今回は、株式投資のメリット・デメリットについて解説していきます。「メリットって、お金が増えるだけじゃないの?」と思っていませんか?株式投資にはお金を増やすこと以外にもたくさんのメリットがあるんです!
また、デメリットについても徹底的に洗い出し、解説していきたいと思います。しっかりとメリット・デメリットについて理解してから、株式投資を始めましょう!
目次
メリット
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、株式を売買したときの価格変動によって得られた利益の事を指します。キャピタルとは資本や資金という意味を指します。キャピタルゲインでの利益を狙った場合、うまくいけば大きな利益を上げられると同時に、大きな損失を被る可能性もあります。
インカムゲイン
インカムゲインとは、株式を保有する事からで得られる配当金による利益の事です。キャピタルゲインに対して、多くの利益を上げることは出来ませんが、安定的な収益を挙げる事が出来ます。
株主優待
株主優待とは、企業が「私たちの会社の株を持っていてくれてありがとう!」という感謝の気持ちを込めて、自社の製品や商品券などを株主にプレゼントとして送ることです。株主優待の内容については、企業によって様々です。また、持っている株数によっても優待の内容は変わってきます。
オリエンタルランド
皆さん大好きなディズニーランドを運営している会社です。オリエンタルランドの株主優待は、東京ディズニーランドかディズニーシーで使える1dayパスポートです。
優待は年に2回あります。100株のみの保有の場合、3月末の1度だけになるので注意してください。持っている株数によって以下のように配当内容に違いが出てきます。
【3月末】
・100株 … 1枚
・400株 … 1枚
・800株 … 2枚
・1,200株 … 3枚
・2,000株 … 5枚
・2,400株 … 6枚
【9月末】
・400株 … 1枚
・800株 … 2枚
・1,200株 … 3枚
・2,000株 … 5枚
・2,400株 … 6枚
【2018年9月30日~2023年9月30日まで、100株以上保有していた場合】
持っている株数にかかわらず一律で4枚貰えます。
配布時期
2023年12月の予定です。
すかいらーく
すかいらーくは、「ガスト」「しゃぶ葉」「じゅうじゅうカルビ」「夢庵」など約3,100店舗の運営をしているファミレス最大手です。
飲食代割引カード | 3,000円相当 | 100株以上 | (12月のみ) |
11,000円相当 | 300株以上 | ||
18,000円相当 | 500株以上 | ||
36,000円相当 | 1,000株以上 | ||
飲食代割引カード | 3,000円相当 | 100株以上 | (6月のみ) |
9,000円相当 | 300株以上 | ||
15,000円相当 | 500株以上 | ||
33,000円相当 | 1,000株以上 |
すかいらーくは最小単元の100株保有で、年に6000円分の優待カードを受け取ることが出来ます。
2018年10月4日現在、100株あたり16万円程度で購入することが出来ます。
すかいらーくの配当利回りは2%程度。利回りもよく、配当金&株主優待両方もらえる銘柄になります。
アサヒグループホールディングス
アサヒグループホールディングスは一味変わった株主優待を行っている会社です。
100株以上 1,000円相当
500株以上 2,000円相当
1,000株以上 3,000円相当のグループ商品を貰うことが出来ます。
株主特製ビール、酒類詰め合わせ、飲料・食品詰め合わせから1つ選択することが出来ます。
ほかにも様々な株主優待があるので気になる企業があれば、チェックしてみてください。
株主優待には企業側にもメリットがある!?
株主優待は企業側にもメリットがあります。
それは
1、長期で持っていてくれる安定した株主を獲得することが出来る(買収防止になる)
2、配当とは違い、税金の負担が軽くなる
このように、企業側にもしっかりとしたメリットがあります。
株主総会の議決権を手に入れることが出来る
株主総会とは?
株主総会では、経営に関する事の報告と決議(承認)を行います。そして、1株でもその企業の株を持っていると株主総会に参加でき、会社の大切な決定事項において、賛成か反対か投票をする議決権を手に入れることが出来ます。
また、株主総会に参加すると、お土産としてその会社の商品や、商品券を貰える企業もあります。それを目当てに株主総会に参加している方もいるそうです。
経済の流れを見ることが出来るようになる
株を始める時、この企業は「この後、株価が上がるはず!」と思って買っている人がほとんどだと思います。今後の株価を予想する為に多くのニュースや新聞などで情報を仕入れるようになります。このような事を続けることで、世の中の流れや経済の流れを考えるようになり、結果的に自分の成長に繋がります。
直接的な利益につながるわけではないですが、これも株式投資の大きな魅力の1つだと考えています。
デメリット
初期投資が高い
株式投資は初期投資が比較的高い所がデメリットとして挙げられます。大体株価が安いところでも10万円前後が必要となります。有名企業の場合、購入単元の100株を購入する場合、70~100万円程度必要になってしまいます。
初心者にはハードルが高い
東証一部に上場している企業だけでも2,000社以上の企業があり、常に価格が変動しています。PERやPBRなど初心者には敬遠してしまいがちな指標が多くある為、難しく感じてしまう点もデメリットとして挙げられます。
3種類のリスク
価格変動のリスク
キャピタルゲインの所で説明もしましたが、「安く買って、高く売る」があるなら、「高く買って、安く売る」があるのも事実です。この価格変動によって、損失を被るリスクがあります。被った損失をキャピタルロスと言います。実際、どんな時に株価が下がるのか少し解説していきます。
1、企業の業績が悪化
株価の値動きの中で一番重要なのが、企業の経営状況です。企業の経営がうまくいき、利益が増えていれば、一般的に株価も上がっていきますが、逆に企業の利益状況が良くないと、株価はどんどん安くなってしまいます。このような損失を抑えるためにその企業が今後どうなっていくかをしっかりと考え、判断する必要があります。
2、景気の悪化
株価とは、基本的に日本経済が成長しているときは上がり、低迷すると下がります。
当然ですが景気が良くなれば企業は大きな利益を出せ、株価は上がります。しかし逆に不景気になると業績は落ち込むため、その企業の株の売買で儲けようと考えていた投資家たちが、見切りをつけ、売りに出す人が増えていきます。そうすると、株価が下がっていってしまいます。
3、金利の上昇
金利の上昇企業の借入金(借金)が多い場合、金利が高くなると、利息の額が大きくなり、運営が圧迫されます。生産業などでは、生産量の減少につながり、業績の低下につながります。そこから株価の下落につながります。
4、円高、円安など為替の影響
日本円の価値があがる円高が起きるとします。今まで1ドル=100円で輸出していた商品があったとします。円高が進み、2ドル=100円になったとしたら、買う人が減るのは目に見えていますよね。結果、輸出量の減少→生産量の減少→売り上げの減少→株価が下がるといった流れです。上記の例からもわかるように、円高の時は、輸出業の株価が下がる傾向にあります。
倒産リスク
倒産リスクとは、投資先の会社が経営不振や、不祥事などによって倒産してしまうことを指します。この場合、購入した株は無価値となってしまいます。
倒産したときに株主が負う責任は?
倒産した場合、株主が負う責任は「有限責任」となります。どんなに会社が債務を被っていても、10万円を投資している場合、最大の責任は10万円です。
もし仮に投資先の会社が倒産した場合、弁済順位の高い順=税金>従業員給与>債権者>株主となります。
しかし、一般的に個人投資家が投資している東証一部に上場している企業は、厳しい基準を通過して上場してきているので、実際に倒産する場合には様々な兆候がみられます。
流動性リスク
流動性リスクとは、売り買いが減って取引が成立せずに、売りたいときに売れないという現象が起こることです。例えば、投資先の会社が不祥事を起こしてしまい、株価が下がっているとします。この時、売りに出しても買いたい人がおらず、売買が成立せずにどんどん株価がさがってしまう事が流動性リスクです。
株式投資において、売りたいのに売れないという状況があることもしっかりと把握しておきましょう。
デメリットと違い、リスクはある程度対処することが出来る!
価格変動リスク、流動性リスクはしっかりとファンダメンタルズ分析を行うことで、ある程度防ぐことができます。倒産リスクも投資先を東証一部に限定することで確立を下げることが出来ます。
要点チェック!
・キャピタルゲイン(価格変動による利益)、インカムゲイン((配当金による利益)、株主優待が金銭的なメリット!(優待は商品などの場合もある)
・初期投資費用が高い、ハードルが高いの2点がデメリット!
・価格変動リスク、倒産リスク、流動性リスクの3つが考えられるリスクに挙げられる。
・リスクについてはある程度低減することが出来る。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は株式投資におけるメリット、デメリットについて紹介していきました。
皆さんはメリットとデメリットの割合についてどう感じましたか?
金銭的なメリットだけでなく、株主優待や自分の成長に繋がるといった点も株式投資の大きな魅力の1つであると思います。
また、メリットだけでなくデメリットやリスクをしっかりと把握したうえで行うことで、リスクを最小限に抑えることが出来ます。今回の記事を読んで気になる点があればさらに学習していきましょう。