シングルマザーになって子育てを一人でするということは簡易なことではありません。通常二人でやっている『親』の仕事を一人でこなさなければいけませんので苦労は二倍です。
普段の生活費から子育て、家事とやることだけでも盛沢山です。シングルマザー経験者の立場からシングルマザーになってかかる生活費・教育費などの調整の仕方や状況、役割についてお話したいと思います。
シングルマザーになったときの生活費や教育費の使い方
シングルマザーになると今までのような時間を選さできる状況ではなくなることが多いように感じます。朝起きた時から家事・育児は当たり前のように始まり、子供のペースで外出の準備を進めながら洗濯や掃除をして子供の学校へ行く準備を手伝い子供に朝ご飯を食べさせて出勤するというパターンになり朝はバタバタと過ぎていきます。その日の晩御飯の献立を考えて出かけることや安いスーパーを調べて安い時間に買い物に行くなどということができなくなり、以前よりも食費にお金がかかってしまうことが多くなると思います。
疲れきってしまったときには外食になったり、お惣菜を買って帰ることも慣れないうちは多かったように感じます。
仕事という生きていくために重要なものを中心に生活するようになり、その次は子供のことという順番になることが多いと思うので、なかなか生活スタイルの最適化などを検証し整え一番いい環境を作り出すというところまで手が回らないのが現状です。
シングルマザーが必要とする生活費の使い方とは
シングルマザーが生活費を稼ぐにはどのような壁が待ち受けているかを、まずはお伝えしたいと思います。
離婚前に仕事をしていて、仕事自体はすでに慣れているのであれば話は別ですが、今まで専業主婦をしていて社会復帰とともに新しい暮らしを始めるというかたは、少し生活ペースを作り出すまでは苦労が多くなると思います。
今までのような心の余裕や生活スタイルにおいての余裕もなくなることが多いように感じます。今までは夫婦で役割分担してきていたのを急に一人ですべてこなさなければいけなくなるので当たり前といえば当たり前なのですが、慣れていない生活をするということは必要経費以外でもいろいろと出費がかさむと思います。
では生活費においてどのくらいの生活費がかかるのでしょうか。
食費・外食費・光熱費 この三つの生活費を例に挙げてお話します。
食費・・・仕事をして帰宅する頃には子供たちがお腹を空かしている状態ですので、買い物先を選んでいる時間がありません。休みの日にまとめて買い物に行くという手もありますが、そうすると子供たちとの時間が買い物の時間になってしまいます。
外食費・・・一人で毎日の家事・育児をこなすことになると時間がなく外食やお惣菜を買ってしまうことが多くなりました。勿論、上手に家事育児を回せる人もいます。私の場合は慣れない仕事に追い詰められ、日々の子供たちの身の回りの世話に追われ外食が増えていました。
光熱費・・・自分の時間を作ろうとすると夜中に数時間作ることしかできず、遅くまで起きて明日の準備をしてから自分の時間を作るとう生活になると電気などの使用量が増えてしまったという結果になっていました。
シングルマザーになる一番大変なことは時間がなくなるという点です。今まであった時間が半分しか使えないと考えたほうがいいでしょう。余計や動きをしてしまうことも多く、こまごまとした経費が掛かっていました。
教育費の掛け方とバランス
教育費においても子供の習いごとに合わせて帰宅したいと思っても、仕事が子供の必要な時間に必ず終わるということは少なく、決められた時間に帰宅できる仕事は収入金額の見込みも少なくなり生活するには厳しいのが現状です。
子供にかけたい費用を稼ぐには、働く時間を増やすしかありません。ですが子供に習い事や塾にいかせてやりたいと思っても仕事があると連れて行ってやることができません。
結果一人で通わせるか、いかせないということになり子供にかける時間や教育費はうまく調整できません。
子供の面倒をみてくれる人、母親などが近くにいる人は良い環境づくりができる可能性はありますが、子育てを一人で行わなければいけない環境にあるシングルマザーには大きな壁が山ほどあります。
教育費をかけたいけど、かけるには時間が必要ということになります。
役割とは
シングルマザーになると二人でやっていた役割を一人でこなすことになります。家事、育児、仕事大きくあげると三つになりますが、細かく見ていくと莫大な数の仕事を一人でこなすことになります。
また精神面でも相談できる相手がいなかったりする場合は、一人で全てを決断していかなくてはなりません。また自分の仕事の稼ぎ次第で生活する内容も変わってきてしまうので、仕事を優先しなくてはいけなくなってしまいます。
金銭面でも勿論大変なことは多いのですが、一番辛いことは子供たちとの関わる時間が極端に減ってしまうことです。先ほど例にあげた習い事においてもそうですが、一緒にいてあげる時間が 仕事=生活費 を優先するとどうしても減ってしまいます。
長い人生の中で子供が親を必要とし、生活していく期間はほんの一瞬ですので大切にしたいところです。ですがシングルマザーとして生きていく現実の中、仕事と子供たちとの時間を両立することは難しいのが現状です。
役割分担をできる人の協力を得ることをお勧めします。親族に限らず市や近所のコミュニティなどを活用し、自分一人で抱え込むことのないようにしましょう。お友達のママに助けてもらうのも一つの手段です。
子供たちは友達と一緒にいれる時間はとても大切な時間となりますし、ママにとっても信頼できる場所に我が子がいると安心して働くことができます。シングルマザー同士助け合うこともできるので、近所や市にあるコミュニティなどを活用することをお勧めします。
近くに両親がいる場合は甘えて子供を任すのもいいことだと思います。一人で子育てをすると周りと比べて子供に対しできていないことを感じてしまうと、どんどん精神的につらくなってしまうというような結果になることもあります。
一人で抱え込まず一度親族や、地域の協力も得る場所があるので探してみてください。
まずは今の環境で足りない部分を少しだけでも改善するだけで、驚くほど楽になるということもあるので、一度自分の時間の使い方を見つめなおす時間を30分でも取り入れてみてください。
これからシングルマザーになるという方は、想像以上に一人親にかかってくる金銭面や子育てにおいての負担が大きいことを理解し、まずは色々と準備を進めることをお勧めします。
養育費をきちんと支払ってもうらうように交渉するのも、母親の役目です。一番離婚において揉めるところですが、何度も話し合いができるものでもなく、一度決まってしまったことを変更するのはとても困難ですので慎重に話し合いを重ねてください。
後は自分の周りにいる方にどれだけ助けてもらえるかときちんと確認しておくべきです。
最初は見てくれたけど、長期になるのは難しいといわれた。というようなことになっても処理することができません。
きちんとしたシングルマザーで生きていく環境を整えなければ、苦労するのはあなたの大切な子供たちなのです。
離婚の原因は様々ですので、一概に何が正解なのかはわかりません。ですが、子供のことを第一に考え準備をすることで子供たちが笑顔で過ごせる確率が増えます。
これでもかというくらい慎重に、シングルマザーでの生活環境を考慮し準備を進めることをお勧めします。
子供のために働くことばかりに必死になってしまうと、大切なものすべてを失ってしまう可能性があります。一度しかない子供たちの成長過程を見逃してしまってはなんのために働いているのかがわからなくなり、辛く感じてしまう時があるかもしれません。
一人で抱え込もうとせず、周りに助けてもらえる人を探してみる子をお勧めします。
まずは地域で相談できるところを探してみてください。小学校でも長時間預かってくれるような活動をしている小学校もあります。信頼できるママ友を見つけて相談するのもいいでしょう。
一人で抱え込まず、誰かに相談するだけでも気持ちが軽くなるものです。シングルマザーだからといって、すべての責任を一人で抱え込む必要はありません。二人で作った子供です、別れた旦那さんに連絡し必要な時には色々と援助をしてもらうべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シングルマザーにとってもっとも大切だと感じることが、時間をうまく使うことです。生活するうえで大切な仕事も、子供たちがいるからこそやっていけるものだと思います。
ただ日々必死に働いて家事をして、あっという間に一日が終わってしまうような環境の中でなかなか時間を有意義に過ごすプランを立てることさえも難しいことだと思います。
周りの協力を得て、楽しいシングルマザー生活を送ってください。