有給休暇は、一定期間働き続けた人に対して、心や体の疲れを癒やしてゆとりのある生活を送ってもらうための休暇です。
書いて字のごとく、有給休暇は使用しても賃金が減額されない休暇ですよね。
しかし、この有給休暇は正社員だけのものだと思ってはいませんか?
実は、パートでも取得できるものなんですよ。
そこで今回は、パートでも有給がもらえる条件についてご紹介したいと思います。
目次
パートでも有給休暇がもらえる条件や内容などは?
パートでも有給休暇がもらえると聞いて、驚いている方もいるのではないでしょうか。
これは、労働基準法第39条が定める正当な権利なんですよ。
もちろん、もらうのに満たさなければいけない条件もあります。
それでは、パートでも有給休暇がもらえる条件はどのようなものなのか一緒に見てみましょう。
有給休暇がもらえる条件は?
有給休暇がもらえる条件は、勤務期間が6ヶ月以上の人になります。
なおかつ、週の所定労働日数が5以上である、もしくは、週の所定労働時間が30時間以上の人になります。
ここで使われている「週の所定労働日数」や「週の所定労働時間」は、雇用契約書に基づくものですので是非、確認してみて下さいね。
付与日数は?
次に、条件を満たしていた場合に何日の有給休暇が付与されるのでしょうか。
有給有価の付与日数については、勤務年数の長さに応じて異なるんですよ。
- 勤務年数0.5年 10日
- 勤務年数1.5年 11日
- 勤務年数2.5年 12日
- 勤務年数3.5年 14日
- 勤務年数4.5年 16日
- 勤務年数5.5年 18日
- 勤務年数6.5年以上 20日
有給休暇は、勤務年数が0.5年を超えると付与され、1年ごとに上記の日数が加算されていくんですよ。
使用期限はあるの?
勤務年数0.5年以降、1年ごとに加算されていく有給休暇ですが、ずっと加算され続けていくのでしょうか。
答えは、「いいえ」です。
有給休暇の使用期限は付与された日から2年間なんです。
その2年間が過ぎると、有給休暇は消滅してしまいますので注意しましょう。
上記の条件を満たしていなくても有給休暇がもらえる?
前述の有給休暇がもらえる条件を読んで、がっかりした人もいるのではないでしょうか。
でも、諦めないでください!
週の所定労働日数が4日以下で、週の所定労働時間が30時間未満でも有給休暇がもらえるんですよ。
日数は少し少なくなりますが、その有給休暇の内容を一緒に見てみましょう。
所定労働日数が週4日・年169~216日の場合
上記の場合の有給休暇の付与は下記のとおりになります。
- 勤務年数0.5年 7日
- 勤務年数1.5年 8日
- 勤務年数2.5年 9日
- 勤務年数3.5年 10日
- 勤務年数4.5年 12日
- 勤務年数5.5年 13日
- 勤務年数6.5年以上 15日
所定労働日数が週3日・年121~168日の場合
上記の場合の有給休暇の付与は下記のとおりになります。
- 勤務年数0.5年 5日
- 勤務年数1.5年 6日
- 勤務年数2.5年 6日
- 勤務年数3.5年 8日
- 勤務年数4.5年 9日
- 勤務年数5.5年 10日
- 勤務年数6.5年以上 11日
所定労働日数が週2日・年73~120日の場合
上記の場合の有給休暇の付与は下記のとおりになります。
- 勤務年数0.5年 3日
- 勤務年数1.5年 4日
- 勤務年数2.5年 4日
- 勤務年数3.5年 5日
- 勤務年数4.5年 6日
- 勤務年数5.5年 6日
- 勤務年数6.5年以上 7日
所定労働日数が週1日・年48~72日の場合
上記の場合の有給休暇の付与は下記のとおりになります。
- 勤務年数0.5年 1日
- 勤務年数1.5年 2日
- 勤務年数2.5年 2日
- 勤務年数3.5年 2日
- 勤務年数4.5年 3日
- 勤務年数5.5年 3日
- 勤務年数6.5年以上 3日
是非、あなたも有給休暇を申請してみましょう!
今回は、パートでも有給がもらえる条件について後生か帰してきましたがいかがでしたでしょうか。
パートには有給休暇がないと思っていた方も多いと思いますが、意外と付与される条件の幅が広いと思いませんか。
あなたにも有給休暇があるとわかれば是非、申請してリフレッシュしてみて下さいね。