皆さんは仮想通貨のEOS(イオス)をご存知でしょうか。
EOSは2017年に誕生した比較的新しい仮想通貨で、その機能性の高さからイーサリアムの上位互換ともいわれています。
今回はEOSがどのような通貨なのか、一緒に学んでいきましょう!
ちなみに、イーサリアムについての記事もfincleでは紹介しているので、ご確認ください。
イーサリアム(Ethereum:ETH)とは?特徴や仕組みなど徹底解説!
目次
EOSとは?
冒頭でも述べた通り、EOSは2017年に登場しいま非常に注目を集めている仮想通貨となっています。
登場し1年足らずで時価総額第5位にランクインしていることからも、その注目度の高さが伺えるのではないでしょうか。
EOSの歴史
EOSはインターネット起業家のブレンダン・ブルマー氏とプラグラマーであるダン・ラリマー氏による発案のもと、イギリスのケイマン諸島に拠点を置く”Blook.on社によって開発されました。
2017年7月に公開されてから僅か3日で時価総額が9位に急浮上するという、類を見ない速さで世界中から注目を集める仮想通貨となりました。
歴史自体はまだまだ浅いものの、今後間違いなく仮想通貨界において重要なポジションを占めることになりそうです。
EOSの特徴
EOSの歴史が分かったところで、次は具体的な特徴について確認していきましょう。
EOSは新しめの仮想通貨ということもあり、従来の仮想通貨とは違った特徴があります。
一緒に確認していきましょう。
圧倒的なトランザクションスピード
EOSの特徴の一つとして挙げられるのが圧倒的なトランザクションスピードです。
トランザクションスピードとは、日本語で処理速度という意味です。
ビットコインの処理速度が1秒間で最大3件なのに対し、EOSは1秒間になんと10万件のポテンシャルがあると考えられています。
また、下位互換であるイーサリアムが1秒間に30件なので上位互換のEOSがいかにスゴイのか理解できますね。
その圧倒的な速度を実現しているのが、大幅に向上されたスケーラビリティです。
スケーラビリティとは
スケーラビリティ(Scalability)とは日本語で拡張性という意味です。
システムに大きな変更を加えず、データ量の増大などに対して処理能力を強化できることを指します。
つまり、EOSは大幅に増大したデータ量に耐えうる処理能力を備えているということです。
そのおかげで、圧倒的なトランザクションスピードを実現しています。
取引手数料が無料
EOSのもう一つの特徴として挙げられるのが取引手数料が無料という点です。
一般的に仮想通貨を取引する際には手数料がかかります。
しかし、EOSでは手数料を無料にすることで利用者のコストを削減してくれているのです。
EOSは仮想通貨としての価値が無い
驚くべきポイントが、EOSには仮想通貨としての価値が無いということです。
どういうことなのでしょうか。
実は、EOSはICOのためだけに発行された通貨なのです。
【初心者向け】ICOとは?概要からメリット・デメリットまで徹底解説!
(ICOって何?という方はコチラの記事をご覧ください)
ICOということは、企業が仮想通貨を利用することになります。
企業が仮想通貨を利用すると、取引される仮想通貨の量も多くなります。
取引量が多くなれば、取引の処理を速くしてなるべく手数料も抑さえたいですよね。
そうです、だからEOSはトランザクションスピードが速くて手数料が無料なのです!
なぜEOSは無価値なのか?
なぜEOSは無価値なのか、それは公式が明言しているからです。
EOSの公式チームは現在配布されている仮想通貨について
- 将来的に価値がでるか不明
- 保有から48時間以内に移動ができなくなる
このように、ホワイトペーパー内で述べています。
この文面からも分かるように、EOSはICOの資金調達のためだけに発行されているのです。
なぜEOSは時価総額第5位なのか
EOSに仮想通貨としての価値が無いと分かったところで一つの疑問が浮かびます。
このように皆さん思うのではないでしょうか。
大きく考えられる理由としては二つあります。
- ICOブームの高まりからホワイトペーパーを見ずに購入している
- EOSへの期待値の高さ
これらの理由は投資家の間で考えられている憶測にすぎませんが、このような理由でEOSの価値が上昇しています。
2つ目の理由である「EOSへの期待値の高さ」というのは、EOSのスペックの高さにあります。
先ほど記述した、トランザクションスピードの早さや手数料といった特徴はEOSの魅力といっても過言ではありません。
また、開発チームである“block.one”の実績の高さも人気を呼ぶ要因の一つとなっています。
EOS取り扱い取引所
他の仮想通貨とは違った特徴を持つEOSですが、国内取引所ではEOSは取り扱われていません。
EOSを購入したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
現在(2018年6月時点)利用可能な取引所としては以下が挙げられます。
- Binance(バイナンス)
- Bitfinex(ビットフィネックス)
- Bithumb(ビッサム)
- Bit-Z
- Gate.io
- Huobi(pro)
- OKEx
取引所 | 国 | 手数料(maker/taker) | 取り扱いコイン数 |
Binance(バイナンス) | 中国 | 0.1% | 111種類 |
Bithumb(ビッサム) | 韓国 | 0.15% | 12種類 |
Bitfinex(ビットフィネックス) | 香港 | 0.1%/0.2% | 38種類 |
Bit-Z | 香港 | 0.1% | 66種類 |
Gate.io | 香港 | 0.2% | 122種類 |
Huobi(pro) | 香港 | 0.2% | 95種類 |
OKEx | 香港 | 0.15%/0.2% | 144種類 |
Binanceについては、登録方法をどこよりもわかりやすくfincleでは紹介しているのでもしよろしければ、確認してみてください!
BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!
EOSの価格
EOSの価格は1EOS=1,124円となっています。(2018年6月18日現在)
EOSは2017年7月に1EOS=約230円で取引が開始されたので、当時と比べ価値が5倍になりました。
現時点では価値が無いとされているEOSですが、今後どのような展開を見せるのか非常に注目です。
無価値の状態で5倍の価値が付いているだけに、もし仮想通貨としての価値を持ち始めた場合には急激な価格の高騰が予想されます。
おわりに
今回はEOSについて詳しく解説をしました。
実は、EOSは2018年6月1日にトークンセールを終了しています。
それを受け、価格が一時1EOS=1500円台だったのが現在では1100円台まで下落しています。
果たしてEOSは再び価格を上昇させることはできるのでしょうか。
今後価格がどのようになっていくのか、注視していきましょう。