もっと収入を増やしたいと思い、転職を考える方もいるのではないでしょうか。すぐに次の仕事が決まればよいですが、やる気とは裏腹に、なかなか採用してもらえない場合も。その理由の一つとして、履歴書の書き方が適切でない可能性があります。実は筆者は以前、人事採用に携わっていたことがあり、このようなケースで不採用になるのを、度々見てきました。そこで、転職が少しでもうまくいくために、履歴書を書く上で大切なポイントをお伝えします。
目次
履歴書を書く前に準備すること
まずは、書類審査が無事に通るように最低限、やっておきたいことがあります。
適切なサイズの履歴書を用意する
一般的に履歴書のサイズはA4 とB5 がありますが、どちらが正社員の応募用などと決まっているわけではありません。しかし結論から言うと、A4 判を選んだほうが無難です。その理由は、採用担当者の中には、B5 はパート・アルバイトの応募用と認識している人もいるからです。また、預かった履歴書は基本的に、A4 が見やすい大きさであることから、 そのサイズでコピーを取り原本と共に保管します。つまり、B5 を選ぶとコピーをするときに、サイズ変更をする手間をかけさせてしまうのです。細かいことだと思うかもしれませんが、ビジネスマナーがわかってないと誤解されないために、A4 の履歴書をおすすめします。
志望動機を明確にしておく
何社も求人票を見ていると気がつかないうちに、志望動機がぶれてしまっていることもあります。基本的に履歴書は自分の志望動機と、その会社の応募条件を照らし合わせて作成していく必要があります。ですので、まず志望動機が明確でないと履歴書に何をどうやって書いてよいのか、わからなくなってしまいます。
履歴書を書くときに気をつけるポイント
基本的な履歴書の書き方は、市販の履歴書に同封されているので、ここでは、それ以外のことで気をつけることを紹介します。
精神論が入った志望動機や抽象的な表現はNG
「やる気は誰よりもあります!」このように精神論が入った志望動機は、残念ながら採用担当者の目に留まることは少ないです。なぜなら、働く上でやる気があるのは当然のことだと考えているからです。ほかにも「事業内容に関心があり…」などの抽象的な表現も何が言いたいのかはっきり伝わらず、会社が求めている人物ではないと判断されてしまいます。
志望動機は経歴とその生かし方を具体的に書く
志望動機は採用基準に大きく関係してくる大切なポイントです。ですので、ここは手を抜かずにしっかりと書く必要があります。とくに重要なのは、応募先の会社が求めている人物像に、自分が当てはまっているのかです。そのため、ここでもう一度、応募条件を確認して、それに見合うようにすると採用担当者の目に留まりやすくなります。具体的に言うと「自分は〇年間、〇〇の分野で〇〇を担当していました。そのため〇〇のスキルがあります。貴社の〇〇の事業に自分の経験が〇〇というかたちで貢献できると思い志望しました」のようなものです。わかりやすい内容で自分をアピールするのがポイントであると同時に、そこが最も頭を悩ますところです。ですので、志望動機は自分の今までとこれからを整理しながら、じっくり時間をかけてまとめるのをおすすめします。
応募条件に書かれた資格を持っていなくても無記入にしない
応募条件の中には、〇〇資格必須と指定されていることもよくあります。もし、その資格を持ってなかったとしても、その資格に匹敵する実績があったり、現在、資格をとる勉強をしている最中だったりする場合は、特記事項欄にそのことを書いておくのをおすすめします。会社によっては、必要な能力を満たしている(又は、の見込みがある) と判断してくれる場合があります。
まとめ
履歴書を書くのは大変かもしれません。しかし自分の経歴や能力は、採用後の給料額にも反映してくるので、やはりしっかりと作成することが大切です。どうしても上手く内容がまとまらない場合は、ハローワークで相談にのってくれるので、一度、足を運んでみることをおすすめします。