節約したい、と考える理由は人それぞれですが、限られた収入の中で毎日やり繰りしているのに、通帳を見ると自由に使えるお金が少ない、それほど無駄遣いしていないはずなのに、お金が貯まっていないという経験をされている方は多いのではないでしょうか。
今回は日常生活を見直し、少しでも節約出来る方法を考えていきたいと思います。
目次
生活費にしめる食費はどれくらい?
生きていく上で切っても切り離せないもの、それは衣食住です。着るもの、食べること、住むこと、どれも必要なものですから、出費は避けて通ることができません。特に食事は毎日必要とされるもので、ダイレクトにお財布に響いてくる部分です。また消耗する上に、財産として残すことはできない、いわゆる消費支出と呼ばれる分類になります。
生活費の約30%が食費に!?
では自身の生活費に占める食費の割合はどれくらいなのか、これについては総務省が調査をしています。総務省統計局 2016年12月
エンゲル係数といい、家計の消費支出(世帯を維持していくために必要な支出)に占める飲食費の割合(%)にて算出されます。一般に、この係数が高いほど生活水準が低いとされているそうです。その理由は、生命を維持するために必要なものであり、極端に切り詰められないものだから、だそうです。
エンゲル係数 = 食費(食料費)/消費支出 ×100
発表によれば、食費87,578円、消費支出31万8488円ですから、上記計算式に当てはめると、2人以上世帯にて27.5%となります。消費税や物価数値が上昇しているのも大きな要因だと思いますが、消費支出の1/4超という数値を実際見ると、食費の割合って大きいのだな、と感じます。
自炊で食費を抑える
前述したとおり、食費が生活の中で占める割合は大きいので、節約するにはどこかしらか切り詰めていきたいものです。しかし食は人の三大欲求の一つですから、無理をしてはいけないと考えています。ちなみに自分は食べること大好きです。
自分なりに気をつけている面は以下の通りです。
外食と嗜好品は避けるべき
外食は、ファーストフード店を利用しても1回あたり数百円単位で掛かってしまうのではないでしょうか。私事ですが、近所で購入したお野菜などは、例えば玉葱3玉入で150円位、鶏肉1パック350円位で購入できてしまいます。1回に玉葱3個も食べられませんし、鶏肉も同様ですから、これで2~3食賄える単純計算となります。また嗜好品は基本単価が高い割には栄養素が低く、お腹にたまりません。基本食事は自炊で賄うべきです。
安いスーパーと、安くてお腹にたまる食材を見つける
これはほんとに大切だと考えています。お肉・パスタなどは業務用スーパーにいくと、ちょっと他では買いたくなくなるくらい、安くて量が入っています。基本食べる量は減らしたくないので、自身が貧困生活をしていた際には本当に助けられました。また沢山食べられて尚且つ単価のやすいパスタは、お腹にたまり長時間持つためお勧めです。お米も安いのですが、炊くと炊きたての匂いにつられ、結構量を食べてしまい、消費スピードが早かったものです。
野菜に関しては逆にスーパーではなく、野菜直売所を利用したほうが断然お得です。安いのもありますが、鮮度がよく、冷蔵庫に入れておいても普通のスーパーで売られているお野菜より長持ちします。沢山購入しすぎた時は洗って切って小分けにして、ラップして冷凍庫へ。基本生姜なども冷凍保存可能ですが、玉葱やもやし、水分を多く含む葉物等は冷凍する事により組織細胞が壊れてしまう為、冷凍保存は基本不可です。しかしこれを逆手にとり、オニオングラタンスープやカレーに入れる玉葱は冷凍して使用すると、長時間弱火で炒めるという手間を省くことはできます。
野菜で量を食べたいときは、もやしがお勧めです。基本10~30円単位で売られており、かつヘルシーで栄養価もあるため、フライパン一杯炒めて食べると、とても満足します。
まとめ
以上簡単に食費を節約する方法を書かせていただきましたが、節約とは減らすことではなく、コントロールする事が大切だと考えます。極端に食事量を減らさないことは大切です。食費を抑え且つダイエットになるから、と量を減らし、摂取するべき栄養素を極端に減らすことは、肉体維持活動を妨げるだけでなく、リバウンドを招きやすい体質になります。また身体のバランスが崩れることにより精神面にもストレスがかかりやすくなります。これは物理的に、体の中のストレス抗体が下がるためです。人間の基本欲求に関わってくる部分ですので、毎日の食事は楽しく美味しく摂るべきです。
また、上記にて自炊で賄うべきと書かせていただきましたが、これらは基本であると考えています。無理をしないこと、たまの息抜きは、節約を長く続けていく上で必要なことです。
そして、一人で行おうとしないことも大切だと考えます。配偶者でも親兄弟でも友人でも、あるいは会社の同僚でも良いので、何かしら良いアドバイスをくれる人を見つけてみましょう。自分の中だけに溜め込まずに行うことは、よりよい節約生活を可能にする事と思います。自炊は難しそう、と言われる方も、まずは身近な人に聞いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。