皆さんは株式投資方法の1つである『グロース投資』と『バリュー投資』をそれぞれ知っていますか?
おぉ、惜しいです!考え方はあっていますよ♪今日はそんな『グロース投資』と『バリュー投資』についてわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
株式の投資方法
まずは株式の投資方法から確認しておきましょう♪
安いときに株を購入し、高いときに売ることができれば、もちろんのこと儲けることが出来ます。
その通りです。実はこの『安い時期』を判断する投資方法が「グロース投資」と「バリュー投資」なのです。
「グロース投資」は未来に比べて今の方が割安だから投資する方法で
一方の「バリュー投資」は過去に比べて割安だから買う方法になります。
つまり、グロース投資とは「将来を買う投資」で、バリュー投資とは「過去を買う投資」なのです。
では早速詳しく見ていきましょう♪
グロース投資
先ほども簡単に説明したように「グロース投資」は未来に比べて今の方が割安だから投資する方法です!
ここでは、クロース投資が可能な株の条件や、メリット・デメリットについてて詳しく見ていきます。
グロース株の条件
まずグロース株になりそうな銘柄を見分けなくてはいけません。以下の2点を参考にしてみてください♪
- 売上高、利益が順調に増加
- 業績予想でも増加傾向にある
です!
「売上高」や「営業利益」、「経常利益」という項目に注目してみてください!企業の売上高等は、会社四季報のホームページなどで確認できますよ♪
グロース投資のメリット
グロース投資のメリットといえばなんといってもあった時の儲けが大きい点でしょう。以下、メリットについてまとめてみました。
- 成功したときのリターンが大きい
- 長期投資なので、短期的な株価の変動は気にしなくていい
- 未来への投資という点で面白さがある
グロース投資は、未来に比べて今の方が割安な株に投資する方法です。将来どのくらい株価があがるかを予想して株を買うことになります。
株式投資をギャンブルと考えるとグロース投資の方が面白く、当たっている時は短期で大きく儲けられます。
グロース投資のデメリット
グロース投資にはメリットだけではなく、デメリットももちろんあります。
- 利益が出るまでに数年かかる。資金が動かせない
- 成長が頓挫すると株価の反動も大きくなる
因みにグロース投資をするときには、「Aという銘柄は未来の業績に比べて割安」「Bという銘柄は未来の業績に比べて割高」というアナリストレポートをみて投資判断をします。
でも、未来のことは誰にもわからないのに、予想を信じて投資することはリスクが高くなります。
最近ではあのNISSANでも問題が起こりましたし、未来は誰にも予測できません。
成長株を探すには?
グロース投資に向いている成長株を探すには、以下の4点に注目してみるといいかもしれません。
- 売上・利益・業績予想が毎年伸びている
- 自己資本比率が20%以上
- ROEが高い(収益力がある)
- 時価総額が小さい(まだ成長の余地がある)
です!
スクリーニング機能を使えば簡単にできます!
スクリーニングとは?
スクリーニングとは株のふるい分けをすることを指します。3,500種類以上ある銘柄の中から、条件にあったものを検索することが可能です。スクリーニングツールは無料で利用できるものから、証券会社が提供しているものまで多くの種類がありますが個人的には、四季報ONLINEのスクリーニングツールがおすすめですよ!
売上高や利益成長率の高い銘柄を絞り込んで検索をかけることが出来ます♪
さて、グロース投資については何となくわかりましたか?早速、バリュー投資についても見ていきましょう!
バリュー投資
上でも見てきたように、バリュー投資とは「過去に比べて割安だから買う投資」でしたね?ここでは、バリュー投資が可能な株の条件や、メリット・デメリットについてて詳しく見ていきます。
バリュー株の条件
バリュー投資の条件は主に以下の3点になります。
- PERが低い
- PBRが1倍以下
- 配当利回りが高い
です!
そうですよね….難しいですよね。できるだけ簡単に解説していきます!
①PERとは
株価収益率のことを指します。時価総額÷純利益(株価÷1株あたりの利益)で出すことができます。
「株価÷1株あたりの利益」が何を表しているのかというと、「今の株価が1株当たりの利益の何倍に当たるか」です。
よって株価収益率では「今の株価と同等の投資資金を回収するのに何年かかるか」がわかり、割安性を調べることができます。
大まかにいえば、株価収益率が10倍なら「投資した分を10年間で稼ぐことができる」、20倍なら「投資した分を20年間で稼ぐことができる」ということになるのです。
そのため数値が低いほうが割安だといえます。PERで割安だといえる数値が決まっているわけではありませんが、だいたい15倍以下なら割安だと判断されます。
②PBR
併せてPBRもチェックしておきましょう。
株価純資産倍率のことを指します。株価÷1株あたり純資産(純資産÷発行株式総数)で出すことができます。
例えば株価が1000円で1株あたりの純資産が1000円だとすると、PBRは1倍。もし同じ株価で1株あたりの純資産が500円だとしたら、PBRは2倍になります。
このようにPBRが1倍と2倍の銘柄がある場合に、より割安なのはPBRが1倍の銘柄です。
銘柄が割安といえるのは、PBRが1倍~1.5倍程度場合です。
「PER」も「PBR」もただ企業の業績が良くないために下がっている場合があるので、注意が必要です。そういった場合は、割安とはいえません。株を買うときには企業の業績もしっかりと確認しましょう。
バリュー投資のメリット
『バリュー投資」は、過去に比べて今は割安だから買うという方法でしたね!
株価は常に上がったり、下がったりします。上がったところで買うと、下がった時に大きな損が出ますが、下がったところで買えば、買った後に大きくは下がらないので、投資に失敗した時のリスクが少なくなるというメリットがあります。
以下、バリュー投資のメリットについて簡単にまとめてみました。
- 高値づかみを防ぐことができる
- 売買タイミングを計らなくていい
会社の価値に投資をして利益を狙うので、高値づかみを防ぐことができ損失を減らすことが出来ます。
高値づかみって?
高値づかみとは、高値で買った銘柄がその後値下がりすることを指します。つまりある銘柄の人気が上昇し、相場の下げを予想できずに株価のピーク時に買ってしまうことを言います。 株価がみるみるうちに上昇している時など、状況の判断や材料の把握をしないまま、衝動的に買うこと(=飛びつき買い)が例として挙げられます。
売買タイミングを逐一気にしなくてもよく、一度買ったら放置してもいい点もメリットといえるでしょう。
なぜならバリュー投資は長期投資であるため、短い期間で売買をする必要がありません。忙しい投資家にとってはとても嬉しいメリットといえるのではないでしょうか?
バリュー投資のデメリット
さて、バリュー投資のメリットについて見ていきましたが、実はデメリットもあります。
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 割安かどうかの判断が難しい
- 投資方法が地味
が挙げられるでしょう。
①成果が出るまで時間がかかるということなんですが、バリュー投資は長期投資なので利益が出るのにどうしても時間がかかってしまうのです。
②割安かどうかの判断が難しいこともデメリットでしょう。割安株を買って利益を出すバリュー投資では、まず投資する人が割安株かどうかしっかり見極める必要があります。
この見極めがやや難しいかと思います。
バリュー投資で勝つポイントとしては、「過去と比べた割安なタイミング」の「勝率が高い基準」を探せばよいということになります。それができれば、バリュー投資が「資産運用」をするための有効な武器になります。
③バリュー投資は株価が下がるまで待ってから買うという方法になります。待つ投資になるので、買う回数があまりありません。地味で我慢する投資方法なので、グロース投資よりは面白くないかもしれません。
おわりに
今回はグロース投資とバリュー投資について見ていきました!
株式投資を楽しみたいならば「グロース投資」、株式投資を資産運用の手段と位置付ける投資をするのであれば「バリュー投資」を選択することが個人投資家にはあっているかもしれませんね!
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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