今回は株式投資の始め方について、1から10まで徹底解説していきます。「株始めてみたいけど、始め方がわからない」という方はこの記事を読んで、株式投資の始め方、購入方法までマスターしちゃいましょう。
目次
口座開設の前に
そもそも証券会社の口座って?
証券会社の口座の一番の特徴は、「株を購入、保有できる点」です。ここが、銀行や郵便局との一番の違いになります。証券会社は、株以外に現金の保有も可能です。この預けた現金に対して、銀行の普通預金と同じ程度の利息を得ることも出来ます。しかし、証券会社の口座では、給与振込みや公共料金の自動引き落としはできないようになっています。
会社がつぶれたら…
銀行は預金保証制度で、1000万円とその利息分まで保証してくれます。同じように証券会社も心配ありません。「日本投資者保護基金」という制度で、同じく1000万円までは保証してくれます。
まずは口座を開設しなければなにも始まりません!1つ1つ丁寧に解説していきますので、確認していきましょう。
口座開設の手順
口座を開設する証券会社を選ぶ
まずは口座を開設する証券会社を選びましょう。証券会社を選ぶ基準は人それぞれですが、ネット証券がオススメです。ネット証券なら口座開設費や維持費はかからないので、とりあえず開設をしてみたい!という方でも気軽に開設することが可能になっています。
オススメの証券会社については後日別の記事で紹介しますので、そちらをご覧ください。
本格的に株取引をしている人だと、複数の口座を使いこなしている人もいます。
口座開設に必要な書類を用意する
口座を開設したいと思う証券会社を見つけたら、ホームページから口座開設を行うことが出来ます。その際、必要となる書類は以下の3点になります。どの証券会社でも口座開設の手続きの流れはほとんど同じです。
メールアドレス
現在では、口座開設の画面に飛ぶと、メールアドレスを入力する画面があるので、そこに打ち込むだけで完了です。セキュリティの観点から個人で保有しているメールアドレスを登録する事をオススメします。
マイナンバーカード(個人番号カード)
現在、証券会社の口座を開設する場合には、マイナンバーカードを提出することが義務付けられています。
マイナンバーの提出方法は証券会社によって異なりますが、上記で紹介しているネット証券なら、「通知カード」または「個人番号カード」の画像データをアップロードし送付するだけで完了です。
もちろん郵送による手続きも可能ですが、1週間程度時間がかかるので、ネットの方が簡単に素早く登録することが出来ます。
本人確認書類
本人確認書類は、氏名・住所・生年月日の記載があり、申込み時点で有効なものが必要となります。
運転免許証やパスポートのように顔写真ありのものなら1種類、住民票や健康保険証のように顔写真なしのものなら2種類を用意するのが一般的です。こちらも、画像をアップロードして送付することが可能です。
印鑑
証券会社の口座開設には印鑑が必要です。実印でなくても構いませんが、シャチハタやスタンプ印、ゴム印は不可能となります。
ネット上で口座開設の申し込みをする段階では押印は不必要となりますが、申込後に送付されてくる書類の中に押印必要をする書類があるので、その際には必要となります。
証券会社の口座開設画面から申し込む
開設に必要な書類がそろったら、証券会社の口座開設画面から案内に沿って手続きを進めていくだけです。
必要項目を入力して申込みが完了したら、証券会社から書類が送られてきます。この書類を返送しなければ取引を開始できない場合もあるので、送られてきた書類は必ずチェックしましょう。
こんな口座もある!
少し補足になりますが、一般的な口座とは別に以下のような特別な口座もあるので、少し紹介させていただきます。2種類の違いを表にして比べてみました。
制度 | 一般NISA | 積立NISA |
---|---|---|
年間投資枠 | 120万円 | 40万円 |
非課税期間 | 5年間(最大10年間) | 20年間 |
実施期間 | 2023年まで | 2037年まで |
取り扱い商品 | 株式・投資信託 | 投資信託のみ |
一般NISA
簡単に言うと、5年間の間、年間120万円までの投資での利益に対して、税金がかからないという特別な口座です。
積立NISA
一般NISAに比べて、期間が長いですが、投資金額が40万円までに下げられています。投資信託のみ可能な口座です。
現金を口座に入れる方法
入金をする方法は以下の3つです。
振り込み
証券会社にもよりますが、多くの金融機関から振り込みをすることが可能です。手数料がかかる場合もあります。
即時入金サービス
「ネット銀行」を利用した入金で、すぐに証券会社に入金される・入金に関する手数料が発生しないというメリットがあります。
例えば、楽天証券では、楽天銀行に預けている預金をワンクリックで証券口座に移動することが出来ます。
楽天証券の入金方法について詳しくはこちらから
ATM
提携しているコンビニエンスストアなどのATMを使って入金できる場合もあります。平日の日中は手数料無料のことが多いですが、時間帯によっては手数料がかかる場合もあるので注意する必要があります。複数の証券会社間で資金をやり取りする場合には、ATMは便利です。
ひとつの金融機関から別の金融機関に振り込みをすれば、手数料や時間がかかりますが、ATMを上手く利用すれば無料で短時間のうちに資金移動が可能となります。
どの株を買うか選ぶ
株式投資の基本は「安く買って、高く売ること!」です。その為、経営が安定していて潰れる可能性が少なく、今後値上がりしていきそうな株を選ぶ必要があります。株の分析方法について書いた記事があるので、こちらを確認してください。
注文を出す
買いたい株が決まったら、買い注文を出して購入します。注文といっても難しいものではありません。「どの株を、どのくらいの数、どんな方法で、いつまでに買うか」を決めるだけです。一つ一つ見ていきましょう。
まず、買いたい株を決めた時点で「どの株を」はクリアです。「どのくらいの数」は、その株の最低単位数を確認し、何単位買うかを決めます。購入する株によって、最低単位数は違います。
例えば、100株が最低単位数の株式を100株買うのか、200株買うのかという判断をします。
次の「どんな方法」ですが、購入方法は以下の2つがあります。
指値注文…買う、売るの値段を自分で決めて注文する方法です。指値注文の特徴は、買い注文の場合その金額を下回った時、売り注文の場合その金額を上回った時、にしか絶対に注文が確定しないという点です。
例えば、200円で指値で買い注文をした場合は株価が200円以下、売り注文を出した場合には200円以上にならないと注文が確定しません。
指値注文のメリットは、自分で決めた金額で取引をできるという点です。一方、注意点は、その金額に達しないと取引が行われないので、指値の金額に達しなかったことによってチャンスを逃してしまう事があるという点です。
成り行き注文…値段を指定しない注文方法です。「成り行きで1000株の購入注文」といった使い方をします。これは簡単に言うと、買い注文を出した場合、その時に一番安い売り注文に対応して成立します。
例えば、現時点での株価が500円、最も価格が低い売り注文が501円、の時に成り行きの買い注文を出すと、501円で買えることになります。
成り行き注文のメリットは、注文さえ出せば、すぐに確定させることが出来る点です。その一方で、自分の想像していないような値段で注文が確定してしまう可能性があります。
日々の売り買いが少ないような株式を成り行きで購入する場合には注意が必要です。
「いつまでに買うか」についてですが、指値注文と成り行き注文によって、少し異なります。
指値注文
指値注文は自分で金額を決める為、注文が成立するのに時間がかかる傾向にあります。その為、いつまでその注文を出すのかを自分で決める必要があります。
注文の有効期間の設定をせずに注文が成立しなかった時は、当日限りでその注文は取り消しとなります。取り消しとなった場合には改めて成り行き注文をするか、買い値をあげて指値注文するかを検討する必要があります。
また、注文をしても取引が成立していなければ、注文の訂正や取り消しをすることも可能です。
成り行き注文
成り行き注文での注文の有効期間についてですが、成り行きの場合は決める必要がほとんどありません。その理由は、売り手がいれば、取引が成立する可能性が高いからです。普通、成り行き注文は注文をだせばすぐに成立します。
要点チェック!
・証券会社の口座では、株式と現金の保有が可能。給与振込みや公共料金の自動引き落としはできない
・まずは証券会社に口座を開く
・振り込み、即時入金サービス、ATMのどれかで口座にお金を入れる。オススメは即時入金サービス
・株の注文方法は、指値注文と成り行き注文の2種類
・NISA,積立NISAなど、一定の範囲内において非課税になる口座もあるので要チェック
まとめ
いかがでしたでしょうか?
証券会社に口座を開くところから、現金を預け、注文をするところまでの一連の流れを確認していきました。このように見てみると、それほど難しくないように感じませんか?株式投資を始める時点での疑問点や不明点を解消し、資産運用を始めてみましょう!