とても素敵な人だと思っていたのに、実際に結婚生活を始めたら思っていたのと違った・・・
残念なことですが、そんな風にがっかりすることは実は珍しいことではありません。
中にはがっかりを通り越して、顔を見るだけでイライラしてしまったり、ケンカになってしまう人もいるでしょう。
でも、元々は好きだったはずの相手。元通りとまでは行かなくとも、仲良く過ごせるならそれに越したことはないですよね。
今回は筆者の経験も交えながら、価値観の合わない結婚相手とストレスなくつきあう方法をお伝えしていきたいと思います。
価値観の違いとストレス
価値観が合わないと感じるということは、自分の持っている価値観と、相手の価値観が違って見えるということです。
実際にあった筆者の経験ですが、レストランのウエイターに対する接し方で、パートナーとの間に価値観の違いを感じたことがありました。
私はウエイターも一人の人間だと捉えているため、敬語を使います。それに対し、パートナーはウエイターはあくまで「客」の自分に対して仕えるべき職業人と捉えており、敬語は使わないのはもちろん、威圧的な態度を取ることすらあります。
そういったパートナーの姿を見ると、私は「この人とは価値観が合わないな・・・」と感じ、ネガティブな印象を抱きます。
ただ、この現象を一歩引いてみれば、
●私はウエイターを一人の人間として見ている。
●パートナーはウエイターを、勤務中の職業人として見ている。プラス、お客様は敬われるべき存在だと思っている。
という見方の違いがあるだけで、どちらが正しいという訳ではないことがわかります。
ここで、「違うなぁ」とだけ思っているようであれば、何の問題もありません。
しかしそこから一歩進んで「相手も自分の価値観に合わせるべきだ! 」と考えてしまうと、合わせてくれない相手への怒りが湧いてきて、ストレスになってしまいます。
自分の考え方を変える
「すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」というトルストイの言葉があります。
価値観の合わない相手がいると、ついつい相手に変わってほしいと思ってしまうものです。しかし実際には、自分以外の人を変えるのは簡単なことではありません。
相手に変わってもらうことを期待するよりも、自分の考え方を変える方が手っ取り早いですし、やる気さえあれば実現することができます。
以下のように考えると、価値観が違う相手に対してもストレスを感じにくくなりますよ。
自分と全く同じ価値観の人間はいない
たとえ同じ家に育った兄弟姉妹や親子でも、自分と全く同じ価値観の人間はこの世に存在しませんよね。
なぜなら、それぞれの価値観を育んできた生育環境や、生まれ持っての性格がひとりひとり異なるからです。
また、学校教育などでは正解と不正解をはっきりと区別しますが、人間のリアルな生活では、Aが正しくてBが間違っているというようにどちらかが正解とはっきりわかるとは限りません。
たとえば日本ではおそばは音を立ててすするのが良いとされていますが、外国では音をたてて食べることはマナー違反であったりもします。しかし、日本と外国のどちらかが正しいという訳ではなく、お互いの文化が違うというだけのことですよね。
人間関係もそれと同じように考えてみましょう。
お互いに異なるバックグラウンドを持ってここまで生きてきているのだから、価値観は違っていて当たり前です。
そして、どちらが正しいというわけではなく、ただ違っているというだけです。
この点を念頭に置いておくだけでも、自分と違う価値観の相手にも余裕をもって対処することができるようになりますよ。
「価値観が合わない」=「否定されている」ではない
価値観の合わない相手と会ったとき、あなたは自分の価値観が否定されているような気分になることはありませんか?
相手が強く主張してきたり、こちらの価値観を変えようと説得してくるような場合はなおさらです。
こういった気分になるのは、知らず知らずのうちに「どちらかが正しくて、どちらかが間違っている」という前提を持ってしまっているためです。
そのため、異なる価値観を見せられると、「私の価値観は間違っていない! 」とムキになってしまうのです。
場合によっては、相手が「あなたの考えは間違っている」と真っ向から否定してくることもあるかもしれません。
しかし、その意見すらも相手の価値観であり、あなたの価値観とは違うのです。
人は皆異なる価値観を持っており、どれが正しいという訳ではなく、それぞれが独自の視点から物を見ているだけだと考えてみましょう。
そうすれば、相手が主張や否定をしてきても、「OK、それがあなたの価値観なのね。私の物とは違うけど。」と、ムキになることなく冷静なままでいられます。
価値観は合わないままで良い
価値観の違いを感じると、そのギャップを埋めさえすれば、全てが上手くいくと考えてしまいがちです。
しかし、前述したように、価値観というのはそれぞれ違います。
それを無理矢理合わせようとすれば、必ずどちらかが自分の価値観にそぐわない行動をしなくてはなりません。つまり、無理をして相手に合わせる、という形になります。
一瞬はそれでうまくいくかもしれませんが、長い期間をそれを続ければ、いつか不満として爆発するのは目に見えています。
長期的に見てもっとも平和な方法は、お互いが相手の価値観を認めることです。
お互いの価値観を変えないまま、毎日の生活に支障がでない方法を模索してみましょう。
相手の価値観を理解して大目に見るというだけでも効果がありますし、例えば「脱いだ靴下をリビングに置きっぱなしにしないで欲しい」というのであれば、妥協点としてリビングに脱いだものを入れておくおしゃれなカゴを用意するだけでもストレスが随分減るはずです。
まとめ
いかがでしたか?
自分の考え方を変えるだけで、価値観の合わない結婚相手ともストレスなくつきあっていくことができます。
思い立ったらすぐにできますし、お金もかかりません。ぜひ今日から、試してみてはいかがですか?