Bytecoin(バイトコイン)とは?特徴やチャート、取引所について徹底解説!

みなさんこんにちは! fincle専属ライターのミクです。

現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。

例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。

中でも最近は、匿名性の高さを特徴にもつ通貨の注目が高まっています。

今回は、CryptNightというアルゴリズムを世界で初めて採用し、匿名性に特化した初めての仮想通貨として開発されたBytecoin(BCN:バイトコイン)について詳しくご紹介していきたいと思います。

バイトっていう三文字にすごく親近感が湧くコインですね〜(親近感が湧くのはわたしだけ?!)

Bytecoinとは?

バイトコインは、2012年7月に公開された通貨で、仮想通貨の中でもなり早い段階から開発されました。

ビットコインの公開が2009年、ビットコインについで人気のあるイーサリアムの公開が2014年ということからも、この通貨の歴史の長さが伺えます。またMonero(モネロ)など匿名性を特徴にもつ仮想通貨の元祖ともいわれています。

このBytecoin(バイトコイン)は、世界で初めてCryptNightというシステムを導入した仮想通貨で、このアルゴリズムによってバイトコインの高い匿名性が支えられています。

Bytecoinの最大発行枚数は、1844億7000万BCNときまっており、これは最大発行枚数が2100万BTCのビットコインと比べると数十倍の規模であることがわかります。

またBytecoin(バイトコイン)のブロック生成時間約2分といわれており、ブロック生成時間が約10分のビットコインと比べるとより実用的な仮想通貨であるといえるでしょう。

Bytecoinについての詳細はつぎの表をご覧ください。➡

  仮想通貨  Bytecoin(バイトコイン)
  通貨単位  BCN
  公開日  2012年7月4日
  時価総額   624億JPY(2018年7月現在)
  最大発行枚数  1844億7000万BCN
  ホワイトペーパー  https://jp.bytecoin.org/whitepaper.pdf
  公式サイト  https://bytecoin.org/
*公式サイトは日本語にも対応しています。

時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。https://coinmarketcap.com/ja/currencies/bytecoin-bcn/#tools

Bytecoinの特徴

TeroVesalainen / Pixabay

バイトコインの概要について理解できたところで、特徴についてくわしく見ていきましょう!

Bytecoinの特徴は主に次のが挙げられます。
         

         ❶匿名性の高さ
         ❷ブロック生成時間の速さ
         ❸誰でもマイニングに参加可能
         ❹公式walletの利用が可能

順番にそれそれぞれみていきましょう♫

❶匿名性の高さ

geralt / Pixabay

Bytecoin(バイトコイン)の特筆すべき点は、匿名性にすぐれた仮想通貨であるということがあげられます。

バイトコインは送金者や受金者の情報の匿名性を確保することで、ユーザーに高いプライバシーの保護を提供しています。

そしてこの高い匿名性を提供するために採用しているのが、『CryptNightというアルゴリズムです。

このアルゴリズムは➀リング署名➁ワンタイムキー➂キーイメージ➃ブロックチェーン分析抵抗という4つの要素から構成されています。

順番に見ていきましょう。

➀リング署名:Ring signatures

リング署名とは、簡単にいうと送信者個人を特定できないようにする署名技術のことです。

送信者を含む数人がトランザクション(取引)の署名に関わることで、周りの人はそのトランザクションがおこなわれたグループは特定できますが、それがグループの中のどのメンバーが署名したのかは特定することができないのです。

➁ワンタイムキー:One-time keys

ワンタイムキーとは、P2Pの支払いごとに単一の公開鍵から作成される使い捨てのトランザクションのことを指します。

送信者は、自分のワンタイムアドレスと受信者の公開鍵を利用してワンタイムキーを作成します。送信者は、ワンタイムキーの公開部分のみ生成することが可能ですが、一方で受信者は取引価格や取引内容などトランザクション全体を把握することができるのです。

この技術によって、誰がどのような取引を行なっているのか公開することなく取引を完了することができるんですね〜♫

 

➂キーイメージ:Key image、Double-spending proof

キーイメージは、リング署名をする際に二重支出の発生を防ぐためのシステムです。

秘密鍵からのみ、キーイメージを生成することで、複製された新たなキーイメージによるリング署名を防ぎ、二重支出の発生を防いでいます。

➃ブロックチェーン分析抵抗:CryptoNote blockchain analysis resistance

まず、ブロックチェーン分析とは取引情報が記録されたブロックチェーンを見ることでお金の流れを追跡し、取引の送受金者や彼らの残高を確認することを指します。

Bitcoin(ビットコイン)のブロックチェーンではこのような分析が可能となっていますが、一方でBytecoin(バイトコイン)のブロックチェーンにおいてはこの分析は不可能といわれています。

というのも、Bytecoinのブロックチェーンの場合、使用しなかったアドレスがツリー状に連なっていくため、1つのトランザクションを追跡するのに参照しなくてはならないアドレスが指数関数的に増えていくため、ブロックチェーン分析は不可能といわれています。

❷ブロック生成時間の速さ

qimono / Pixabay

Bytecoin(バイトコイン)の特徴の1つにブロック生成時間が短いという特徴があげられます。

仮想通貨のトランザクション(取引)は、ブロックチェーンのブロックにマイナーが取引履歴を記録するという取引処理を行なって初めて完了します。

ビットコインでは、一回の取引を記録する際にかかる時間は10分といわれています。一方で、Bytecoinの取引処理にかかる時間は約2分(120秒)でビットコインと比べ、約5倍のスピードで処理されていることがわかります。

❸誰でもマイニングに参加可能

rawpixel / Pixabay

個人のパソコンを使用してマイニングができるという点もBytecoinの特徴のひとつとして挙げられます。

ビットコインでは、マイニングをする際はASICという特別な集積回路や事業用の膨大なマシンパワーが必要とされているため、それらを補うため巨額のコストがかかることから個人がビットコインのマイニングに参加するのは極めて非現実的だと言えます。

一方で、Bytecoin(バイトコイン)はマイニングをする際にマシンパワーを必要としないシステムになっています。そのため、ビットコインとは異なり、家庭用のパソコンなどでもマイニングに参加することができるのです。

Bytecoinのマイニングは次のサイトからどなたでも簡単に参加することができます。
https://minergate.com/

❹公式walletの利用が可能

Bytecoinは上の画像のように独自のWalletウェブやディスクトップで提供しており、スマートフォン向けのwalletも近日中に提供されると言われています。

仮想通貨を取引所だけに預けておくのが不安な方も多いはずです。Bytecoinが公式にWalletを用意してくれるのは便利ですね。

Walletに関しては次の記事に詳しく記載されていますので、興味のある方は合わせてご覧ください。

仮想通貨のウォレットとは?一覧やおすすめのウォレットなど徹底解説!

Bytecoin(バイトコインの価格変動)

これは公開から現在までのBytecoinの価格変動を表しているチャートです。

2012に公開されたものの、2017年にはいるまでBytecoin(バイトコイン)の価値は低迷しており、
1BCN=0.005円前後を推移していました。

2017年の世界的な仮想通貨ブームを背景に、一時は1BCN=0.5円付近まで上昇し、半年間でバイトコインの価値は100倍近く上昇し、また時価総額も20位にランクインしました。

最近のチャートをもう少し詳しく見ていきましょう。

2018年1月7日に1BCN=0.015USD(約1.5円)前後で最高価格を更新したあと、Bytecoin(バイトコイン)の価格は大きく下落していきました。

前年の仮想通貨ブームの反動や、コインチェックのNEM流出事件の影響などもあって仮想通貨全体をとおして、価格的な調整時期を迎えました。

しかし、2018年5月に再びBytecoin(バイトコイン)の価格は1BCN=0.11USD(約1.1円)前後まで高騰しました。この背景として、世界的に有名な仮想通貨取引所である『Binance(バイナンス)』にBytecoin(バイトコイン)が上場したことがあげられます。(Binance Lists Bytecoin (BCN)

現在の価格は、1BCN=0.34円、ビットコインにして0.00000037BTCで取引されており、時価総額は約629億円を記録しています。時価総額ランキングは、25位にランクインしています。(2018年7月)

仮想通貨Bytecoin(バイトコイン)の取り扱い取引所

バイトコインの特徴や価格変動など詳しく理解できたところで、次はバイトコインの取り扱いがある取引所をみていきましょう!♪

残念ながら、2018年7月現時点では国内でバイトコインを取り扱っている取引所はありません。そのため、この仮想通貨の取引をしたいという方は海外の取引所を利用することが必要となります。

いくつか取引所を紹介していきます。

HitBTC

UKを拠点としている仮想通貨取引所で、取り扱いアルトコイン数は『BITTREX(国内でも有名な海外取引所)』に負けないくらい多く取り扱っており、新規の取り扱いコインもどんどん増えています。

しかし、2018年6月2日にHitBTCは日本居住者に向けたサービス提供を一時停止するという発表がありました。そのため、現在は日本居住者はこの取引所での仮想通貨取引はできません。(これは近々日本で会社をたちあげ、日本の決済資金法に基づきサービスを再開する見通しがあるためといわれています。)

changelly(チャンジリー)

チェコ共和国の暗号市場において最長の実績を持つチームによって開発された仮想通貨両替所で、仮想通貨同士の両替ができるサービスです。

今までは海外の言語のみでしたが、2017年10月より日本語に対応されたこともあり、日本人利用者も徐々に増えてきています。

また、両替にかかる時間は約5分〜30分と長すぎないのもオススメなポイントです。
changelly(チャンジリー)利用する上での注意点としては、両替をして受け取りたい仮想通貨に応じたウォレットを用意する必要があるというところです。
チャンジリーの手数料は一律0.5%で、取り扱いコインは80種類以上あります。

Binance(バイナンス)

100以上もの仮想通貨を取り扱い、国内外において人気をはくしている中国の大手仮想通貨取引所です。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。

売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、匿名性に長けた仮想通貨として一番最初に開発された『Bytecoin(バイトコイン)』についてくわしく解説しました。

世界的な人気を誇るバイナンスに上場したことで、さらにこの通貨を取り扱う取引所は増える可能性も大いにあるでしょう。

そのため、あまり注目されておらず価格も比較的安価であるいま、投資の対象としては大いに魅力のある通貨だといえます。

一方で、後続のモネロやダッシュなどの匿名通貨に技術面での優位性が奪われているというような状況もあり、仮想通貨としての位置づけが微妙になってきてるともいえるでしょう。

 

以上、ミクがお届けしました✌︎この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。