運動会、文化祭、マラソン大会など、学業にまつわる数ある行事の中でも、子供の一大イベントといえばやはり卒業式と入学式ではないでしょうか。
晴れの日には素敵な衣装を着せてあげたいけれど、近所の量販店で買うとお友達とかぶってしまう心配もあるし、新年度に向けての準備品のために資金も残しておかなければならないし・・・と、卒業・入学に向けて嬉しい反面、お子さんのお洋服のことで色々と頭を悩ませている親御さんもいるかもしれません。
特に女の子姉妹の場合、それぞれがお洋服に違うこだわりを持っていたりして、出費がかさむ場合が多いです。できるなら、将来の事も考えて今は節約しつつ、本人達がそれぞれ満足するような形で、お洋服を用意してあげたいですよね。
今回は子供の服に関するテクニックの中から、特に女の子の卒業式や入学式に応用できるものについて、ご紹介していきたいと思います。
お洋服選びの前に知っておきたいこと
テクニックをご紹介する前に、大事なことなのに意外と知らない方も多い、あるポイントについてお話しておきたいと思います。
実は、卒業式と、入園・入学式では、式の雰囲気が全く違うということです。
もちろん地域や個々の学校によって異なる点はあるものの、一般的に卒業式は荘厳で重厚な雰囲気、そして入園・入学式は晴れやかで明るい雰囲気があります。
そのため、お母様のお洋服であれば、卒園式は黒や紺などの落ち着いた色、入学式はベージュや薄いグレーなどの明るい色がふさわしいと言われています。
お子様のお洋服についてはそこまで一般的に色分けされているわけではなく、どんな色のお洋服を着るかは個人の好みですので、気にしすぎる必要はありませんが、このポイントを押さえておくとお洋服が選びやすくなります。
お洋服選びのテクニック
それでは早速、卒業式や入学式のお洋服選びに役立つテクニックを見ていきましょう。
色々なテクニックの中から、今回は簡単に取り入れやすい3つを厳選してお届けします。
ベースには着回しのきく一着を選ぶ
卒業式と入学式では雰囲気が違うことをわかったうえで、それでもできれば両方の式で使いまわせる一着が欲しい!そう思う方もたくさんいらっしゃると思います。
とうしても一着にまとめたい場合、卒園式の雰囲気にもふさわしい落ち着いた色のものを選べば、小物や上着で変化をつけることで入学式にも着回していくことができます。具体的には、コーディネイトのベースとなる一着として、濃いめのグレーや紺色のシンプルなワンピースを用意されることをおすすめします。
ワンピースをおすすめする理由は、かわいい風にもきちんと風にも展開しやすいためです。
かわいい風が好みのお子様でしたら、ワンピースのまま着れば女の子らしさが引き立ちますし、ファーやフリルで飾られた上着を羽織れば、かわいらしさを増しつつ重ね着もできます。またきちんと風が好みのお子様でしたら、かっちりした印象のシンプルな上着を羽織ることで、落ち着いた雰囲気を演出することができます。
顔まわりのアクセサリーで変化をつける
顔まわりに目を引くリボンなどがあると、見る人の視線をそこに集めることができます。その仕組みを利用して、顔まわりに演出したいイメージのアクセサリーを持ってくることによって、全体の印象をコントロールすることができます。
例えば、卒園式では紺色のサテンリボンで清楚な印象に、入学式では桜色のカチューシャで顔まわりを明るく演出する、といった具合です。コサージュやつけ襟を活用してもいいですね。
この方法の良いところは、洋服を新しく買わなくても印象を変えられるところです。アクセサリー類であれば洋服を買うよりもずっと安く手に入りますし、ハンドメイドが得意な方なら手作りもできるかもしれません。
実際に我が家も長女の卒園式の時には、グレーのワンピースの襟元に市販のレースをフリルにして縫いつけ、控えめながらも子供が喜ぶようドレスアップして着用させました。レース自体は数百円の安いものでしたが、顔まわりがパッと明るくなり、他のママさんからの評判も上々でした。
姉妹であれば、その子の好みに合わせてリボンやコサージュを変えるだけでも、随分印象が変わってくると思います。
足元で印象を変える
卒業式や入学式で忘れてならないのは、全身写真を撮る機会が多いということです。子供だけの集合写真も必ず撮りますし、「卒業式」や「入学式」と書かれた看板前でのスナップ写真も、定番ですよね。
そんな時に目立つのが、足元のタイツや靴下、そして靴です。顔まわりも大切ですが、足元も全体の印象を左右する、大事なポイントです。
例えばリボンが黒、ワンピースは濃いグレー、アクセサリーはなく白いタイツに黒い靴を履いたスタイルがあったとします。ここでタイツを落ち着いたマスタード色やピンク色に変えてみると、一気におしゃれ感が増します。最近ではインターネットや子供服のセレクトショップで、外国製のニュアンスカラーのタイツなども手に入りやすくなっていますので、お子様に似合う色を探してみてはいかがでしょうか。
色タイツはちょっと・・・という方は、靴を特別感のあるビジュー付きのものや、ラメ入りのものなどにしてみるという手もあります。一見派手かな?と思っても、全体の下の方にあり、分量も少ないので、「おしゃれ」の範囲にまとまりやすいです。また、ヘアアクセサリーはつけている子供には見えにくいこともありますが、靴は歩いている間ずっと見ることができるので、子供にとっての満足度を上げることができるのも嬉しいポイントです。
靴やタイツはアクセサリーよりは高価になることが多いですが、洋服をもう一着買うのと比べれば、随分安く印象を変える事が出来る、便利なアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?
メインのアイテムはシンプルなものを選び、小物をうまく使っていくことで、節約しつつも子供達の好みや個性を尊重できる卒業式・入学式のスタイルを作っていく事ができます。
笑顔で晴れの日を迎えるために、少しでもお役に立てば嬉しいです。取り入れやすいテクニックばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。