親子関係の改善で身近な人間関係も豊かに!?

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親子というものはとても身近な存在です。

一緒に住んでいれば毎日顔を合わせるし、遠く離れていても、知らず知らずに親子の関係というものが自分の心に大きな影響を与えています。

このように、私たちにとって家族という特別な繋がりは良いものでも悪いものでも自分の人生に大きな影響力を与えています。

 

最近人との関係がうまくいかない、自分の生活が滞っている、何事もはかどらないという悩みを抱えていませんか?

もしかしたら、親子の関係がうまく機能していないのかもしれません。

今回は親と自分の人生がどのように関係し合っているのか深く知り、自分の生活を豊かにするヒントをご紹介します。

 

母親との関係は人間関係を映す鏡

母親と子供は、それぞれ別の人格を持ちながらも、特別なつながりを持っています。

ここでは、そのつながりがどのようなもので、なぜ母親との関係が自分の人間関係を映し出しているのかという点について考えてみましょう。

母親とのつながりはどんなもの?

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あなたの人間関係を映す大きな鏡は母親との関係です。

母親というのは私たちが生まれる前から、私たちを守っている存在です。たとえ離婚などで母親に世話になったことがなくても、生まれる前お腹にいるときに大きな影響を受けている人物なのです。

子供からすれば、母親は特別な存在ではあるけれど、そこまで繋がりを感じないと思うことも多いですが、母親にとって子供はとても大きな存在です。

なぜなら、母親にとって子供とは、お腹にいる頃に自分の血を直接分け合った存在であるからです。この感覚・意識は子供が生まれて数年・数十年経っても消えないものです。

したがって、母親は子供に対して特別な繋がりを感じ、子供との関係は母親にとってとても繊細なものです。

そのため、たとえ子供が母親との繋がりを意識していなくとも、母親は子供と強い繋がりを保とうとして関係を続けて行きます。

 

母親との関係は自分にどのような影響があるの?

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このような母親との関わり方は自然と私達自身の中にインプットされ、人と関わる時にも無意識のうちに適用されるのです。

たとえば、幼い頃から母親に怒られることが多いと怒られることが怖くなり、失敗を隠すようになります。

家庭内でこの習慣を続けると、自分に何か困ったことが起きても人に相談しないということが外でも起こります。すると、母親と距離を置いているのと同じように、人とも距離を置くようになります。

このようにして、母親との関係は家庭の外部の人間関係の鏡となることが多いのです。

 

母親との関係、どう改善する?

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それでは、母親との関係はどのように改善すればよいのでしょうか。

基本的なことですが、相手の視点に立って物事を考えてみることが一番大事なことです。

母親はとても身近な存在なので、遠慮なく自分の主張を受け入れてもらおうと押し通してしまいませんか?しかしそれでは母親もあなたのことを理解できないでしょう。

いくら母親の意見が受け入れられないものだとしても、母親がなぜそう思うのか、どのような価値観を持っているためにそのような言動をするのかということについて時間を掛けて洞察してみてください。

次第に母親がそのような考えを持つのも自然なことだ、と納得できるようになるでしょう。

母親は子供に完全に理解してもらい、自分の言うとおりに行動してもらうことまでは求めていません。子供に自分の考えを受け入れてもらい、尊重してもらいたいのです。

母子の相互尊重の関係を築くためには、こまめに母親と対話することが大切です。

日ごろあまり言葉を交わさない方は、母親と話す機会を増やし、自分の考えていることを話すようにしたり、母親の考えていることに興味をもったりする姿勢を習慣付けましょう。

 

 

父親との関係は仕事・財政面を映す鏡

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父親は母親と違って、直接血を分けた関係ではありません。

したがって、ある意味では「他人」であり、お互いの間には信頼感や承認の感覚が必要です。

それでは、なぜ父親との関係は私たちの仕事や財政面に影響するのでしょうか。

 

 

父親とのつながりはどんなもの?

人間関係に大きな影響を与えているのが母親である一方で、私たちの仕事や金銭面で大きな影響を及ぼしているのは父親との関係です。

人は母親の身体から生まれ出てくるので、生まれ出てくる前は、父親との関係がありません。

父親の場合は母の身体から生まれた後に関係を構築してゆくので、子供と父親の間には信頼というものが必要になります。

したがって、母親に褒められることと父親に褒められることは全く同じではなく異なる意味を持ちます。

母親は自分の血を直接共有していた感覚が残っているので子供自体が称賛の対象となります。しかし、父親の場合は子供は自分の血を直接分かちあっている存在ではないので、子供のことを客観的に見ています。

したがって、父親から褒められるということは、ある意味で完全な他人から客観的な評価を受けて認められるという感覚を私たちに起こさせるのです。

 

父親との関係は自分にどのような影響があるの?

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この「父親から認められている」という感覚は私たちが物事を行う際に非常に大きな原動力となります。

つまり、「父親から認められている」という感覚は私たちの自尊心を高め、ためらいなく自分の道を進む上でのエンジンとなる大切なものなのです。

このような理由から、父親との関係が悪く、常に「認められていない」という感覚に付きまとわれていると、私たちの自尊心も低くなり「私は何をやってもうまくいかないだろう」と思うようになります。

結果として、自尊心の低さから自分の取り組んでいることに誇りが持てなくなり、失敗が余計気に掛かってしまうのです。

 

父親との関係、どう改善する?

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それでは父親との関係はどのように改善すればよいのでしょうか。最初から自分の仕事や活動の取組みを認めてもらうのは難しいことです。

まず最初に取り掛かることは、自分の仕事や活動を毎日丁寧にこなす心がけをしてゆくことです。

「まだ父親や人からは認められていないけれど、自分のやっていることを着実にやって行くことだけは守ろう」という気持ちを大切にしてください。

最初は自分を認めてくれるのは自分だけかもしれませんが、すこしずつ誇りを取り戻して自分のやるべきことをこなしていけば、その姿勢や態度は人の目を引きます。

自分の取り組んでいることが着実にこなせるようになって、自信がついてきたら、今やっていることなどを父親に話してみると良いでしょう。

少しずつ父親とこのような話題について話し合ってゆくことで、信頼感が生まれます。父親に話をしているうちに、父親の方からも自分のことを話してくれるかもしれません。

このような対話を続けて、自分がこつこつと前に進んでいることを伝えることで、父親はあなたのことを認めてくれるようになります。

一番身近な父親に認められると、自分以外の他人から認めてもらえたという自信につながり、今まで以上に仕事や活動に身が入ります。その結果として、仕事や活動が上手くまわるようになり、金銭面も改善されるのです。

 

まとめ

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現在の親子の関係は長い年月をかけてできあがったものです。

そのような関係を変えるには多少時間が掛かりますが、大切なことは対話を重ねてゆくことです。

親が相手だと自分の要求を押し付けてしまうことが多いと思いますが、自分のことを伝えながらも相手の考え方を探って洞察してゆきましょう。

親との関係が変わると、見違えるほど自分の生活環境も変わります。

針で井戸を掘るように時間のかかるものかもしれませんが、親との小さな関係を深く豊かにしてゆくことが一番の解決策です。