生命保険を解約する前に確認する大切なこと

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加入している生命保険を安易に解約して後悔した経験がある方は意外に多いようです。解約しようと考えるからにはそれなりの理由があるのでしょう。でも、ちょっと待って冷静に考え直してみませんか? というお話です。

考えた結果やはり解約という結論に至った方には、スムーズに解約する方法もお伝えします。

解約する理由

生命保険を解約する理由として

①収入が減ったため支払いが困難

②借金やローン返済で支払いが困難

③保険料を生活費に回したい、貯金に回したい

などが挙げられますが、断トツで多い理由は「何年もかけ続けてきたが病気もしないし必要ない」というものです。他にも理由は人それぞれ色々あるでしょう。そもそも解約しようと思っている生命保険に加入した動機を思い出してみてください。万が一の備え、病気やケガに対する備えではありませんでしたか?

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解約した後のことを考えてみる

解約の理由が「生活が苦しい」、「支払いが困難」の場合、月々の保険料を捻出できないほどですか?

逆に生命保険を解約した後に重い病気になった際に、高額の治療費を自腹で払えなかったり、退院後の通院が特約として付いていた方は、長い通院になればなるほど解約した事をきっと後悔する可能性もございます。

複数の生命保険に加入している方であれば、吟味して一番良い内容のものを残して他を解約するというのは節約のためにも良い事ですが、一つしか加入していないのであれば、時間をかけて考えてみてください。加入した時よりも年齢が確実に上がっているのですから病気になるリスクも上がっている事を忘れないでください。解約した後で後悔しても遅いのです。

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こんな方は要注意

解約を希望する方の中には、保険会社を変えたい、身内が保険のセールスを始めたのでそちらで入りなおす、などという方も少なくありません。そういった理由で保険会社を変更するために解約するという場合は、何がなんでも解約の方向に事を進めると思いますが、下記の方はちょっと待ってください。

①持病のある方

②もう完治しているが定期的に検診を受けている方

③何かしらのお薬を服用中の方

④数年以内に精神科や心療内科を受診された方

持病があると病気によっては引き受けてもらえない可能性もあります。例え単なる風邪でも薬を服用中であれば新たな保険の加入は完治したあとでないと引き受けてもらえません。完治していても定期的に受診しているのであれば内容によっては不担保が付いたりお断りとなる事もあります。メンタル的な受診に関しては、程度に関係なく受診したという事実があるだけで「自殺の恐れあり」となり新たな保険加入は非常に難しいと考えられます。

解約した後に別の保険に加入する予定だという場合、上記の方々だけでなく何もない方も解約してしまう前に予定している保険に申し込みをするのが先です。そうすれば万が一新しい保険会社で引き受けてもらえなかったとしても、無保険状態にならず保障は残ります。

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それでも解約するなら

いろいろと考えた結果、最終的にやっぱり解約という判断に至った方のためにスムーズな解約をするためのポイントをご紹介します。まず加入している保険会社に解約する旨の連絡をしますが、その際に担当者に直接連絡をするか、また担当者が属している営業所や支社、そして直接本社のコールセンターへ連絡するのかで少し違いがあります。

オススメなのは本社のコールセンターへ直接申し出る方法です。解約の理由はもちろん聞かれますが、「すでに新しい保険に加入した」とか、女性であれば「○○保険で働くことになったから」などで大丈夫です。そして、忘れてはいけないのが「担当者へは知られたくない、全て郵送で終わらせたい」という意思を伝える事です。

担当者に連絡をすれば、成績のためにどうにかして解約を思いとどまらせようと必死になってしつこくされますし、管轄の営業所でも同じです。所長さんなども自宅へ押しかける可能性があります。

なので、本社と直接やり取りをして郵送ですべて終わらせるのが一番スムーズな解約方法と言えます。

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まとめ

生命保険は万が一の時のための大切なお守りのようなものです。安易に解約するのではなく、じっくりと解約した後のことも考えてから決断してください。

また、年1回の契約内容に関する通知などはきちんと目を通して、解約した場合の解約返戻金の有無などもご自身で把握しておくようにしてください。