先日fincleではBINANCEと呼ばれる、世界最大規模の取引所について詳しく解説をいたしました。
その記事の中でもBNBというBINANCEの発行する仮想通貨を紹介いたしましたが、今回はその『BNB(Binance Coin)』について詳しく特徴や取り扱っている取引所、今後の将来性をご紹介していきたいと思います。
ちなみにBINANCEの取引所についての詳しい解説記事はこちらです。
BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!
目次
BNB(Binance Coin)とは?
BNB(Binance Coin)は、世界でも圧倒的な取引額を誇る取引所BINANCEのサービス公開とともに2017年7月1日に公開された仮想通貨で、まだ公開から1年もたっていないにもかかわらず、2018年現在で仮想通貨の時価総額ランキングにおいてTOP30以内に君臨しています。
BNBの特徴やチャートの推移は?
では、BNBの基本的な特徴や実際のチャートの推移を解説していきたいと思います。
創始者の略歴がすごい
出展:LinkedIn
BNBを作ったBINANCEのCEO(代表取締役)は、Changpeng Zhaoという方でwebウォレットで世界的に有名なBLOCKCHAINに在籍経験があり、さらに元OKcoinの最高技術責任者でもあった、業界でも有名な方です。また、代表のChangpeng Zhao氏だけでなく、その他の開発者も金融分野での経験が豊富な方たちも多く在籍しています。
ちなみに、代表のChangpeng Zhao氏は中国語と英語だけでなく基本的な日本語も話せるようです!
代表の方のブログや経歴については、こちらのLinkedInに公開されておりますので興味がある方は是非ご覧になってください。
BNBはERC20トークンのうちの一つ
そもそも、BNBは仮想通貨の中でも『トークン』と呼ばれるもので、企業が資金を調達するために発行された通貨です。
BNB will run natively on the Ethereum blockchain with ERC 20.
約:BNBは、ERC20に乗っ取ったイーサリアムブロックチェーン上で運営する予定です。
こちらのホワイトペーパーにもある通り、BNBは、仮想通貨でもビットコインの次に時価総額の高い『イーサリアムのブロックチェーン(機能)上で発行されたトークン』です。
このように、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されたトークンはBNB以外にもいくつか存在し、そういったトークンのことをERC20トークンと呼ばれています。
トークンをさらにわかりやすく説明すると、上場していない企業が資金調達をするために、株式の代わりに仮想的通貨(これがトークン)を独自で発行し、投資家から資金を得るために利用されるものとして利用されているものです。
このトークンをもともと各企業が異なる仕組みで発行していたのですが、トークンを購入する投資家や、そのトークンを取扱う取引所がそれぞれ仕組みがことなると取り扱いが大変になってしまうということを防ぐために、トークンに求められる最低限の機能や用語、注意事項などのルールを作ったのがこの『ERC20』となっています。
ですので、このERC20に乗っ取っているトークンであるということは、基準に従ったトークンであるということでもあるので、数多くの取引所によって取り扱われる可能性があったり、投資家も自分のウォレットでそのトークンを管理できるなどのメリットがあるのです。
また逆に、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されているということは、イーサリアム上で何か大きなトラブルや問題があった際には、そのERC20トークンも打撃を受ける可能性があるなどのリスクもあるといえます。
BNBの上限数
A strict limit of 200MM BNB will be created, never to be increased.
約:BNBは厳格に発行上限を2億枚としており、減ることはありません。
こちらのホワイトペーパーでもわかる通り、BNBは発行上限枚数が2億BNBと決められたトークンです。
また、ビットコインは現在もマイニングにより発行量が上限枚数に常に近づいて行っているのに対し、BNBは発行上限である2億BNBをすでに発行済みという点も特徴的です。
この発行上限枚数がすべて発行済みであることと、BINANCEのある変わった取り組みによって、BNBは注目されています。その内容については後述します。
チャートはどうなっている?
こちらは、BNBが発行された2017年7月から本日2018年3月現在までのBNBチャートです。
2018年1月に大きく高騰している理由は、おそらく取り扱っているBINANCEが世界中で人気の取引所であることから、登録したいユーザーが増加したことにより、一時的に新規会員登録の受付を絞る状況となりました。そんな状況から、ユーザーは今後もBINANCEのユーザーが増加していくことを想定し、それにより結果的にBNBの需要も高まるのではないかと予測したことで、BNBの価格が高騰したと考えられます。
BNBが注目されている理由と今後の予想は?
では、なぜBNBがわずか1年足らずでここまで注目される仮想通貨(トークン)となったのでしょうか?そちらを解説していきたいと思います。
BINANCEでの手数料の割引
You can use BNB to pay for any fees on our platform, including but not limited to:
● Exchange fees
● Withdraw fees
● Listing fees
● Any other fee約:BINANCEの運営するプラットフォーム上の様々な下記手数料(これに限らない)の支払いに利用できます。
- 取引手数料
- 出金手数料
- 掲載手数料
- その他手数料
こちらのホワイトペーパーにも記載されている通り、BNBはBINANCE上のあらゆる手数料の支払いに利用することができます。
さらに、BINANCEにおいてBNBを用いて手数料を支払った場合、その支払手数料を他の通貨やコインで支払った場合よりも割引することができるのです。
それにより、BINANCEユーザーは少しでも手数料を低くするために、BNBを購入したいと思うので必然的にBNBの需要は高まるといったこととなっています。
ちなみに、この手数料の割引率は一定ではなく、ある規則をもって低下していくことも報告されています。
When you use BNB to pay for fees, you will receive a significant discount:
約:あなたが、BNBで手数料を支払う際には、下記割引を受けることができます。
1年目の割引率:50%
2年目の割引率:25%
3年目の割引率:12.5%
4年目の割引率:6.75%
5年目の割引率:なし
このように、BNBを用いた割引率は1年ごとに低下していき、5年後(2022年7月予測)にはBNBを用いることによる手数料の割引は終了することも約束されているのです。
需要と共有バランスの予測によるBNBの今後
鋭い方は、ここまで内容を読んでこう思われるかと思います。しかしながら、BINANCEはBNBにおいてさらに秀逸なルールをおくことで、こちらの課題を解決しています。
Every quarter, we will use 20% of our profits to buy back BNB and destroy them, until we buy 50% of all the BNB (100MM) back. All buy-back transactions will be announced on the blockchain. We eventually will destroy 100MM BNB, leaving 100MM BNB remaining.
約:四半期(3カ月)ごとに、BINANCEは会社の利益の20%を使って、BNBを買戻し、使用不可能にします。これは私たちの保有するBNB枚数が1億枚に達するまで継続します。買い戻しの際の取引は毎回ブロックチェーン上で報告する予定です。結果的に私たちは100億枚のBNBを破棄し、100億枚のBNBを市場に残します。
これによると、BINANCEは3カ月ごとにBNBを買戻しさらにそれを破棄し、その破棄したBNBの枚数が1億枚に到達するまで続けるということがわかります。
つまり、BNBは発行上限枚数は2億枚ではありますが、最終的に市場に出回るのは1億枚のみということになります。
BNBは上限枚数がすべて発行済みであるのにもかかわらず、3カ月ごとにリップルの仕組みのように上限枚数が少しずつ減少していくこととなり、市場の供給量が減少していくので、それに伴って需要が高まり、結果的にBNBの価値自体が上がっていくことが予想されているのです。
このように、将来的な需要と共有のバランスも見込んだうえで、BNBは今後伸びるのではないかと予測している方が多いことも特徴といえます。
BNBを取り扱っている取引所は?
BNBを取り扱っている取引所は、もちろんBINANCEです。
BINANCEでのBNBの購入方法に関しては他の記事でかなり詳しく解説しているので、気になる方はこちらもチェックしてみください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、世界で今最も取引額の多いBINANCEが提供するBNBと呼ばれる仮想通貨(トークン)を詳しく解説させていただきました。
まだまだ今後の、価格の変動が予想されるBNBですがまだ発行されてから1年もたっていないということが本当に驚きですよね。
みなさんもBINANCEの公式サイトでBNBをチェックしてみてくださいね!