザーにより高い安心感や信頼性を提供しているともいえるでしょう。
実はFinTech企業Lykke Corp(Lykke AG)という運営会社が台帳を管理するという中央管理型ではなく、分散型台帳技術(DLT)を用いて台帳を管理しています。これによって、ハッキングや取引内容の改ざんなど不正行為の発生を防いでいるのです。
❷ 取引手数料が無料
Lykke(リッケ:LKK)は専用のアプリを用いることで管理・取引が可能ですが、その最大の特徴として取引手数料がかからないことがあげられます。
資産運用の際にどうしても気になってしまうのが取引手数料ですよね…
一般的な仮想通貨はもちろん、法定通貨間での両替や取引の際には、必ず手数料が発生します。
仮想通貨においては、手数料が比較的安価なところでも0.05%~0.15%、高い所では3%以上もとられてしまうことがあります。
なんども取引を行う人にとっては、その都度手数料がひかれてしまうのはかなりの痛手ですよね…
しかしながら、Likkeは取引手数料がゼロで取引を行うことができ、大きなアドバンテージになっているといえるでしょう。
❸ Lykke ExchangeとLykke Walletという独自のシステム
現時点では、Lykke(LKK)の取り扱いを行なっているのは、このLykke Exchangeのみになっています。
2018年5月にQuanta(クアンタ)が一番最初に上場した仮想通貨取引所として一時注目が集まった取引所です。
Lykke(リッケ/LKK)は、iOSとAndroidに対応しているLykke Walletというアプリを使用することで、このLykke Exchangeでの利用が可能です。
Lykke Exchangeは、仮想通貨だけでなく、法定通貨などあらゆる金融資産を簡単に取引できることも特徴の1つです。
さらには、カラードコインの取引やアプリ上での取引が可能な点も特徴的であるといえるでしょう。
カラードコインとは、ビットコインのブロックチェーン上の取引データに、付加情報を記録することによって機能の拡張を目指し開発されたシステムです。カラードコインを用いることで、仮想通貨のようなデジタル通貨だけでなく法定通貨などの現物まであらゆる資産を取引することができるようになりました。
仮想通貨Lykke(リック:LKK)のチャートおよび価格変動
このチャートは、2016年11月15日から2018年6月までの価格変動を表したチャートです。
Lykkeは2016年に取引を開始し、取引開始当初は1LKK=0.047485ドル、ビットコインにおいて1LKK=0.00006659BTC前後で取引されていました。
その後、2017年3月ごろまでは価格の低迷状態がつづき、1LKK=0.05ドル前後を行き来していました。
2017年4月に入ると、価格が急激に高騰しはじめ、同年8月にはLykee(リッケ)の取引開始以来の最高値である1LKK=0.403083USDドルを記録しました。(2017年8月5日)
この背景としては、ビットコイン分裂問題の解決による仮想通貨市場の全体的な上昇相場が影響していると考えられます。
同年の10月以降、Lykkeの価格は下降傾向にあります。仮想通貨が、注目され始めた2017年12月時点でも価格の大きな上昇は見られませんでした。
理由としては、Lykke(リッケ)はマイニング(採掘)が存在しない仮想通貨であるため、資産の増加を目的とした仮想通貨取引には向いていないことがあげられます。
そのため、仮想通貨の全体の価格変動の波に同調しづらいといえるでしょう。
しかしながら、先述したようなLykke(リッケ)に用いられているカラードコインシステムによって仮想通貨市場参加者による自由な仮想通貨の発行が行えるといったようなシステムの優位性や、売買手数料がゼロなどの低コスト化や効率化の実現でさらなる仮想通貨市場での飛躍の可能性があるアルトコインといえるでしょう。
このLykke(リッケ)の最終目標は、世界中の債権や株などあらゆる金融資産を仮想通貨で取り引きが可能なLykkeプラットフォームの構築です。また、Lykke(リッケ)は取引手数料が無料など様々な利便性を持ち合わせている仮想通貨です。
そのため、公式ウェブサイトにのっているような開発予定のシステムなどがうまく開発され、発展していけば資産の増加および価格の上昇が期待できるでしょう。
現在は1LKK=6.65JPYで取引されており、ビットコインにおいては1LKK=0.00000791 BTCで取引されています。
時価総額は、¥2,105,889,199 JPYで、時価総額ランキング1043位にランクインしています。(2018年8月9日現在)
仮想通貨FunFair(FUN)の取り扱い取引所
残念ながら、2018年8月現時点では国内でLykke(リッケ)を取り扱っている取引所はありません。
そのため、この仮想通貨の取引をしたいという方は海外の取引所を利用することが必要となります。
現時点においてLykke(リッケ)を取り扱っている仮想通貨取引所はLykke xchangeのみとなっています。
一応、取引可能になった時のために、海外取引所における取引の仕方をご紹介しますね♪
Lykke(リッケ)を取り扱っている海外の取引所に登録
Lykkeは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Lykke(リッケ)を購入することが可能となります!
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、あらゆる仮想通貨や金融資産の流動性を高め、合理的に処理することを可能にするプラットフォームを構築することを目的に開発されたLykke(リッケ)についてご紹介しました。
いまはまだ、時価総額ランキングが1000位台と低く、マイナーな通貨ではありますが、世界中の債権や株などあらゆる金融資産を仮想通貨で取り引きが可能なLykkeプラットフォームの構築を目指しており、利便性が高いことからも開発の進展によっては価格が上昇することも期待できるでしょう。