仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGの特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。

このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Enigmaです!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Enigma。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

なんとこのEnigmaはアメリカ合衆国のエリート名門校マサチューセッツ工科大学の研究から生まれた仮想通貨なんです。そのためしっかりと開発も進んでおり、これからさらに注目される可能性は十分あります。

現にDIGITAL CURRENCY GROUPなどが出資をしており、ICOの際には約48億円もの資金を調達しています。

屈指のエリートたちが作ったEnigma。この記事を読めばEnigmaがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGとは

Enigmaは、2015年に、共同設立者のガイ・ツィスキンドのMIT論文で発表されたのが始まりです。プライバシーとブロックチェーンに関する彼の2つの革新的な論文は、400以上の引用を組み合わせており、その分野で最も高い評価をえている論文と評されています。

Enigmaでは「スマートコントラクト」は「シークレットコントラクト」となっています。そのためコードを実行するEnigmaネットワークのノードからのデータ入力は隠すことができます。

ビジネスの世界で、内容が公開される契約書なんてありませんよね?なぜかというと企業秘密が駄々洩れてしまうからです。

データを保護し、秘匿化するこの機能を追加しないと、ブロックチェーンは実用性が非常に制限されてしまいます。Enigmaはシークレットスマートコントラクトを採用することで、この課題を解決することに成功しています。

Enigmaの概要について理解できたところで、Enigmaの基本情報について確認しておきましょう。

仮想通貨(通貨単位)Enigma/エニグマ (ENG)
公開日2017年10月13日
時価総額(ランキング)¥4,838,475,789 JPY(110位)
最大発行枚数150,000,000 ENG
現在の発行枚数74,836,171 ENG
公式サイトhttps://enigma.co/
Enigma Japanサイト(非公式)https://enigmajapan.info/
ホワイトペーパーhttps://enigma.co/protocol/
開発者ブログhttps://blog.enigma.co/

Enigmaは日本語コミュニティも活発ですので是非ご覧ください。

仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGの特徴

ここではEnigmaの特徴について詳しく説明していきます。

シークレットスマートコントラクト

Free-Photos / Pixabay

現在のスマートコントラクトはデータを改ざん出来ないものの、全てのデータを誰もが閲覧することができ、重要度の高いデータを管理することは難しいです。Enigmaは、このスマートコントラクトを暗号化することを目指しています。

その暗号技術を簡単に説明すると「誰にも元データの中身を知られずに計算処理ができる」というものになっています。

現在取引・発行されているENGはこのEnigmaプロジェクトの手数料(gas)として利用されています。

ではシークレットスマートコントラクトの概要について分かったところで、その可能性について探っていきましょう。

プライバシーの保護ができる

スマートコントラクトにプライバシー保護機能が付いた点がEnigmaの最も画期的な点でしょう。

今までのEthereumをはじめとした通常のスマートコントラクトではコードが全て丸見えの状態でした。

そのため機密データを扱ったり、コード自体を秘密にしたい場合などには適していませんでした。

しかしながらシークレットコントラクトではこの問題を解決することが出来ます。

スケーラビリティ問題に対応している

スケーラビリティとはシステム規模の状況に応じて柔軟に対応できる力のことを指します。

仮想通貨では一般的に、「スケーラビリティが低い」=取引にかかる時間が長い、「スケーラビリティが高い」=取引にかかる時間が短いということを表すために使われています。

Ethereumなどでのブロックチェーン上のスマートコントラクトの実行速度は遅く度々「スケーラビリティ問題」として騒がれています。(因みにスケーラビリティ問題の際には取引にかかる時間が長くなり引き起こされる、「送金詰まり」という言葉もよく一緒に使われます。)

こうなるとやはり市場は拡大していくのは難しいでしょう。

Enigmaは複数のノードがシークレットコントラクトをランダムに実行することにより、データのやり取りにかかる負荷を軽減することが可能となります。

分散型ストレージ機能

ブロックチェーンは汎用的なデータベースではありません。そのため、Dappsは全てのデータが分散的に管理されているわけではありません。中央集権的なデータベースにデータを保存している場合が多いです。

Enigmaは分散的にストレージを管理していきます。このように管理することで、より分散的なDappsを作成することが出来ます。

Catalyst

Caralystとは仮想通貨市場の値動きや売買などのデータを多数のコンピュータで分散的に保管・計算処理し、そのデータなどをENGトークンを用いて自由に売買できるようにしたプラットフォームです。

マナ
すごく便利なプラットフォームですね。トレード経験がない人でもデータを用いて行うことで、投資によりお金が稼げそうですね!

このCatalystはEnigmaのBased DappsであるData Marketplaceを利用して作られています。

Data Marketplaceに関しては下記の将来性のところで説明します。

仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGの最新チャート

Enigmaは2017年10月13日に取引が開始されました。取引開始価格は1ENG=0.8ドルで、その後価格はおおむね均衡を保ちますが、仮想通貨バブルが到来した2018年1月には1ENG=7.46ドルを記録しました。

その後、価格は1ENG=1ドルほどまで下がりますが、2018年5月15日には再び価格を伸ばし、1ENG=3ドルを記録します。

理由は2018年5月15日からNYで行われていたConsensus2018にEnigmaが登場することが決まっており、期待感が高まっていたからであると考えられます。イベント終了後は、価格が大きく下がっています。

しかしながら再び下降を始め、2018年9月19日現在では1ENG=0.5ドル(日本円で70円ほど)を推移しています。

現在価格が落ち込んでいるからと言って、必ずしもEnigmaに問題があるわけではありません。ビットコインや仮想通貨市場全体が落ち込んでいるため、市場として今は停滞期であると言えます。一部通貨は徐々に値を伸ばしてきているのでEnigmaも再び価格を伸ばすかもしれません。

仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGの買い方

FirmBee / Pixabay

マナ
Enigmaはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここでは仮想通貨Enigmaの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

Enigmaは現在、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「Bittrex」でも活発に取引されています。

ただ…問題が…Enigmaは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Enigmaを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Enigmaの買い方についてまとめてみました!

Enigmaを取り扱っている海外の取引所に登録

Enigmaは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?

仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ

国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、ファクトムを購入することが可能となります!

という流れになります。

信頼性や安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

以下、有名な取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。

取引所特徴手数料
Binance香港にある取引所で取引高が世界1位。100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力です。
0.1%
Bittrexアメリカの仮想通貨取引所。マニアックな仮想通貨の取り扱いにおいては右に出るものはいないと有名です。0.25%

※手数料は取引所のが発行しているトークンを使うと安く済みます!期間限定でクーポンも配っていたりするので是非チェックしてみてください!

仮想通貨Enigma(エニグマ) / ENGの可能性

avi_acl / Pixabay

さてここではEnigmaの可能性について少し見ておきたいと思います!

遺伝子情報を利用した市場

なんと世界には遺伝子解析を行う企業が存在しているそうです。

一体何をやっているのかというと、人々の遺伝子情報を解析し、それを製薬会社を始めとした医療機関に販売しています。

自分の遺伝子情報を企業に販売する場合、遺伝子配列のデータの権利の全てを遺伝子解析企業に渡さなければなりません。

製薬会社は購入した遺伝子情報から、特定の疾患とゲノムの関連性を検査します。

現在のところ、遺伝子情報の流通経路は個人→遺伝子解析会社→製薬会社になっていて、個人→製薬会社という直接のつながりは存在しません。

マナ
でも病気って遺伝子もそうですけど、生活習慣も大きな影響を及ぼしますよね?

その通りです。しかしながら、現在の情報量と情報フローでは、製薬会社は個人の生活習慣と遺伝子の配列を結びつけることが出来ません。

ここでEnigmaのシークレットコントラクトを出来ます。

シークレットスマートコントラクトを利用すると、個人情報は公に明かされず個人は安心して、製薬会社に遺伝子情報と生活習慣に関するデータを安心して預けることができます。またそこで新たなキャッシュフローが生まれます。

医療データを利用したAI市場

ヘルスケアデータに関する分析をAIを使ってする場合、その障壁となるのはやはりプライバシーの問題です。

現在、機械学習を利用して分析する企業は、患者のデータを扱うためにデータ提供者との間に機密保持契約を結ぶ必要があります。

Enigmaのシークレットコントラクトを利用することによって、手間と負担のかかる契約を結ぶ必要がなくなり、この分野の研究が加速することが期待されます。

個人のデータマーケットプレイス

このデータマーケットプレイスは、データの提供者・管理者をデータを利用したい人・企業とマッチングさせるプラットフォームとされています。

これまでは、プライバシーが守られていなかったため一度販売されたデータは転売されてしまう可能性がありました。そのためデータマーケットプレイスの市場はあまり活性化していませんでした。

しかし、Enigma上でやり取りとすることで、プライバシーの保護が可能になり、データマーケットプレイスの市場を活性化できるようになります。

おわりに

今回は仮想通貨Enigmaについて見ていきました!特徴や仕組みは理解できましたか?最後にEnigmaの魅力についてもう一度おさらいしておきますね♪

①シークレットスマートコントラクト

②分散型ストレージ機能

③Catalyst

が大きな特徴でしたね!

この記事を読んで、Enigmaはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後もEnigmaに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。