子供にお小遣いはいつから渡す?気になる相場も100人にリアル調査

多くのお母さん・お父さんは、お子さんのお小遣いについて、どのような方針で渡そうか悩むものです。「いつから渡そうか」「何円ぐらいがいいかな」「月額制にする? それとも報酬制?」など一口に”お小遣い”といっても決めるべきことは多いものです。

でも、何より、お金は大切なものだということについて、お子さんにはしっかりと知って欲しいものですよね。

そこで、いざ子供にお小遣いを渡してみても、「私のお小遣い制度で良いものか」と不安になってしまうこともあります。

そんな時、お小遣い制度は家庭によって全く異なりますが、参考にするためにも他の方がどのようにお小遣いを子供に渡しているのかについては知っておきたいところです。

そこで今回はfincleが独自に100名の方にアンケートを取り、お小遣いに関する情報を集めました。この記事では皆さまのお小遣い制度のご参考となるように、お小遣いの平均金額やあげはじめた年齢、そしてお小遣いに関するおもしろエピソードについてご紹介します。

肩の力を抜いて楽しみながら、お小遣い制度のご参考にしてみてくださいね。

毎月お小遣いはいくら?

お小遣いに関して、お父さん・お母さんが(そして子供も)最も気になること。それは「毎月のお小遣いはいくらなのか」ではありませんか?

「他の家は子供にどのくらいお小遣いを渡しているのだろう」ととても気になることでしょう。(そしてもちろん、子供としても、お小遣いUPの説得材料として、他の友達のお小遣い額が気になるところでしょう…!)

そこで今回fincleは100名の方を対象に子供のお小遣いの金額についてアンケート調査を行いました。この項目では幼稚園生・小学生・中学生・高校生ごとの平均お小遣いを確認して行きましょう。

 各学年のお小遣い平均、アンケート結果は?

子供のお小遣いは家庭によって全く異なるものです。あなたの家ではお子さんに、毎月どのくらいのお小遣いを渡しているでしょうか。

それを思い出しながら、早速fincleのアンケート結果を見てまいりましょう。アンケート結果は次の通りです。

この結果を見てみると、「幼稚園→小学生」、「中学生→高校生」に進んだ時に、お小遣いも大きくUPすることが分かります。

幼稚園から小学生にかけてのお小遣い

ただ、小学生の場合には学校生活が6年間あるので、1年ごとに少しずつお小遣いを上げて行くご家庭が多いかと思います。そのため、幼稚園の約300円からいきなり900円に上がるわけではないかもしれません。

私自身も小学生の頃にもらっていたお小遣いは、1年ごとに100円UPしていったのを記憶しています。幼稚園から小学校に上がると何かと友達と遊びに行って、好きなものを買うことも多くなるので、自ずとお小遣いが必要になることは否めませんね。

 中学生から高校生にかけてのお小遣い

そして、中学生から高校生にかけても、お小遣いが大きくUPすることが分かりました。これはとても納得の行く結果なのではないでしょうか。

というのも、高校生にもなると小学生や中学生のように近場で遊ぶよりも、友達と少し遠出をすることが多くなるからです。また、特に女の子の場合は好きな洋服を自分で購入することも増えるので、自ずとお金が必要になります。

それに加えて、高校生は大学受験を控えているので、学習参考書などを購入する機会も増えます。

これらの要因を考えると、月に4500~5000円くらいは必要になると言えます。

 アンケート結果! どう思う?

このアンケート結果を見てどう思われましたか?

一般的に考えてもちょうど良い額と言えるのではないでしょうか。お小遣いはそれぞれのご家庭によって全く異なりますが、「今までちょっと少なかったかな」と思った方、「多く渡し過ぎていたかも」と思った方は、お小遣いの見直しをしてみても良いかもしれません。(ただ、お小遣い減額の場合はお子さんから大きな反発が起ることが予想されます…工夫して説得しましょう。)

お小遣いをあげ始めた時期は?

ご自身がお小遣いをもらい始めた時期は、いつか覚えていらっしゃるでしょうか。多くの方は、自分がお小遣いをもらい始めた年齢と同じ年ごろに達した時、お子さんに渡し始めるのではないのでしょうか。

お小遣いはできる限り適切な時期にあげ始めたいですよね。そこで、皆さんがいつ頃からお小遣いを渡し始めたのかについて、fincleが独自に調査したアンケートの結果を見て行きましょう。

調査結果は…

子供にお小遣いをあげ始めた時期についてのアンケート結果は以下のようになりました。

小学生からお小遣いを渡し始めたケースが圧倒的に多いことが分かりました。確かに、小学生であれば、お金の大切さや使い方について、少しずつ理解できるような年齢なので、親としてもお金を手渡す決心がつく時期だと言えます。私も、やはり小学生になってからお小遣いを受け取り始めたことを覚えています。

ただ、アンケート結果を見て、意外にも幼稚園生の頃からお小遣いを渡し始めているご家庭も多いことが分かりました。幼稚園生にお金の大切さが分かるかどうか、不安ですが、子供は覚えが早いのでお金の使い方をしっかりと覚えられるのかもしれません。

大学生の頃、私がパン屋でアルバイトをしていた時に、幼稚園くらいのとても小さなお子さんがパンを買いに来て、しっかりとお会計を済ませていた光景を思い出します。

それに、幼稚園でもお買いものごっこやお店屋さんごっこをしてお金の使い方の勉強を行いますよね、そのため、お金の概念についてはしっかりと理解できており、小学校就学前でも安心してお金を渡すことができるのかもしれません。

ここは、幼稚園からお小遣いをあげはじめた方の理由を聞いてみたいところですね。

幼稚園生にお小遣いをあげるとどうなる?

ここで、実際に現在幼稚園生のお子さんをお持ちの方で、既にお小遣いをあげている方のお話しを聞いてみたいと思います。アンケートの結果、次のような声を聞くことができました。

あげ始めた当初は、欲しいものがあった時に後先考えずにすぐ使ってしまっていました。それがだんだん、少し高めのおもちゃが欲しいから今日はお菓子を買うのを我慢しようなど計画を立てて使うことが増え、小さな幼稚園児でも金銭感覚を付けることができるんだなと気づきました。(支払方法:月額制)
子どもが玩具の値段の高さを実感し始めた(支払方法:手伝い報酬)
数字を気にして、自分が持っている手持ちの中でやりくりしようとする姿勢が見られるようになった。(支払方法:手伝い報酬)
すぐに物を買ってと強請る事が少し減りました。(支払方法:手伝い報酬)
自分で欲しいものを見つけて、お金を貯めることが出来るようになってきた。お小遣いをつかいきったら、我慢して翌月に買うことが出来るようになった。(支払方法:月額制)

これらのコメントから、幼稚園生でもお小遣いをもらうことで、しっかりと金銭感覚を身に付けられることが分かりますね。貯金の習慣が身に付いたり、商品の高さを痛感していたりと、幼稚園生でもお金の大切さを実感することはできるのです。

このような声を聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。幼い頃からお金に触れることで、「もっとお金ちょうだい!」とねだるのではなく、もらった分のお金をやりくりするために、欲しいものを我慢するようになるのですね!

「小さな子にお金を与えるなんて、そんなに甘やかしてしまっていいの?」と思いがちですが、実はお金を渡すことでお子さんはお金の大切さと厳しさ、ありがたさをしっかりと感じるようになるのです

そして、幼稚園のお子さんにお小遣いを渡すご家庭の多くは、「手伝い報酬」であることが分かりました。幼稚園児のお子さんは、ただお金をもらうのではなく、仕事をしてその対価としてお小遣いを受け取っているのですね。

このようなお小遣いシステムであれば、幼稚園のお子さんであっても「お金がもらえるのは、手伝いをする時」だということをしっかりと学ぶこともできるのです。

なるほど、皆さん幼稚園のお子さんにとても良い教育をされているんですね。幼稚園のお子さんがいらっしゃる方には、非常に大きな参考となったのではないでしょうか。

お小遣いを始めたきっかけは?

さて、これからお子さんにお小遣いを渡そ計画している方にとっては、他の方がお子さんにお小遣いを渡し始めたきっかけについて、とても気になるのではないでしょうか。

今回のアンケートでは「お小遣いをあげ始めたきっかけ」についても調査しました。この項目では皆さんがどんな理由からお小遣いをあげ始めたのかご一緒に見て行きましょう。

気になるアンケート結果は?

今回fincleが行った調査結果を図表にしてみると、次のようになります。

お小遣いをあげはじめたきっかけとして一番多かったのは「金銭感覚をつけて欲しいから」ということでした。次に続く「お金の使い方を知って欲しいから」「管理能力をつけて欲しいから」という理由も、やはりお子さんに生活上の常識を知って欲しいという気持ちから起っているのでしょう。

お小遣いの効果って実際どうなの?

自分には何が必要で、いつどこでお金を使うべきなのか、ということはお金を通して知ることができます。自分でお金を持っていれば、今持っているお金の限界が分かるので、その範囲内でやりくりするにはどうすればよいか、自ずと考えるようになります。

そして、実際にお小遣いをあげることでこんな声が上がっています。

自分でお小遣い帳をつけて、お金を数えてしっかり管理をするようになりました。お小遣いを渡すようになってから、何かを買ってほしいとねだることが無くなりましたし、本当に今必要なものを選んで買っているように思います。そういう感覚が身に付いたのはとてもいい事だと思います。ただ、お金を持っているのが嬉しくて、しょっちゅうお金を数えているのがちょっと怖いです。(お子さんは現在小学生)
学年×100円という設定でお小遣いを渡していますが、もらったらすぐ使ってしまうのでお小遣い帳をつけることにしました。初めは私と一緒に付けていましたが、自分で記入ようになってからは、自分のお金がどのくらいあるのかお小遣い帳をみるとすぐわかるので、無駄遣いをすることがなくなりました。(お子さんは現在小学生)

お小遣いをあげるようになると、しっかりと自分でお金の管理をするために「お小遣い帳」を付けるようになるのですね。これをつけることで、管理能力がしっかりと付くようになることが、皆さんのコメントからも分かります。

「お小遣いはあげているけれど、お小遣い帳をつけることについては、まだ教えていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。お小遣い帳を付けることで、自分が今使うことのできるお金はどれくらいあるのか、お子様は把握できるようになります。

特にお小遣い帳が効果的なのは、もらうとすぐにお金を使ってしまうお子さんです。私もお小遣いをもらうとすぐに使ってしまっていたのですが、きちんとお小遣い帳をつけることで、お金をすぐに使うことがなくなり、貯金もできるようになりましたよ。

このようにアンケート結果を見てみると、皆様がお小遣いをあげることで身に付けてほしいお金の使い方や金銭感覚、管理能力は、本当に自然と身に付くようになるのですね。「金銭感覚がついて、すぐに買って欲しいとねだることがなくなった」という声がとても多かったですね。お小遣いをあげることは、お子様の成長にも大きな影響があることが明らかになりました。

「金銭感覚をつけて欲しいから」「管理能力をつけて欲しいから」「お金の使い方を知って欲しいから」という理由が80%以上だったのですが、その次には「友達の子がもらっていたから」という理由が挙げられていました。

確かに、お子さんから「同い年の友達は、もうお金もらっている!」と言われたら、そろそろお小遣いを渡す時期かなと思いますよね。また、ママ友や知り合いの方がお子さんにお小遣いをあげているという話を聞けば、自分の子供にもあげるべき時期なんだと意識するでしょう。このように、お小遣いを渡し始める時期も家庭によって異なりますが、やはり周りからの影響も少なからずあることが分かります。

そして、「数字の勉強として」という理由からお小遣いを渡すようになった方もいらっしゃるようです。

算数の計算の練習にもなり、金銭感覚を養う意味でもお小遣い制度は必要かなと思い導入しています。実際に、今の手持ちのお金でどれだけのお菓子が買えるかなど、いろいろと工夫をしながら限られた予算の中で楽しそうに買い物をしています。(お子さんは現在小学生)

確かに、自分のお金を持つようになると数字にたくさん触れるようになります。お金の支出・収入だけではなく、実際に買い物に行った時にも、自分で計算しながら限られた範囲内のお金を使うようになります。実生活のなかで数字に触れる機会が格段に増えるので、幼稚園や小学校のお子さんには生きた算数の勉強にもなるのですね。

どのようにしてお小遣いをあげているの?

さて、皆さまのご家庭ではどのようにして、お子さんにお小遣いを渡しているのでしょう。お小遣いをあげる方法としては、月に一度定期的に渡す方法手伝いをした時に渡す方法必要な時にだけ必要なお金を渡す方法の3つの方法が代表的なのではないでしょうか。

実際に、他の方がどのような方法でお小遣いを渡しているのかは非常に参考になりますよね。そこで、今回fincleはどのような方法でお子さんにお小遣いを渡しているのかについても調査してみました。早速、アンケート結果を見てみましょう。

気になるアンケート結果!

まず、アンケートの結果を見てみましょう。

「月額制」と「都度払い」を上手く使い分けるのが大事!?

アンケート結果を見てみると「月額制(毎月○○円)」が多いことが分かります。定期的にお子さんにお小遣いを渡すことで、お金の管理もしやすくなるというメリットがありますよね。毎月どのくらいお金が入ってくるのか、あらかじめ分かっていれば、お子さんも自分で計画を立てて、今月使う分と貯めておく分を決めやすくなります。

ただ、アンケートをいただいた方からはこんなお話しもいただきました。

最初は月初めに全額渡していたのですが、子供がそれだとすぐに使ってしまうようで、本人の希望で必要なときに1000円づつ渡すようにしました。

必要な時にお小遣いを渡してもらう方が、計画的にお金を使えることもあるのですね。この方の場合と同じように、「月初めにお小遣いを渡すと、すぐに使ってしまって困っている」という方は、都度払いにしてみると上手く行くかもしれません。

大人にも当てはまることですが、お子さんもそれぞれお金の使い方が異なるので、本人に合わせたやり方でお小遣いを渡すことが大切なのかもしれませんね。

「報酬制」のメリットとは?

そして、月額制の次に多かったのが「報酬制(手伝い報酬)」です。手伝い報酬を採用している方のお話しで、とても興味深いものがあったのでご紹介しますね。

小学生高学年からお手伝い3つする事で100円という感じで報酬制にしました。共働きで両親共、帰りが遅い事もあり、お手伝いがあれば助かりました。働いたら対価としてお金がもらえる。という事を学ぶよいきっかけになったと思います。

家の手伝いをするのにお金をあげるとは言語道断と言われる方もおられるでしょうが、強制でやらせるのではなく、お小遣いがもらえるから手伝いをするでも十分うちではありがたいことでした。本人達も、張り切って皿洗いや風呂掃除、米洗いや洗濯物を入れたり、掃除機かけたりと色々考えて3つこなしておりました。

中学生になり、思春期に突入してからはお手伝いの頻度も減りましたが、高校生になった今では子供2人共、家事の全般はこなせるようになりました。ありがたいことです。

とても素晴らしいお小遣いシステムですね。特に共働きの場合、お子さんが一部家事を手伝ってくれると、ご両親も随分と助かるのではないでしょうか。お子さんの方も、ただただ家事をさせられているのではなく、家事をやった分だけ報酬をもらえるので、手伝いも苦に感じることは少ないのではないでしょうか。

手伝い報酬は、お子さんにとっても親御さんにとっても、メリットのあるお小遣いシステムですね。

そして、このシステムには、素晴らしい点がもう一つあります。それは、家事全般を覚えられるようになるということです。ここでご紹介した方の場合、お子さんは高校生になった時点で家事全般をこなせるようになりました。

意外と大人になって一人暮らしを始めてから、ようやく自分で家事をするようになったという方も多いのではないでしょうか。早いうちからあらゆる家事を覚えておけば、いざ一人暮らしを始めた時にも困ることなく日常生活を送れます。

さらに、もう一点、「報酬制(手伝い報酬)」の良いところは、仕事をすることでお金をもらうことの意味を考えられるという点です。これは、アルバイトを通しても体験できますが、お小遣いであれば、小学生から、早ければ幼稚園生の頃から体験することができます

早いうちから、働くということはどんなことなのか知っておくことで、先々アルバイトを始める時や仕事を始める時に、「仕事」と「お金」のバランスを取りながら自分に一番合った働き方を見つけることができるようになります

また、お金は大切ですが、決してお金だけのために仕事をするのではなく、一生懸命物事に取り組むことで結果がついてくるということについても、お子さんは学ぶことができるでしょう。

ただ、お子さんが習い事などで忙しい場合には、月額性や都度払いにした方が負担がかからないので良いでしょう。

「都度払い」って実際どうなの?

「都度払い(必要な時に渡す)」については、次のようなお話を聞くことができました。

我が家は都度払いなんですが、いつも言われるよりも若干多めに渡しています。遊びの中でも何があるかわかりませんので。

例えば猛暑でどうしても飲み物が必要だったとか。でも大抵の場合はそんな時はないようです。なので余らせたお金を貯めて自分が好きな漫画等を買っているようです。漫画買うからお金ちょうだいとは言いにくいみたいですしね。月々決まった金額を渡してないのでここで余った分は純粋なお小遣いとして何に使おうが子供の判断に任せています。

ただ最近は小遣い請求の頻度や額が増えてきたので定額制にして自分で金銭感覚を養ってもらおうかとも思っています。

このコメントを見てみると「都度払い(必要な時に渡す)」は、お金の請求が増えれば増えるほど、お小遣いの支払い額も大きくなるということに気付かされます。

そのため、お金が必要になることが多くなった場合には、毎月決めた額を渡す「月額制(毎月○○円)」に切り替えるのが適切だと言えます。

自分自身のことを振り返ってみると、私も中学生の頃はあまりお金を使うことがなかったので、「都度払い」でお小遣いをもらっていました。でも、高校に入ってから友達と遠出するようになったり、大学受験に備えて学習参考書を購入するようになったりと、まとまった出費が増えるようになったので、お小遣いも「月額制」に切り替わりました。

こう考えると「月額制」「報酬制」「都度払い」の3つの方法はお子さんの状況に合わせて、その都度切り替えてみても良いものだということが分かります。今の方法だと上手く行かないと思われる方は、他の方法に変えることを検討してみても良いかもしれませんね。

お小遣いを渡して分かった面白いことや気づきは?

お子さんにお小遣いを渡すようになると、どのような反応が返ってくるのか、そしてお金をどのように使うのか、親としても見ていてとても面白いものです。今お子さんにお小遣いを渡している方は、何か面白い気づきはありますか?

最後にこの項目では、お子さんにお小遣いを渡してみて面白かったことや、気づいたことについて、fincleのアンケート結果をもとにご紹介しますね。

地方に住んでいるとお小遣いを使わない!?

地方にお住いの方からはこんなコメントをいただきました。

地方都市の郊外住まいなので、お小遣いをあげても使うところがほとんどない。出かけるにも車で親と一緒に行くので、結局は親の財布をあてにしている。

確かに地方に住んでいると、首都圏の都市ほどお店があったり、遊びに行く場所もなかったりと、お小遣いを使う機会はあまりないかもしれません。車で出かけることも多いので、ついでに親御さんに欲しいものを買ってもらうことになり、自分のお金は使わないことが多いのですね。

ただ、お子さんはたくさんのお金を貯めることができるので、ちょっと高価なものを自分で買うこともできますね。

友達とのお小遣いの差に気づいてしまった時の反応は…?

お子さんは親が思っている以上に、お小遣いについて調査しています。他の友達がどのくらいお小遣いをもらっているのかリサーチしているのです。

「友達の方がたくさんお小遣いをもらっている…!」。

この事実に気づいてしまった時、お子さんはどのような反応をするのでしょう。早速アンケートのコメントを見てみます。

お小遣いが友人に比べて少ないと思っているので大事に使っている様子。商品の底値を知っているようで、子どもと一緒に買い物に行くと「〇〇の方が安いよ。」と言われてしまう。金銭感覚が身についてきているのかなと思う。

とても健気なお子さんですね。友達よりもお小遣いが少ないにもかかわらず、自分が受け取っているお小遣いの範囲内でやりくりしようとする姿には、感心してしまいます。私だったら「友達はみんなたくさんもらっているから、お小遣い増やしてよ!」とお小遣いUPをねだっていると思います。

その一方で、次のようなコメントもいただきました。

友達がお金を沢山もっていると、自分も沢山ちょうだいと言ってくるから、それが少し気になります。

他の友達が自分よりもたくさんお小遣いをもらっていると、やはり子供は羨ましく思うものです。「○○ちゃんはいいな、ずるいな」と思う気持ちから、お小遣いUPをねだってしまうのは仕方のないことでもありますよね。

ただ、親の立場からしたら、ねだられても困ってしまうことが多いものです。これはお子さんと要相談ですね。

兄弟姉妹でもお金の使いからは全く異なる!

「同じ環境で育った子供であれば、金銭感覚も似たようなものになるんじゃない?」

こう思われる方も多いのではないでしょうか。実際のところ、本当にそうなのか気になりますよね。そこで、兄弟姉妹をお持ちの方のコメントを見てみます。

上の子は自分のお金をできるだけ使いたくなくて、親に頼ろうとするが、下の子はお小遣いが入るとすぐに使おうとする。同じように育てても金銭感覚が全然違うんだな思った。
ゲームが好きな4年生の息子は課金するために、お小遣いを使っています。息子はすぐ使ってしまうのに、2年生の娘は貯めるいっぽう。子供の頃からお金の使い方がこんなにも違うのかと、驚きました。
姉妹でお金の使い方が違うところです。上の子は損得を考えなるべく所持金を残すような使い方をしますが、下の子はお金を使うということが楽しいようで損得考えずにたとえば学校のノート代などでも自分で出したがります。学業に必要なものに関してはおこづかいから出させることは考えていないので止めますが。

兄弟姉妹であっても、こんなにお金の使い方が異なるのですね! なぜなのかが気になるところですが、同じ環境で育ったからといって似たような考え方を持つわけではないということが分かります。

私にも妹がいるのですが、お小遣いをもらっていた子供の頃には、やはりお金の使い方は大分違っていましたね。私はお小遣いをしばらく貯めてから大きなもの(高価なもの)を購入していたのですが、妹の方は学校のノートやその他の小物など実生活に必要なものをお小遣いから出していました。

ただ、ご家庭によっては兄弟姉妹同じようにお金を使うケースもあるかと思います。結局、お金の使い方は個人によるということなのでしょうね

幼いお子さんはお札より硬貨が好き!

幼いお子さんを持つ方からは、こんなに面白いコメントをいただきました。

まだ、低学年でお金の単位なども、よくわかっていないので、硬貨が多いとたくさんお金を持っているような感じがするらしく、例えば、100円玉1枚もらうよりは50円玉1枚と10円玉5枚をもらいたがります。

買い物をするときにも、ぴったりもっていても、おつりがもらえるように、多めにお金を出したがります。そして、おつりをもらうと、お金が増えたと思って、喜んでいます。(お子さんは現在小学校低学年)

5円玉のほうが、50円玉よりも価値があるものと子供が思っていて、それが面白いなぁと思いました。(お子さんは現在幼稚園生)

まだお金についてそれほど多くのことを知らない頃、硬貨が多ければ多いほど、お金持ちになった気分を味わった経験…これは誰にでもあるのではないでしょうか。

50円玉1枚よりも10円玉5枚の方が嬉しいと感じるのは、物心ついた子供特有の考え方ですよね。お金の価値は、見た目の量の多さで決まると感じている年頃です。大人と考え方が違うので見ていて面白いですよね。

新札は無駄遣いに効果アリ!?

アンケートの中には新札についての興味深いコメントがありました。

使う気が失せて貯金ができるからという理由で新札を欲しがります。(お子さんは現在高校生)

なるほど。確かに新札を渡してもらうと、もったいなくてなかなか使えません。まさに、「使う気が失せ」ますね!

「お金があるとつい使ってしまう」「貯金が苦手」というお子さんには、新札を渡してみたらお金の使い方が変わるかもしれません

また、新札以外にも、珍しいお札を受け取った時には使わずに大事にとっておいてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の場合、2000円札が使えません。大人になった今でも、ひょんなことから2000札をもらうとそのまま大事に引き出しの奥にしまってしまうのです…笑

新札や2000円札は、お金を貯めるのが苦手なお子さんに効果的かもしれませんね。

小学生のお小遣いは「学年×100円方式」!

小学生のお小遣い額は、皆さんどのように決めているのでしょうか。今回のアンケートでは、とても分かりやすい方法でお小遣い金額を決めているケースが見受けられました。

小学生の間は月額学年×100円でした。中1で本人が700円になるねと当たり前のように言い、おかげで進級ごとの上げ幅が変わらず助かっています。あまり無駄遣いしないタイプなので、数年に一度、本人名義の口座にまとめて預金させています。銀行に預けるとお金が増える仕組みも学べて一石二鳥です。たとえ利息が1円でも、無邪気に喜んでいて面白いです。
お小遣いは、学年掛ける100円を渡しています。小学一年生で100円、中学一年生で700円、という風です。まずは、郵便局の子ども名義の口座に預けさせ、必要に応じておろして使うようにさせています。すると、無駄遣いすることはないように感じています。

なるほど、小学生の間は学年×100円がちょうど良いのですね。中学生になっても進級ごとにたった100円UPであれば、親も助かりますね!笑

私も小学生の頃には「学年×100円方式」で毎月お小遣いを受け取っていた覚えがあります。お子さんにとっても、学年が上がるにつれていくらもらえるのか分かりやすいですし、小学生にとっては100円~600円くらいのお小遣いで足りることが多いので妥当な料金でしょう。

お小遣い額とはまた話が違いますが、貯まったお金は銀行口座に入れておくというコメントも参考になりますね。お小遣いをもらうようになると貯金を始めるので、貯まった額も大きくなります。そこで銀行口座を使い始めるようになるのですね。

銀行口座にお金を預けるという体験もお子さんにとってはお金の仕組みを理解する勉強になるので、貯金がたまったら銀行口座に預けることを提案してみましょう。

最後に

reimoon0 / Pixabay

アンケートでも見てきたように、お小遣い事情は家庭で全く異なるものです。お小遣いをあげ始める年齢も小学生が一番多かったものの、幼稚園生の頃からお小遣いを渡すケースも意外と多くみられました。

意外にも幼い頃からお金に触れることで、しっかりとした金銭感覚が身につくのですね。

また、お小遣いを渡す方法も「都度払い」から「月額制」に切り替えたり、その逆を行なったりと、お子さんの状況に合わせてお小遣いを渡すことでお金の使い方も上手く行くことが明らかになりました。

今のお小遣いの渡し方で上手く行かない場合は少し方法を変えてみると、お子さんのお金の使い方も変わるかもしれませんよ。