大型株・中型株・小型株の違いって?わかりやすく徹底解説します!

マナ
こんにちは!Fincle専属ライターのマナです。

皆さんは『大型株・中型株・小型株』を知っていますか?

マナ
初めて聞きました!!1株の金額によって分類できるんですか?

おしいです!時価総額の大きさと流動性の高さで決められていますよ!

今日は株式用語の一つである『大型株・中型株・小型株』についてわかりやすく解説していきたいと思います。

大型株・中型株・小型株とは?

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東証一部のおよそ1700銘柄を、時価総額の大きさと流動性の高さで東京証券取引所がランキングを作り、3つの区分に分けたものを指します。

上位100位の銘柄までが大型株400位までの銘柄が中型株それ以外が小型株です。

規模別の株価指数として一部投資家たちに注目されています!

では早速、それぞれの株式について詳しく見ていきましょう!まずは大型株からです。

大型株の特徴や売り買いの考え方

発行済み株式数が2億株以上、もしくは時価総額約6000億円以上の銘柄を「大型株」と分類します。

この大型株は浮動株が増えるので、株の価格が上下しにくいのが特徴です。

一方でリスクは少ないのですが、価格が上下しない、つまり値幅がないので投資金額が少ない取引では利益を出し辛いともいえるでしょう。

マナ
すみません、浮動株について簡単に教えてほしいです。

 

もちろんです。

浮動株とは、発行されている株式の中で安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式のことをいいます。

ここでいう「市場に流通する可能性の高い株式」とは、投資家によって保有され続ける株式ではなく、日々投資家が市場で頻繁に売買をする株式のことを指しています。

一方で、上場されている株式でも創業者一族やその企業の役員等の大株主が常時保有していて、市場には流通しない(出回りにくい)株式(=「特定株」または「固定株」)も存在しています。

浮動株が多い銘柄は流動性に富み、逆に少ない銘柄は流動性に乏しいと言われています。浮動株が少ない銘柄は株式が多く出回っていないことから市場では希少であり、売買高が増加すると株価が大きく変動することが多いです。

大型株は変動が少ないため「量」と「長期戦」が求められる

こういった値の動きがちょっと鈍い大型株は、大量の株を仕入れて量で勝負することが賢いです。

例に出すと100円の株を1千株程買った場合、株価が5円しか上がらない時は当然5千円の儲けです。

ですが1万株まとめて購入するした場合は、5万円の利益となります。急激な動きのリスクが少ない大型株は、大量に株式を購入しない限りはなかなか儲けが出ることがないので、思い切りが求められます。その他にも、株価の上下の変動が少ない利点を生かして、長期的な売り買いをするのに向いているのが大型株の特徴でしょう。

大型株は機関投資家向け

保険会社や銀行などの機関投資家は、巨額の資金を運用します。一度にたくさんの株数を投資しますから、出来高が少なく流動性の低い銘柄だと、売買が成立しません。

なので、機関投資家は大型株を中心に投資をします。なぜなら時価総額も大きい大型株は、買っても買っても売りが出ますし、売っても売っても買いが出るからです。

大型株の特徴について簡単に表にまとめたので、是非参考にしてください♪

大型株
①流動性が高く、いつでも自由に売買ができる
②知名度や信頼性が高く、安心感がある
③倒産リスクがほぼゼロであり、リスク不安が小さい
④株価が乱交下しない分、大きな利益は見込めないが、長期投資には向いている
⑤機関投資家向け

 

中型株の特徴と利益の狙い方

中型株は発行株数が6千万~2億株未満の銘柄、それか約700~6000億円時価総額を持っている物を指します。

大型株と比べると浮動株の数は少ないですが、それなりにあり出来高も多くなって行きます。なので「売り買いできない」と言った様な事も殆ど起きません。

そしてこの規模の株になると程よく株価も動き、値幅にも変化があるので上手くいけば利益を出すことも可能です。

中型株は大化けすることも?

株価の動きが大型株よりもある中型株では、好材料の発表等によって値が大きく跳ね上がることがあります。

一方で懸念材料が発覚してしまうと、値が大きく下降することもあります。大型株に比べリスクがあるため、しっかりチャートを見ながら取引する必要があります。

値動きが有り利益も望めることから、個人投資家向けの銘柄と言えるでしょう。

マナ
大型株は業績面で成熟してしまっていますが、中型株はまだまだ成長の市街があるということですね!

その通りです。以下、中型株の特徴について簡単に表にまとめてみました♪是非参考にしてみてください!

中型株
①大型株に比べ流動性が低いため、自由に売り買いできないことがまれにある
②大型株に比べ、知名度や信頼性が低い
③倒産や上場廃止のリスクがゼロではない
④株価が乱高下するため、損をすることもあるが、反対に大きな利益を得ることも可能
⑤大型株に比べ、事業内容や経営者がユニーク
⑥個人投資家向け

小型株の特徴

大型株・中型株について理解できたところで、小型株についても確認しておきましょう。

小型株は発行済みの株が6千万株以下か、時価総額が約700億円以下の物の銘柄の事を指します。

基本的に浮動株が少なく、この銘柄を持てる人は限られているので売り買いが頻繁には行われません。もちろん出来高も少なめになります。

しかしながらその反面、ちょっとした売り買いで株価は大きく動きます。

値段が急激に動くのは良いですが、売り買い自体が少ないので、買いたい・売りたいと思ったタイミング売買出来ない事も多いです。

小型株はハイリスク、ハイリターン

小型株は「ハイリスク、ハイリターン」と言えるでしょう。

ギャンブル性が強く、ある程度のリスクは覚悟しつつ、多くのリターンを望む様なトレーダーが多く狙っています。初心者の方にはあまり向かないタイプの株です。

小型株は個人投資家に向いている

上述したように小型株は時価総額が小さく、市場での流動性も低いです。つまり、少ない資金でも、買い物が多くなると株価が急騰するという特徴があります。

小型株の特徴について表にまとめておきます。ご参考までに。

小型株
①自由に売り買いできないことがある
②知名度や信頼性が低い
③倒産や上場廃止のリスクが高い
④株価が乱高下するため、損をすることもあるが、反対に大きな利益を得ることも可能
⑤事業内容や経営者がユニーク
⑥ハイリスクを覚悟でハイリターンを望む個人投資家向け

大型株の方が安心して投資できるのではないかと思った方は多いのではないでしょうか。最後に中小型株の魅力について少しだけ触れておきます♪

中小型株投資の魅力

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大型株に見られない魅力があります。以下4つほど列挙してみました(*^^*)

①ユニークな経営者と型にとらわれないビジネスモデル

すでに多くの企業が競い合っている既存ビジネスで戦っても勝ち目はないということから、新しいアイデアで勝負するユニークな経営者が新たな企業価値を創造することが多いです。

②経営者が自社株を所有しており、企業経営に強い責任感を持っている

中小型株の場合、株式を経営者自身が多く保有していることがあります。その為日々の株価の推移が、経営者にとって一大事になります。株価がさがると経営者が損をする。強い責任感の元、企業経営を行ってくれるという点は魅力ともいえるでしょう。

③将来性を秘めた高成長企業が多く存在する

④好業績や話題となることで株価が短期で数倍になることも

おわりに

今回は『大型株・中型株・小型株』について見ていきました。それぞれの違いや魅力については理解できましたか?

利益は少なくてもいいから安心感をもって投資を行いたいという方は大型株へ投資、多少のリスクはあっても利益を生み出したいという方は中型or小型株が向いているかもしれませんね!

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

マナ
以上、マナがお伝えしました。