体も心も温まる! 手作り入浴剤で節約しながらリラックス

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寒い冬でも暑い夏でも、疲れた一日の最後に入るお風呂は、格別ですよね。

ただお風呂に入るだけでも気持ちのいいものですが、お気に入りの入浴剤があれば、さらに素敵なバスタイムを楽しむことができます。最近ではドラッグストアやコンビニでも色々な種類の入浴剤を売っていて、どれを選べばいいか迷ってしまうほどです。

けれど、入浴剤の中には意外と値段の高いものがあるのも事実。お気に入りの入浴剤で気持ちよくバスタイムを楽しみたいけれど、毎日使うのは躊躇してしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、入浴剤は意外と簡単に手作りすることができます。お気に入りの入浴剤を安価な材料で手作りすれば、節約にもなりますし、リラックスもできてまさに一石二鳥です。

簡単にできるものから、ちょっと手をかけたおしゃれなものまで、色々な手作りの入浴剤についてご紹介していきたいと思います。

作る前に気をつけたいこと

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早速入浴剤を作ってお風呂に投入! と行きたいところですが、その前にぜひ知っておいていただきたいことがあります。

入浴剤は肌に直接触れるものなので、初めて使う際は事前に手や足などの体の一部で試し、肌や体調に異常がでないかを確かめてから使用することをおすすめします。

今回ご紹介するものは、筆者が試して問題のなかったものばかりですが、体質は人によって異なります。自己責任の範囲内で、ご自身の体調に合わせて使ってみて下さいね。

また、入浴剤の成分が残ると浴槽や配管を痛めることもありますので、入浴後はよく洗浄するようにしてください。お手元に設備の説明書があれば、ご確認されることをおすすめします。

簡単すぎ! ただ入れるだけの入浴剤

では最初に、あまりにも簡単すぎる入浴剤をいくつかご紹介します。

なんと、作る手間すらも要らない、ただ投入するだけの入浴剤です。

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どの家庭にもたいていあるであろう調味料の代表、「塩」は、実は立派な入浴剤になります。

塩をお湯にいれることで、発汗作用、保温効果、血行促進効果などが期待できると言われています。特に寒い冬などは、スプーン1~2杯程度の塩をお風呂に投入してから入ると、体の芯から温まります。

血行がよくなり代謝が高まることで、デトックス効果や美肌効果も得ることができます。女性には嬉しいですね。

また、海水浴をすると肌トラブルが治る・・・と聞いたことがある方がいるかもしれませんが、塩風呂にも同じような効果があると言われています。塩に含まれるミネラルが、殺菌作用や抗菌作用を発揮するからだと言われています。

私の家族もアトピーでしたが、海水浴に行くたびに症状が良くなり、その効果に驚いたことがあります。ただ、海水浴や塩風呂が合わないアトピーの方もいるそうなので、あくまでご自分の体調を見ながら取り入れることをおすすめします。

日本酒

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日本酒は飲んでももちろん良いのですが、お風呂にいれると入浴剤としても楽しめます。

高級なものでなくてもかまいませんが、原材料に「米」と「米こうじ」が含まれたものを使うのがポイントです。

日本酒を入れたお風呂は、血行を促し、保湿効果があり、また体を芯から温めてくれると言われています。また、お肌の老廃物を除去する作用が高いことも特徴です。

また日本酒には「コウジ酸」という成分が含まれており、なんとメラニンの生成を抑える作用があるのだそうです! 日焼けの気になる夏に入れると、良いかもしれませんね。

湯船に入れる分量は、コップ1~2杯程度が目安になります。

ひと手間かけた入浴剤

塩や日本酒も簡単でいいけれど、せっかくのバスタイム、いい香りにつつまれてリラックスしたい・・・そんな方にぴったりなのが、これから紹介する入浴剤です。

ひと手間かけて準備する必要がありますが、それほど難しい作業ではありません。それに、手間をかけただけ、お風呂に入った時の気分のよさはひとしおですよ!

ミックスハーブのサシェ

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乾燥させたハーブなど、良い香りのする物を入れた小袋のことを、サシェと言います。サシェをお風呂に浮かべれば、ハーブの香りが立ち上るハーバルバスを楽しむことができます!

サシェの袋は、ガーゼ布をリボンやゴムで包んで作っても良いのですが、市販のお茶パックを使うと便利です。

お茶パックの中にお好みのハーブを何種類か入れ、入浴の10分前くらいに湯船に浮かべておきましょう。お風呂に入ることには、浴室全体にハーブの香りがただよい、なんとも清々しい気持ちになることでしょう。

使うハーブはラベンダー、カモミール、タイムなどが一般的です。ミントやミカンの皮などをいれても良いと思います。日本でも、ゆず湯やしょうぶ湯で植物を浴槽に浮かべる風習がありますよね。それと同じようなイメージで、気分や季節に合わせて色々な植物を組み合わせてみてください。

ちなみに我が家では、自宅周辺に自生しているヨモギやスギナ、ドクダミを春の生えたての時期に摘んでおき、乾燥させて冷凍保存しています。それを、少しずつお茶パックに入れて湯船に浮かべると、なんとも良い香りのハーバルバスになります。

雑草と呼ばれがちなヨモギやスギナも、実は漢方薬に使われるほどの効能を持っています。わざわざお金を出して外国のハーブを買わなくても、身近に生えている植物を使えばローコストでハーバルバスを楽しめますよ。

アロマオイルのバスソルト

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入れるだけの入浴剤として「塩」をご紹介しましたが、そこにひと手間をかけることで、香りも楽しめるバスソルトを作る事ができます。

用意するものは塩と、エッセンシャルオイル(精油)です。

作り方は、スプーン1~2杯の塩に、エッセンシャルオイルを数滴落とすだけ。リラックスしたい日はラベンダー、さっぱりしたい日はミントやユーカリなど、その日の気分によって使用するエッセンシャルオイルを変えれば色々な香りのバスソルトを楽しめます。

見た目にもこだわりたい方は、ピンク色の岩塩など使うとおしゃれですね。

エッセンシャルオイルはお好みのものを組み合わせて構いませんが、香りが強くなりすぎないよう、多くても5滴程度に留めておきましょう。また、エッセンシャルオイルは、妊娠中には使わない方がよいものなど、種類によって異なる性質がありますので、バスソルトとして使っても良いものかどうか確認してからの使用をおすすめします。

最後に

いかがでしたか? 「手作りの入浴剤でも、充分バスタイムを楽しめそう!」「早速今日から試してみようかな」などと思っていただけたら嬉しいです。

節約にもなり、リラックスもできる手作りの入浴剤。一度試してみると、その楽しさと気持ちよさが、クセになってしまうかもしれませんよ。