仕事に家事育児にと、意外と忙しい主婦生活。毎日の夕ご飯を用意するだけでも、メニューを考え、買いものに行き、料理して・・・と、かなりの時間と労力を使います。
家族の健康と笑顔を考えれば楽しい作業でもあるけれど、疲れた一日の後には、「今日はちょっと楽したい」と思ってしまうことも。もし少しでも時間と労力を節約できるテクニックがあるのなら、疲れた日に限らず毎日でも使いたいですよね。
本やインターネットで簡単料理のレシピを探し、料理の時間を短縮する・・・という手ももちろんありますが、今回は新しくレシピを覚えなくても、楽ができるようになるテクニックをご紹介します。
目次
「我が家の厳選レシピ」を作る
新しいレシピを覚えなくても楽ができるようになるなんて、一体どんなすごいテクニックなのか・・・とお思いの方もいるかもしれません。実は、これからご紹介するテクニックはとてもシンプルです。既に知っているレシピの中から、「我が家の厳選レシピ」を選び出す。一言でいえばたったそれだけの事なのです。
あまりにシンプルすぎて、「なんだ、そんなのテクニックと言えないよ」と感じるかもしれませんが、その効果は絶大です。
どんな効果があるのかについては後述することとして、まずはどのように「我が家の厳選レシピ」を選び出していけばよいのかを、見ていきたいと思います。
手持ちレシピの洗い出しと選定
まず最初に、自分が既に知っているレシピを洗い出します。冷奴やもろきゅうなど、これは料理と呼べるのだろうか・・・?と思えるような簡単なものでも、食卓にのぼるものは何でもリストアップしてください。
大体リストアップできたかなと思ったら、次にそれらのレシピを2種類に分けていきます。「自分が作りやすい」「自分が好きな料理なので作るのが苦にならない」といった”OK”レシピと、それ以外の”NG”レシピの2種類に分けてください。”OK”レシピの頭に○マークをつけておけば、わかりやすいかと思います。
分ける際は、あくまで自分の感情を基準に選別するのがポイントです。たとえばサラダを作るとき、レタスをちぎるだけの方がキャベツを刻むよりも時間は短いですが、「キャベツを刻むあの音を聞くとなんだかウキウキする」という風に、ポジティブな気分になれるのであれば、刻みキャベツを”OK”レシピに入れてくださいね。
家族の好きなレシピを選定
自分にとってハードルの低いレシピを集めた”OK”レシピのリストができあがったら、次の作業に移ります。
ここまでは料理の作り手である自分を基準にしていましたが、ここからは料理を食べる家族にとって、好ましいレシピはどれなのかについて考えていきます。いくら自分にとって作りやすい料理でも、家族があまり食べてくれなかったら、悲しくなりますよね。
ここでは、自分の”OK”レシピの中で、家族が喜ぶレシピを探していきます。
”OK”レシピを順番に作ってみて家族の反応を見てみたり、レストランのように”OK”レシピのメニュー表を作って「どれが食べたい?」と聞いてみたりして、家族が好きなのはどのレシピなのかをリサーチして下さい。
リサーチした結果を反応の良い順に並べてゆき、最終的にレシピの数を10個程度まで絞り込んでいきます。これで、自分も家族も嬉しいレシピだけを集めた、「我が家の厳選レシピ」の完成です!
実際にやってみたら・・・
私の家庭でも、「我が家の厳選レシピ」を作ってみました。
・ゆでもやしにドレッシングをかけただけのサラダ
・刻みキャベツにドレッシングをかけただけのサラダ
・豚汁
・フライパンいっぱいのサイズでグリル焼きするハンバーグ
・白菜と豚肉のミルフィーユ鍋
・シチューグラタン(前日のシチューの残りを利用)
・肉じゃが
・こんにゃくの煮物
などなど・・・どれも私にとっては簡単にできて、かつ家族が喜んで食べてくれるレシピばかりです。
ハンバーグも丸いものをひとつひとつ焼くのは面倒ですし、「ハンバーグだったらレストランのようにつけあわせのゆで野菜やスープもあった方がいいよね・・・」などと考えて以前は作るのが億劫でしたが、このリストを作ったあとは迷わずお肉は全てフライパンへ投入し、あとはキャベツを刻むだけ。
献立に悩む時間が格段に減りましたし、自分にとってハードルの低い料理しかないのでストレスがありません。それなのに、家族は間違いなく喜んで食べてくれます。
「我が家の厳選レシピ」の効果
献立を考える時間を大幅短縮
「我が家の厳選レシピ」を作っておくと、何よりも助かるのが献立に悩む時間が大幅に減ることです。
レシピのリストを紙に書いて冷蔵庫に貼っておき、「今日は何を作ろうかな~」と思った時にはリストを確認するようにすれば、あれこれ悩んだり、インターネットや本で目新しいレシピを検索する必要がなくなります。これだけでも、日々少しでも時間と手間を節約したい主婦には大きな助けになるはずです。
また、リストにあるものとぴったり同じ料理でなくても、「こんにゃくの煮物でなくてサトイモの煮物にしよう」とか、「豚肉でなくて鶏肉の鍋でもいいかな」と少しだけ中身を変えていけば、自分の作業しやすさや家族の好みを大きく外さずに献立を展開していくこともできます。
材料の無駄買いを防止
良く作るレシピが10個程度に決まっていると、よく使う材料もおのずと決まってきます。
例えば私の家庭では、キャベツ、人参、じゃがいも、冷凍バラ肉、冷凍ひき肉を切らさないように常備しています。これさえあれば、「我が家の厳選レシピ」のほぼ全ての料理が作れるからです。
必要なものが決まっているので、スーパーに行っても迷わず買い物ができますし、安く売っているときに大目に買っておいても、使わずに捨ててしまう心配がありません。
また、特定の料理にしか使わないスパイスや食材を買いそろえる必要もなくなるので節約になりますし、一度使ったまま気がついたら賞味期限切れになってしまった・・・といった材料の無駄も防げます。
まとめ
新しいレシピを探さなくても、毎日の食事の準備が楽になるテクニック、いかがでしたか?
今まで作ったことのないレシピに挑戦し、手の込んだ料理を作るのも楽しいものですが、忙しい毎日の中でそれをやるのは大変です。家族みんなが毎日笑顔でいられるレシピを厳選し、くりかえして作っていくことで、いつしかそれが「おふくろの味」となって、家族の記憶に残っていくのかもしれません。
毎日の献立に悩む時間を少しでも減らしたい、買った食材を使い切らないまま捨ててしまった経験がある、がんばって作った料理を家族が食べてくれずがっかりした・・・そんな方は、時間やお金の節約にもなり、自分も楽をできる「我が家の厳選レシピ」作りに、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?