物に対する価値や、美意識などは人それぞれ違いますよね?社会生活や、人間関係などにおいて、何を大切にしているか、何に興味を持っているかは、育った環境も大きく影響すると思います。
例えば、100円ショップの商品でも、高価な絵画でも、値段に関係なくその人によって価値のあるものか、無いものかも変わってきます。
その価値観にも種類があるようです。まとめてみました。
目次
そもそも価値観ってなに?
「価値観が違う」など、夫婦の問題で良く耳にしますが、ただ単に考え方の相違と思って良いものか、それよりも何か違う意味があるのでしょうか。
価値観(かちかん)とは、何が大事で何が大事でないかという判断、ものごとの優先順位づけ、ものごとの重み付けの体系のこと。引用:wikipedia
また、価値観の種類で、人は分類されるという考えた方もあるようです。
6種類の価値観とは?
ドイツの心理学者シュプランガー氏は、人は「経済、理論、審美、宗教、権力、社会」のうち、どれに価値や目標を置いているかを6つに分類する「価値類型論」を説きました。
つまり、人間には6種類の価値観が存在していて、そのどれを重視するかによって、その人が持っている価値観が分かるという考え方です。
1つのタイプに当てはまるだけなく、いくつかのタイプの混合型の場合もあります。また、同じタイプの人間同士は、仲良くなりやすいことも分かっているそうです。
その6種類をご紹介していきたいと思います。
1) 権力志向型
権力で他人を支配しようとします。とにかく他人を蹴落としてでもトップになりたい、自分の存在を証明したいと思う人です。
2) 審美志向型
美しいものなど、「感覚的」なことに最高の価値をおきます。実生活や社会には関心がなく、客観的に物事を考えて理解しようとはしない人です。
3) 経済志向型
経済力など、資産を重視する人です。人間関係でも、相手が金持ちかどうか、自分の金銭的負担を減らすことができるのかといったように、損得で物事を考える人です。
4) 宗教志向型
特定の宗教へ関心があり、信仰している人に現れやすいタイプで、スピリチュアルに詳しく、パワースポットなどを巡る人に多いようです。
5) 社会志向型
愛情や人とのコミュニケーションを重視する人です。人と協調していこうとすることに、価値を見出し重要なこととします。
6) 理論志向型
物事を客観的に見て判断し、論理的に理解することに価値観をおく人です。
6つの価値観と人間関係
価値観の違いは、時にはトラブルを招く場合があります。職場や友人関係など、それぞれのタイプを把握して、うまくコミュニケーションを取ることが大切です。
同じタイプの価値観の人は、相性も良い傾向があります。逆にタイプが全く違っていても、コミュニケーション如何ではわかり合えることもあるため、価値観が同じなんだと感じることもあるようです。
夫婦の価値観
夫婦間では、6つの価値観から相手はこのタイプだと、わかったとします。それが自分とはまったく違うタイプだったとして、あなたはどうしますか?
「自分のいう事は正しい。だけどあの人が言うことも一理ある」という理解はできませんか?価値観が違うからと言って、みんながみんなうまくいかない訳ではないと思うのです。
お互いの価値観の違いが見えてしまった時に、それを跳ねのけてしまうか、歩み寄るのかによって、夫婦関係も違ってくるように思えます。
自分にとって価値があると思えることが、他の人にも価値があるとは限らないものです。元々育った環境も違うし、夫婦の価値観は違って当然です。
価値観の違いにばかりにとらわれず、ありのままを受け止められたら夫婦関係も良い方向に行くのではないかと思います。
価値観の変化
価値観が一致しないことは、誰にでも起こることのように思います。「価値観」には、その人の考え方、生き方、立場もからんできます。
また、上の6つの価値観も次の3つのことから、時間とともに変化していくものだと思われます。
1.知識が増えた
2.思考方法の変化
3.道徳観の変化
社会生活、家庭生活の中で、自分では気づかないうちに、価値観が変わっていることもあり得ます。
特に結婚して、子供を持った人は子どもを育てる過程で、自分の価値観に変化が現れ、自身も育てられていると考える人もいます。
まとめ
「6つの価値観の種類」についていかがでしたか?あなたはどのタイプでしたか?
「価値観の違い」とは、その人が何に価値を認めるか、その判断や考え方、その元になっているものの見方の違いだと思います。
「価値観の違い」によって、人間関係が破たんする前に、その相手の価値観を分かろうとする努力、見極めも大切ではないでしょうか。