大きな会社から小さな会社まで、はじめは知らない人同士が会社の利益のために仕事をしていますが、いつしか会社からの評価や出世を気にするようになります。
相手の評価を下げ、自分だけが高評価に見えるように仕組む人物は実は多いものです。また生理的にいやだ、タイプ的に合わないなどと言われて上司から嫌がらせを受ける場合もあることでしょう。
会社は人の集まる集合体です。人間関係は本当に重要なことだと思います。
私が10年以上勤める会社で多くの人の退社を見てきました。そんな中人間関係が原因で辞めた人の事例をご紹介するとともに、今後どうしたら少しは楽に人間関係を気付くことが出来るのか考えたいと思います。
目次
男性45才中途採用のAさん男性の場合
私の会社は繁忙期の時期が年間3回あります。本当に忙しく、夜中まで仕事をすることも珍しくありません。そんな中、Aさんは45才という年齢で中途採用で入社してきました。3人の女の子を持つAさんは、見た目も穏やかで、話し方もおっとりとした人でした。こんな穏やかな人だったら繁忙期でも乗り切れるかもと期待してました。
入社3ヶ月で性格が変わっていく
Aさんの配属になった部署は、42才が部長のところでした。人生経験こそAさんの方が上ですが、部長も下に見られないようにAさんにも厳しく指導していました。予想外だったのは、Aさんが想像以上に慎重派だったと言うことです。依頼した仕事を普通の人が1日でこなすものを、3日かけて行います。ただし内容は正確だし、その内容の把握も十分でした。理解してから進めるタイプだったようで、部長は遅いといらだちながらも、慣れてくればスピードアップするだろうと様子を見ていたのです。3ヶ月たってもAさんのスピードは上がりませんでした。ついに部長がAさんに助言しました。『いい加減早くやれ!!』
これがこの二人の関係性を崩したきっかけだったのかもしれません。
もともと同じクラスにいたら絶対に友人になり得ないタイプの二人でした。Aさんは部長に言われたノルマをこなすために、残業を繰り返しました、仕事の内容に手を抜くことは出来なかったのです。睡眠不足が続き徐々に変わってきたAさん。今まで穏やかだったお父さんタイプのAさんが、だんだん弱々しいだけの人間になっていったのです。完全に自信を失っていました。実はみんなの知らないところで部長にかなり厳しく指導を受けていたようです。
ついにキレたAさん
たまたま私が自分の席に戻ると、声を荒げた二人が言い合いになっていました。Aさんが入社して1年がたっていました。『バカヤロー』『ふざけんな!!』社内ではなかなか聞くことのない言葉ばかりでしたが、よく見るとAさんが部長に言っていたのでした。回りの社員は無言で動向を伺っています。それからというもの、Aさんはどんどん自分への自信は失い会社ではひたすら『すみません』ばかり言うようになりました。
部署異動になったAさん
会社も部長との関係を知り、異動を命じられることになりました。しかしそんなに大きくない会社の異動は部長と一切関係を裁てる訳ではありません。Aさんの状態は変わることはなかったのです。そしてついに部長との関係が悪く、耐えられないと退社することになりました。40台後半での転職は難しかったようですが、これ以上いたら自分がおかしくなるだけだと本人が判断したようでした。
全ては部長との人間関係がうまく築くことが出来ず退社することになったのでした。
人間関係をうまく築く方法
会社は色々な人間が働く場所です。些細なことで関係が悪化することもよくあることです。仕事が魅力的でも人間関係の悪化により退社せざる得ないことは出来るだけ避けたいですよね。でもどうしたらいいのでしょうか?うまくいかせるポイントに注目したいと思います。
現在人間関係がうまくいってない人のことを書き出す
現在この人は苦手だなと思う人を紙に書き出してみて下さい。もちろんこれは今後関係を良好にしたいと願う人です。
何故うまくいってないのかを考える
自分が大切だと思うことと、その相手が大切だと思うことがずれている場合に関係悪化が起こるかのが多いのです。それを書き出してみて下さい。
いいところを書き出す
なかなか書き出すのは難しいと思いますが、本当にささやかなことでいいのです。少し書き出してみて下さい。
上記を踏まえて、客観的に関係性を見る
書き出してみると案外たいしたことではなかったと納得する場合があります。書き出すことで、その内容が明確になる場合がありますので一度試してみるといいでしょう。
まとめ
会社は人と人との集合体です。人間関係はとても大切です。ただ、一つ言えるのは、人生一度きり。自分にも逃げ道を作ってあげることは大切です。そう思うだけで心にゆとりが出来るからです。
楽しい人生を送りましょう。