奨学金という言葉はよく耳にすると思いますが、その詳しい内容についてはどうでしょうか。
一般的に奨学金とは、進学する能力のある学生に対して、学費を給付したり貸与したりするシステムですよね。
日本では貸与するケースが多いので、社会人になってからの返済が大変だという話もよく聞きます。
その奨学金の種類の中には、母子家庭や父子家庭を対象とした奨学金制度もあるようですよ。
そこで今回は、母子家庭や父子家庭を対象とした奨学金制度についてご紹介したいと思います。
目次
母子家庭や父子家庭が利用できる奨学金とは?
母子家庭や父子家庭がりようできる奨学金として、「母子父子寡婦福祉資金貸付金」という制度が利用できます。
では、「母子父子寡婦福祉資金貸付金」についてご紹介しますので一緒に見てみましょう。
母子父子寡婦福祉資金貸付金とは?
「母子父子寡婦福祉資金貸付金」とは、ひとり親家庭のお父さんやお母さんが、お子様の就労や就学などでお金が必要になった時に、都道府県などから貸付が受けられる資金です。
資金の種類は、事業開始資金・事業継続資金・修学資金・技能習得資金・就業資金・就職支援資金・医療介護資金。生活資金・住宅資金・転宅資金・就学支援資金・結婚資金・特例児童扶養資金などがあり、「修学資金」が奨学金に当たります。
母子父子寡婦福祉資金貸付金で借りられる奨学金の金額は?
国公立大学で自宅から通学している場合には、月に45,000円。
国公立大学で自宅外から通学している場合には、月51,000円。
私立大学で自宅から通学している場合には、月54,000円。
私立大学で自宅外から通学している場合には、月64,000円。
この金額が奨学金として、無利子で借りる事ができます。
さらに、返済時の伊負担を軽減するために、返済期限が3~20年間と一般的な奨学金より長めになっているので安心ではないでしょうか。
何か条件はあるの?
母子家庭や父子家庭であっても、収入が一定基準より多い場合には対象外となってしまいます。
また、連帯保証人を立てることが条件となっています。
連帯保証人が確保できない場合にも貸付をつけることができますが、その際には無利子の貸付ではなく有利子の貸付となってしまうんですよ。
その他の詳しいことについては、お住まいの自治体で詳しく聞いてみましょう!
他にも利用できる奨学金あるの?
母子家庭や父子家庭の方が利用できる奨学金は他にもたくさんあります。
お子様が優秀であれば、「返済扶養の奨学金」を出している自治体や大学、企業や財団法人などもあります。
「日本学生支援機構」が貸与している奨学金もあります。
日本政策金融公庫が貸与してくれる「国も教育ローン」もあります。
学費の一部もしくは全額を新聞社が肩代わりする変わりに、大学在学中は新聞配達業務を行う「新聞奨学金」という制度もあります。
大学の数より奨学金の数のほうが多いと言われているほど、日本の奨学金制度は充実しているんですよ。
まとめ
今回は、母子家庭や父子家庭を対象とした奨学金制度についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
日本の奨学金制度は、ここではとても紹介しきれないほどたくさんあります。
しかし、大学進学の資金調達は簡単なのですが社会人になってからの返済が実は大変なんです。
無利子や金利が低く返済条件の良い奨学金を選んで、お子様が望む進路へ進めますように。