ナスダック(NASDAQ)とは?初学者でもわかりやすく徹底解説!

ケント
こんにちは、fincle専属ライターのケントです!

今回は株式投資の際に欠かせないワードであるナスダック(NASDAQ)について詳しく解説していきます。

テレビニュースなどを見ていると、NYダウという言葉と共にナスダックという言葉を聞く機会はありませんか?

聞いたことはあるけど、ナスダックがどのようなものか分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、ナスダックがどのようなものなのか投資初心者の方でも分かりやすく解説していきます!

 

ナスダック(NASDAQ)とは

ナスダック(NASDAQ)とは、英語でNational Association of  Securities Dealers Automated Quotationsの略称となります。

具体的にナスダックは、世界で初めてのコンピュータネットワークによる証券市場システムを開設しました。

National Association of Securities Dealersというのは1939年に設立された全米証券業協会のことで、Automated Quotationsとは自動相場価格表という意味になります。

つまり、全米証券業協会が運営する自動相場価格表のことを略してナスダック(NASDAQ)といいます。

ナスダックは1971年にアメリカで設立されましたが、当時は現在のようにコンピュータを使ったネットワークシステムはまだ確立されておらず、コンピュータで株価を手軽に確認することは難しかったです。

そこでナスダックは世界で初めてコンピュータシステムによる証券取引市場、いわゆる電子株式市場を開始しました。

これにより、投資家は気配値をナスダックを通じて簡単に確認することができるようになったのです。

ケント
気配値とは、簡単に説明すると取引市場で売り方・買い方が互いに希望する値段のことを指したものです。

ナスダックが設立された当時は、このようなシステムは存在しなかったため画期的だと大きな話題となりました。

主にベンチャー企業向けの株式市場となっており、ベンチャー企業向の株式市場としては世界最大の規模を誇ります。

ちなみにナスダックは、ソフトバンクとの折半出資のもと2000年にナスダック・ジャパンとして大阪証券取引所に開設されましたが、2002年に撤退しています。

 

主な上場企業

1998年に5068社が上場したのをピークに減少傾向にあり、現在(2018年10月)は3431社が上場しています。

ここでは、日本企業を含めどのような企業が上場しているのか簡単に紹介していきます。

  • キューピー
  • 任天堂
  • 三井物産
  • ペッパーフードサービス
  • Apple
  • Amazon
  • Facebook
  • Netflix

他にもさまざまな大企業も上場しており、ベンチャー企業だけでないのが分かります。

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元々ナスダックはベンチャー企業向けの公開市場でしたが、さまざまな大企業も上場を果たしています。

 

上場基準

ナスダックへ上場する際には、資本基準・時価総額・利益基準いずれかの基準をすべて満たしている必要があります。

詳しく表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

要件資本基準時価総額基準利益基準
株主資本500万ドル400万ドル400万ドル
浮動株時価総額1500万ドル1500万ドル500万ドル
事業継続期間2年
時価総額5000万ドル
継続事業税引前利益75万ドル
浮動株式数100万100万100万
株主数300300300
マーケットメーカー数333
買呼値or終値4ドルor3ドル4ドルor2ドル4ドルor3ドル
ケント
ベンチャー企業に対して開かれたナスダックですが、決して簡単には上場できないですね…。

 

ナスダック総合指数

3844328 / Pixabay

ナスダックがどのようなものか理解できたところで、今回もっとも重要であるナスダック総合指数について解説していきます。

ナスダック総合指数とは、ナスダックに上場している全銘柄で構成される時価総額加重平均型指数のことをいいます。

ケント
時価総額加重平均型指数がどのようなものか解説しますね。

時価総額加重平均型指数とは、株価指数の算出方法の一つで日本の東証株価指数(TOPIX)も同じ方法を採用しています。

簡単に言うと、時価総額の割合に従って構成銘柄の割合を決めていく方法となります。

1971年2月5日にナスダック総合指数の算出が開始されましたが、この算出開始日の終値を基準値「100」として計算されています。

2018年10月25日現在、ナスダック総合指数は7,108であることから開始時点の100と比べて70倍以上に増加していることが分かります。

シリコンバレー発の企業が多くナスダック株式市場を占めており、指数全体に対しハイテク株の割合が高いことも特徴です。

先ほど紹介した上場しているアメリカ企業の一覧を見ていただけると、よく分かるかと思います。

 

ナスダック100指数

ナスダック総合指数とは別に、ナスダック100指数というものも存在します。

これはナスダック上場企業の時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される指数です。

銘柄は毎年12月に定期的に入れ替わるため、多くの注目が集まることも特徴の一つです。

ナスダック100指数は1985年1月31日に算出が開始され、当時の基準値は250からスタートしました。

2018年10月25日現在のナスダック100指数は6,789であることから開始時と比べて25倍以上に増加していることが分かります。

 

ナスダック株の購入方法

ここまでナスダックやナスダック株について詳しく解説してきました。

ここでは、実際にどのようにナスダック株を購入できるのか解説していきます。

日本国内でナスダック株を購入するには、ナスダックなど米国株式を扱っている証券会社で口座を開設する必要があります。

現在日本でナスダック株を取り扱っている証券会社は、マネックス証券・楽天証券・SBI証券となっています。

それぞれの会社によって取り扱っている企業の株は違うので、好みに応じて証券会社で口座を開設しましょう。

 

ナスダック株のメリット・デメリット

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購入方法が分かったところで、ナスダックで株式を購入するメリット・デメリットを解説していきます。

一般的によく考えられているメリット・デメリットなので、投資を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

市場規模が大きい

これはナスダックに限らずですが、アメリカの株式市場規模は日本と比べて大きいです。

例えば日本の東京証券取引所は一部と二部合わせて2614社なのに対し、ナスダックは先ほど紹介したとおり3431社が上場しています。

上場数が多いと、それだけ投資家にとっては投資先を選べるということなので大きなメリットといえます。

 

世界的な大企業の株を購入できる

先ほど解説したとおり、ナスダックにはAppleやAmazonなど世界的な大企業の株を購入可能です。

日本にも世界的な大企業はあるものの、アメリカと比べて企業数が少ないのは明白です。

そのような大企業の株を購入できるのは、アメリカ市場ならではといえるでしょう。

ケント
AppleやAmazonなど世界トップ企業の株を購入できるのは大きいですね!

 

情報収集が難しい

デメリットとしては、日本ではなくアメリカの株式市場であるため情報収集が難しい点にあります。

他国の証券取引所と比べれば情報量が多いのは間違いありませんが、あくまでも海外の証券取引所であるということは念頭に置いておくべきでしょう。

情報収集の際には日本語だけでなく英語を利用する必要もでてくるため、難易度は決して低くありません。

世界的に有名な企業の株を購入する際にはまだしも、比較的マイナーな企業の株を購入する際には注意する必要があるでしょう。

 

おわりに

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今回はナスダックについて詳しく解説してきました。

ちなみに、日本にもジャスダック(JASDAQ)というナスダックを目指した証券取引所があるなどしています。

ナスダックと同様に忘れてはならないのが、ニューヨーク証券取引所ですよね。

アメリカ市場で株式投資を行う際には、ぜひこれらの証券取引所を抑えておいてください。

今回の記事があなたの参考になれば幸いです。