貯金が苦手な人は少なくないかと思います。各言う私も、貯金することがそこまで得意ではありませんでした。しかし予期せぬ出費というのは、生きていれば何回か経験する羽目になります。その予期せぬ出費が、本当に予期できなさすぎて、ちょっとした出費で済むこともあれば、思っていた以上に大金が財布から出て行くこともあります。
とっさの出費にはどのようなものがあるのか、そして貯金をしておくためにはどうすべきか、ご紹介します。
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とっさの出費に備えよう
”とっさの出費”ですから、出費の金額もタイミングも予期することは早々できません。しかし貯金が全く無い状態と貯金がある状態では、この出費による痛手に雲泥の差があるのは、皆さんも承知の上だと思います。とっさの出費では、例えばどのような出費が予想されているのでしょうか。
お祝い事のお金が払えない・・・
地味〜に痛手なのが、お祝い事のお金です。いわゆるご祝儀ですね。とてもおめでたい話ではあるのですが、女性の場合、ある一定の年代になると友人層が一斉に結婚して、月に何度も結婚式にお呼ばれされるという事態が発生するそうです。
お祝い事ですから、お金がない・・・という理由でお断りするのは非常に忍びないのですが、実際月に何件も重なってしまったことで、欠席せざるを得ない状況に置かれる方もいるようですね。
突然の病気やケガ
一番危惧すべきは、やはり突然の病気やケガなのではないでしょうか。自分はきっと健康体だから大丈夫!と思っていても、病気やケガは、自分のタイミングを測ってやってくるものではありません。年代によっては医療保険に入っていない人もいるようですから、そうなると痛い出費であることは一目瞭然です。
私も20歳の頃、自分は健康だと信じてやまなかったのですが、血液のがんであることが発覚し、抗がん剤治療と放射線治療を経験することになりました。公的制度で、多少の経済負担は解消されたとはいえ、通院時に支払う金額はかなり多大なものでした。
働いている人は特に、体を壊しやすい人もいるでしょうから、予期せぬ事態に備えておくことは大切だと案がえています。
お金は手段だと心がけよう
予期せぬ事態に備えて貯金をすべきだと考えていますが、お金は決して目的ではありません。あくまでも手段のひとつに過ぎません。貯金が苦手だという人は、お金を目的と考えがちな傾向にあると考えています。お金そのものではなく、お金を支払うことで得られるものへ価値を向けることで、貯金の重要性に気づけることでしょう。
突然の出費に備えて、これだけは預金したい
有名な話ではありますが、「生活費×3ヶ月分」は預金しておいて、予期せぬ事態以外にはお金を引き出さないように意識しましょう。貯金が苦手な人でも、この分だけは必ず確保しておくことをおすすめします。ご祝儀が重なっても、突然病気になってしまっても、すぐに不安になる額ではないはずです。預金はあったらあった分だけ使い切ることなく、この「生活費×3ヶ月分」だけはキープしておきましょう。
収支バランスは把握しておこう
インターネット上で買い物をするのも一般的になってきた昨今、クレジットカードの引き落とし金額を把握していない、という人も少なくないのではないでしょうか。クレジットカードは確かに目の前に現金を用意しなくてもお金を支払うことのできる便利なアイテムではありますが、あれは一時的にお金を借りているのと同じような感覚だと考えています。
デビットカードならまだしも、支払いをある意味先延ばしにしているだけに過ぎないので、引き落とし金額を把握していないのは少々危険だと考えています。そこで、クレジットカードを使って買い物をしたら、必ずメモを取り、出費を把握できるよう努めましょう。
自分の収支バランスを把握していなければ、あればあるだけ使ってしまう心理につながると考えています。自分がどんなものにお金を支払っているのか、把握することがしっかり貯金を行う上では重要なことです。
お金に支配されるのはもったいない
最低限安心できる預金があり、収支バランスを把握することができれば、お金の支配から一歩解放されたことにつながります。お金に振り回されていては、なかなか貯金もできないと思います。お金を貯めることに躍起になるよりも、「○○にお金を使いたいから貯める!」と目的を定めていれば、自分自身でお金をコントロールすることはできるようになります。
貯金は自発的な行為でもありますから、どうせなら嫌々ではなく、楽しく貯金していきたいものです。
貯金って大事だよ
不測の事態に備えるばかりでは、精神的につらくなってしまうかもしれませんが、とっさの出費に対するリスクを回避する意味合いの貯金と、楽しい目的のための貯金の両方ができるようになれば、お金に対する不安で心がいっぱいになることは軽減されることでしょう。
お金に対する不安に苛まれて、心が苦しくなる前に、まずは「生活費×3ヶ月分」のリスク回避のための貯金に取り組んでみませんか?