2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。
このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨MOACです!最近はTokokという取引所に上場しました。
ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨MOAC。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めばMOACがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!
目次
仮想通貨MOACとは?
MOACはMother Of All Chainsの略で、イーサリアムのブロックチェーンを利用したERC20トークンです。ICOでは7000,000ドル、日本円にして7億円を集めることに成功しています。
MOACはイーサリアムで問題となったスケーラビリティを改善した新たなブロックチェーンを構築することを目的としています。
プラットフォーム型で最も有名なのはイーサリアムだと思いますが、2018年6月時点で1000を超えるDapps(分散型アプリケーション)が作成されており、スケーラビリティに関する懸念の声も上がってきています。
スケーラビリティ問題を簡単に説明すると、イーサリアムではDappsをすべてイーサリアムのブロックチェーン上に展開しているためアプリケーションが増えるほど処理するトランザクション(取引)が増えていくことになり、処理が追い付かなくなるということです。
日常の例で挙げると、銀行が混んでいると、取引にも時間がかかりますよね?仮想通貨でも同様のことが起こりうるのです。
イーサリアムでは今後のアップデートでスケーラビリティ問題を解決すると言われているますが、その分利用者も増えているため、時間がかかることが予想できます。
※Fincleではイーサリアムについても詳しくまとめています!気になった方は下記のリンクにアクセスしてみてください♪
イーサリアム(Ethereum:ETH)とは?特徴や仕組みなど徹底解説!
MOACは現在、アメリカのカリフォルニア、中国の北京にオフィスを構えています。
MOACの概要について簡単に分かったところで基本情報について一度確認しておきましょう。
仮想通貨名(通貨単位) | MOAC(MOAC) |
公開日 | 2018年1月 |
時価総額(ランキング) | ¥11,604,042,849 JPY(56位) |
総発行枚数 | 151,205,864 MOAC |
現在の発行枚数 | 62,463,334 MOAC |
公式サイト | https://www.moac.io/ |
公式Twitter | https://twitter.com/moac_io |
(2018年9月18日現在:CoinMarketCap参照)
仮想通貨MOACの特徴
ここではMOACの特徴について見ていきたいと思います。
マザーチェーンとマイクロチェーン
メインのチェーンはマザーチェーンと呼ばれ、その役割を簡単に説明すると各階層で入力されるデータの管理・統合になります。
マザーチェーンにはスマートコントラクトが実装されておらず、それを行うのは自由に作成できるマイクロチェーンと呼ばれるサイドチェーンになります。
開発者は自由にマイクロチェーンを作成し、そこに独自のDappsを作ることができます。メインチェーンを利用せずにとスマートコントラクトを利用することが可能なので、送金詰まりを始めとしたスケラビリティ問題にも悩まされなくなります。
※FincleではDAppsについてもわかりやすくまとめています。もっと知りたい方は下記のリンクをチェックしてみてください♪
DApps(分散型アプリケーション)とは?基本からメリット、デメリットまで徹底解説!
選べるコンセンサスアルゴリズム
作成したマイクロチェーンでは開発者が自由にコンセンサスアルゴリズム(合意形成方法)を選べるようになっています。
実は仮想通貨によってこのコンセンサスアルゴリズムが異なっていて、マイナーとして承認作業を行う側に回った時にとても苦労するのです。
そのため用途に合わせてPoWを選んだりPoSを選ぶことで承認作業の効率を高めることができるというわけです。
※Fincleではアルゴリズムについて分かりやすく解説しています!気になった方は下記のリンクからチェックしてみてください♪
仮想通貨取引で見かけるPoSやPoWって?違いは何?仕組みを徹底解説!
ブロックチェーンシャーディング
トランザクションの処理にはシャーディングという技術が使われています。
シャーディングについて簡単に説明すると、各トランザクションを細かく分けてそれぞれをマイナーが並行処理していくという形になります。
MOACでは最終的にイーサリアムの100倍の処理速度を目指しているようです。
クロスチェーン
MOACはクロスチェーンを使って別のブロックチェーンにアクセスし、取引所を介することなく通貨の交換ができる分散型取引所(DEX)の構築を目指しています。
もちろんです。クロスチェーンは異なるブロックチェーン同士を結ぶ仕組みのことを指します。
例えば、ビットコインにはビットコインのブロックチェーンがあり、そこに取引の内容が記録され、ブロックが連なっていきます。
イーサリアムも同様にイーサリアムのブロックチェーンがあり、取引の記録が連なっていきます。
これらのブロックチェーンは取引が行われるだけ伸びていきますが、それぞれが独立しているので当然繋がることはありません。そのため手持ちのビットコインをイーサリアムと交換したいときには取引所を介して取引を行わなければなりませんでした。
しかしながらMOACにはクロスチェーンの仕組みがあるので、取引所を介さずとも仮想通貨同士の交換が可能になります。
以下、簡単に例を用いて説明します♪
送金を例に説明
「ミクさんがBTCを送金したいけど、ケントさんはMOACで受け取りたい」とします。
- クロスチェーンに対応していない場合
- ミクさんがBTCを送金したら、ケントさんはBTCで受け取ります。
- ケントさんは受け取ったBTCを使って、MOACを購入しないといけません。
- MOACの場合
- AさんがBTCを送金し、BさんはMOACで受け取ることが可能になります。
専用のウォレット内で簡単に通貨を交換できるようになります。
仮想通貨MOACの最新チャート
MOACは2018年1月16日に取引が開始されました。取引開始価格は1MOAC=16.69ドルで、その後仮想通貨バブルの崩壊と共に価格は下降していきます。少しの上がり下がりはあるものの2018年9月19日現在では1MOAC=1.65ドル(日本円で160円ほど)を推移しています。
現在価格が落ち込んでいるからと言って、必ずしもMOACに問題があるわけではありません。ビットコインや仮想通貨市場全体が落ち込んでいるため、市場として今は停滞期であると言えます。一部通貨は徐々に値を伸ばしてきているのでMOACも再び価格を伸ばすかもしれません。
仮想通貨MOACの買い方
気になった方も多いかと思います。ここではMOACの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。
現在は、世界有数の取引所である「CoinBene」や「bit-z」で活発に取引されています。
ただ…問題が…MOACは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。
MOACを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……
仮想通貨MOACの買い方についてまとめてみました!
MOACを取り扱っている海外の取引所に登録
MOACは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?
仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ
国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、MOACを購入することが可能となります!
以下、MOAの流動性が高い取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。
取引所 | 特徴 | 手数料 |
CoinBene | シンガポール発の大型取引所。取扱通貨数は50種類以上。CoinBeneが発行する独自トークンを利用して取引をすると取引所利益の40%分をホルダーに還元されます。 | 0.1% |
bit-z | 香港発の仮想通貨取引所。Bit-Zは管理画面やトレード画面もバイナンスとよく似ています。Binaceを使い慣れている人にはお勧めです。取扱通貨数は60種類以上。 | 一律0.1% |
仮想通貨MOACの将来性
まだまだ新しい通貨であるため、取引所でも取り扱われていないことが多いです。しかしながら、開発者ブロブやTwitter、ホワイトペーパーなどはこまめに更新されており、開発は順調に進んでいるように思われます。
現に、the 2018 International Digital Economic expoという世界最大級のインターナショナルデジタル経済フォーラムへの参加も決まっています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨MOACについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度MOACの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪
①マザーチェーンとマイクロチェーン
②選べるコンセンサスアルゴリズム
③ブロックチェーンシャーディング
④クロスチェーン
が主な特徴でした。
この記事を読んで、MOACはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はMOACに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。