皆さんはSTASIS EURS(スタシス・ユーロ/EURS)という仮想通貨を知っていますか?
皆さんは仮想通貨のSTASIS EURS(EURS/スタシス・ユーロ)を知っていますか?
この通貨は、マルタにあるStatis社によって開発されている通貨で、ユーロと同等の価値を持つステーブルコインとして機能しています。
ステーブルコインというと、Tetherなど米ドルと連動した通貨を思い浮かべる人が多いと思いますが、この通貨はユーロのペッグ通貨となっています。
米ドルのステーブルコインは知っているけど、ユーロのステーブルコインがあることは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、STASIS EURSはユーロのステーブルコインとしては初めて公式認定された通貨だからです。
いったいどのような機能を持った通貨なのでしょうか、今回はSTASIS EURSについて詳しく解説していきます!
目次
STASIS EURSとは?
先ほども解説したとおり、STASIS EURSはユーロと同等の価値を持つステーブルコインです。
どういった特徴を持つ通貨なのか、後ほど詳しく解説していきます。
まずは基本情報を確認していきましょう。
通貨名 | STASIS EURS |
通貨単位 | EURS |
時価総額 | 約15億円 |
発行上限 | 1230万枚 |
ホワイトペーパー | https://www.docdroid.net/QdCqGO9/stasis-white-paper-2.pdf |
公式サイト | https://stasis.net/ |
公式Twitter | https://twitter.com/stasisnet |
時価総額ランキングでは現在86位(2018年12月現在)に位置しています。
また、取引価格は1EURS=124円(2018年12月現在)で取引されています。
ユーロのステーブルコインであるため、基本的に価格はユーロと同じ推移で変動します。
STASIS EURSの特徴
STASIS EURSの基本情報が分かったところで、次に特徴について確認していきましょう。
ユーロと連携したステーブルコイン
先ほどから解説しているとおり、STASIS EURSはユーロと連動したステーブルコイン(ペッグ通貨)です。
価格が米ドルと完全に連動しているわけではないですが、基本的には1EURS=1EURとなるように固定されています。
これが仮想通貨の投資において何を意味するかあなたは分かりますか?
ずばり、STASIS EURSの価格が他の仮想通貨のように急激に上がる可能性はないということです。
そのため、なるべく低いリスクで仮想通貨を運用したいという人にとってSTASIS EURSは適した通貨といえるでしょう。
法定通貨へ交換する手間が省ける
そもそも、ユーロという法定通貨があるのになぜSTASIS EURSは存在する必要があるのでしょうか。
STASIS EURSは、ビットコインやアルトコインを一時的に法定通貨へ交換したいと考える際に重宝されます。
例えばビットコインやアルトコインを保有している際に、通貨が一時的に大暴落する兆候があった場合あなたはどうしますか。
多くの方が、保有している通貨を法定通貨へ一旦戻そうと考えるのではないでしょうか。
しかし、例えば海外の取引所に通貨を預けている場合には現状「海外の取引所→国内の取引所→自身の銀行口座」と二回取引所を経由する必要があります。
その際には無駄に手数料も掛かってしまう上に、いちいち手間がかかってしまいますよね。
そこで、日本円へ戻す代わりに法定通貨と連動しているSTASIS EURSへ一時的に交換することで無駄な手間を掛けずに通貨を交換することが可能となります。
ERC20トークンを採用
STASIS EURSはトークンベースにERC20トークンを採用しています。
イーサリアムベースであるため、ビットコインベースである他のステーブルコインと比べて決済速度に優れているという利点があります。
また、ERC20トークンにはスマートコントラクトが導入されているため取引の際にはより高い安全性で行うことが可能となります。
機関投資家からの需要増加を目指す
STASIS EURSが開発された狙いとして、個人投資家だけでなく機関投資家からの需要増加を目指すというものがあります。
一般的に仮想通貨へ投資をしているのは個人投資家で、機関投資家は投資をするのが難しいと考えられています。
STASIS EURSを開発しているStasis社は、機関投資家の市場参加を促し、さらに仮想通貨市場を発展させる狙いがあります。
なお、同社は2018年終わりまでに注文数量が5億ドルに達するという見通しを立てています。
STASIS EURSの将来性
STASIS EURSの特徴が分かったところで、次に将来性について確認していきましょう。
ユーロのステーブルコインが少ない
米ドルのステーブルコインはさまざまな種類が存在しますが、ユーロのペッグ通貨として公式認定を受けているステーブルコインはSTASIS EURSだけです。
今後STASIS EURS以外にもユーロのステーブルコインは開発される可能性は高いと考えられるものの、現時点では一人勝ち状態となっています。
同通貨を開発しているStasis社も、仮想通貨関連企業においては高い評価を受けているので、信頼性も高いと考えてよいでしょう。
ユーロへの不安視
懸念材料として挙げられるのが、STASIS EURSというよりもユーロの不安定化です。
そもそもユーロは、米ドルや日本円とは違い、欧州連合加盟国によって採択されている法定通貨です。
そのため、ユーロは加盟国の法定通貨として採択されて以来、たびたび加盟国内の政情不安化などで危機に晒されてきました。
その後もEUは、イギリスのブレグジットをはじめとしてさまざまな危機に晒されてきています。
STASIS EURSはステーブルコインであるため、ユーロの信用度が低下した際には同様の影響を受けることが予想されます。
もちろんこれはユーロに限らず米ドルにも当てはまりますが、ユーロの場合は対象国が多いだけに、さらにそういった事態が発生する可能性が高いと考えられます。
STASIS EURSの取引所
国内取引所でSTASIS EURSは取り扱われていません。
STASIS EURSを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
DSX | イギリス | 0%~0.2%/0%~0.35% | 約30種類 |
HitBTC | イギリス | 0.01%~0.1% | 500種類以上 |
Bancor Network | スイス | なし | 100種類以上 |
STASIS EURSの買い方
STASIS EURSがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
STASIS EURSを取り扱っている海外の取引所に登録
STASIS EURSは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためですね。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引しなければなりません。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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おわりに
今回は仮想通貨のSTASIS EURSについて詳しく解説しました。
ユーロ唯一のステーブルコインということもあり、今後さらに注目を集めると予想されます。
現状一人勝ち状態であるだけに、今後同じユーロのステーブルコインが登場した際どうなるか注視していきましょう。
最後に、もう一度特徴について確認していきます。
- ユーロと提携したステーブルコイン
- 法定通貨へ交換する手間が省ける
- ERC20トークンを採用
- 機関投資家からの需要増加を目指す
以上となっています!
今後どのような動きを見せるのか注目して見守っていきましょう。