洗濯機を購入する前に知りたい、節約に効果的な洗濯機とは?

洗濯機を購入するきっかけは、一人暮らしを始めたとき、結婚するとき、使っている洗濯機が壊れたときなどがあります。今回は一人暮らしをする子どもに洗濯機を購入した経験を踏まえて、洗濯機を購入する前に知りたい、節約に効果的な洗濯機についてご紹介いたします。

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洗濯機に乾燥機能は必要ですか?

洗濯機には洗ってすすいで脱水するという機能の他に、乾燥するという機能もついているものも主流です。効果的に節約する洗濯機という点のみでみると、乾燥機能は本当に必要なのでしょうか。

縦型の全自動洗濯機(乾燥機能なし)

全自動洗濯機といえば、縦型の蓋を上から開け、洗濯物を下に落とすように入れる昔ながらの洗濯機の形をしています。洗濯方法は、モーターで起こる水流を回転逆回転して、水と洗剤を攪拌しながらもみ洗いします。また、衣類などの材質や汚れ、大きさなどのタイプによって、何種類かの洗い方が自動化されたものが多いです。汚れ落ちは、ほかのタイプの洗濯機よりも、この全自動洗濯機に優るものは少ないようです。洗ってすすいで脱水という洗濯の基本だけで満足できるという方は、是非、全自動洗濯機を購入してみてはいかがですか。

湿気の多い梅雨の時期や天候の悪い日は、洗濯物は溜めてお休みしておき、天気が回復したときに空の下に洗濯物をたなびかせるという、昔ながらの方法が一番、節約になります。その理由は、濡れた洗濯物を乾燥する電気を使用しないことから電気料金がないことと、全自動洗濯機は購入価格がドラム式洗濯機に比べて約半額以下と、とても安価だからです。単純な機能ボタンだけなので、長持ちもします。一応、耐用年数は7年となっているようですが。

2槽式洗濯機(乾燥機能なし)

2槽式洗濯機も縦型洗濯機の一つですが、槽が2つあるので、上に蓋も2つあります。1つの槽で洗いとすすぎをして、もう1つの槽で脱水をする洗濯機です。同じ水と洗剤で、何度も洗いができるので、沢山の洗濯物がでる人には向いています。脱水は隣りの槽に自力で入れて、好みの脱水時間を決めて脱水します。自分で効率よく洗濯する手順を決めることができます。また、全自動洗濯機と同じく乾燥する機能がないので、乾燥の電気料金が必要ありません。価格は全自動洗濯機と同じかそれ以下です。耐用年数は全自動洗濯機よりも長いという話です。実際に15年以上使用している人も知っています。

けれど、全自動洗濯機に比べて、サイズが大きく設置場所には注意が必要なことと、手間と時間がかかることから単身者や少人数家族には不向きです。

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乾燥機能が必要な場合とは?

いくら節約したくて気を引き締めていても、仕方がないことはあるものです。花粉症で洗濯物を外に干すのが辛かったり、洗濯を干す時間が限られていたり、何らかの原因で外に洗濯を干すことが難しかったり、理由はさまざまですが、洗濯乾燥機が必要な場合があります。そのときに、気をつけたいことは洗濯乾燥機の乾燥機能がどういう方式か?ということです。

ヒーター式乾燥機能の洗濯機

ヒーター式乾燥機能とは、洗濯機に内蔵されているヒーターの熱と回転の遠心力によって起こる100度の熱風で、濡れている槽内の洗濯物を乾燥させる方法です。乾燥の際に発生する水蒸気を水によって冷却して液体化して排出するので、乾燥している間にも水道代がかかります。また、槽内が高温になるため、乾燥の途中に蓋を開けることはできません。もちろん、100度という熱風を衣類にあて続けて乾燥するので、生地が傷んだり縮んだりする恐れがあります。

ヒーター式乾燥機能の洗濯機の特徴は、電気を熱に変えて乾燥するので電気料金が高くつくことです。縦型の洗濯機乾燥機に用いられている乾燥機能の多くは、この方法です。また、ドラム式の洗濯乾燥機もこのヒーター式乾燥が多くあります。見た目では見分けがつかないので、購入時にはよく仕様書を調べることが大切です。

ヒートポンプ式乾燥機能の洗濯機

ヒートポンプ式乾燥機能の洗濯機は、その大きさにより縦型洗濯乾燥機にはなく、ドラム式の洗濯乾燥機にのみ用いられています。ヒートポンブ式乾燥機能は、槽内でエアコンの除湿をしているようなものだといわれています。そのため、高温にはならず、衣類の生地を傷めたり縮めたりすることもなく、ヒーターを使っていないので電気料金もヒーター式よりも1/3程度に抑えられます。ヒートポンプ式の洗濯乾燥機の本体価格は、ドラム式のヒーター式洗濯乾燥機と同じ程度の値段からあります。

ヒートポンプ式乾燥機能の洗濯乾燥機をさらに効果的に節約

節約に効果的な洗濯乾燥機は、本体価格が同じ程度で、電気料金も比較すると安いので、ヒーター式よりもヒートポンブ式乾燥機能の洗濯機といえます。さらに効果的に節約する方法としては、契約している電力会社に夜間電力が安くなるプランがないか探してください。夜、電気代が安くなる時間にタイマーなどで簡単・便利に洗濯乾燥機を使用しながら節約できればいいですね。その為に気をつけなければならないことは、音です。深夜に洗濯乾燥機を使用しても近所迷惑にならない程度の音に抑えたものかどうか、これも仕様書をよく調べることが必要です。

ドラム式洗濯乾燥機の洗濯について

ドラム式の形の洗濯乾燥機で、洗濯という機能だけについて言及しておきます。縦型の洗濯機よりも少ない水で洗濯ができるので、節水効果があります。洗剤の濃度が高くなるため、皮脂汚れなどに強いです。その反面、少ない水で衣類同士がこすれあうので、色移りをする恐れもあります。洗剤の量、柔軟剤の使用、色別に分け洗いなど工夫をするといいかもしれません。

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洗濯をするという事について

洗濯をするということは、身奇麗にするということです。汚れた衣類を洗い、清潔な衣類に着替えると気持ちもいいですし、社会人としての最低限のマナーの一つです。それを手助けしてくれるのが洗濯機です。いろいろな洗濯機がさまざまな新しい機能を装備して、年々改良されています。新しいものほど、価格は高くなるかもしれませんが、省エネになってきており、ランニングコストが安くなってきています。

けれども、洗濯機といえども種類が多すぎて、何を選べばよいのかわからなくなり、つい値段の安いものを購入してしまいがちです。そんなときは、沢山のリスクが伴っていると考えた方が良いかもしれません。例えば、本体価格が安くても電気代が高すぎるとか、乾燥機能を使うとシワになりアイロンなしでは着られないとか、乾燥機能を使用し続けていたら湿気で洗濯乾燥機置き場の周辺がカビだらけになるとか、乾燥時に材質の臭がするとか、まだまだリスクは考えられます。

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まとめ

洗濯機を購入する前に知りたい、節約に効果的な洗濯機について紹介してきました。

蛇足ですが、私がひとり暮らしをする子どもに買い与えた洗濯機は、縦型の全自動洗濯機で、実は簡易乾燥機能がついていました。価格が安かったというのも決めての一つだったのですが、ひとり暮らしの狭いマンションで雨の日に洗濯物を部屋に干すことを考えると、少しでも乾燥機がついている方がいいと思ったからです。けれど、ヒート式乾燥機能です。

実際に梅雨の時期に、簡易乾燥機能を使ってみたそうです。すごく時間がかかったのに関わらず、ほとんど脱水時と変わらなかったそうで、電気代がかかったとぼやいていました。その後、乾燥機能は一切使用せず、全自動洗濯機として使用していますが、故障もなく、音も静かで良かったそうです。