皆さんは仮想通貨のDai(ダイ/DAI)を知っていますか?
Daiは米ドルと同等の価値を持つ*ペッグ通貨、つまり1USD=1DAIと価格変動をする仮想通貨となっています。
詳しくはこちら→仮想通貨用語集―仮想通貨でよく聞くブロックチェーンって?PoA?簡単に解説します!
ブロックチェーンとスマートコントラクトを利用することにより、銀行などが不正に介入することなども防ぐことが可能です。
ペッグ通貨というと仮想通貨のTether(テザー)が有名ですが、DaiはTetherで懸念されている問題点を補ったペッグ通貨となります。
いったいどのような通貨なのでしょうか。
今回はDaiについて詳しく解説していきます!
目次
Daiとは?
先ほども解説したとおり、Daiは米ドルと同等の価値を持つペッグ通貨となります。
また、アルトコインのMaker(メイカー/MKR)とセットになっている仮想通貨で、Daiを管理するのがMakerとなります。
Tetherと大きく違う点として、Tetherの場合はTether社単独で開発しているのに対し、Daiの場合はイーサリアムベースで分散型管理をされているという点があります。
それらの点含め後ほど詳しく解説するので、まずは基本情報について確認していきましょう。
通貨名 | Dai |
通貨単位 | DAI |
時価総額 | 約69億円 |
発行上限 | 6100万3千枚 |
ホワイトペーパー | https://makerdao.com/whitepaper/ |
公式サイト | https://makerdao.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/MakerDAO |
時価総額ランキングでは現在69位(2018年12月現在)に位置しています。
また、取引価格は1DAI=114円(2018年12月現在)で取引されています。
米ドルとのペッグ通貨であるため、基本的に価格は米ドルと同じ推移で変動します。
Daiの特徴
米ドルと連携したステーブルコイン
先ほどから解説しているとおり、Daiは米ドルと連動したステーブルコインです。
価格が米ドルと完全に連動しているわけではないですが、基本的には1DAI=1USDとなるように固定されています。
これが仮想通貨の投資において何を意味するかあなたは分かりますか?
ずばり、Daiの価格が他の仮想通貨のように急激に上がる可能性はないということです。
そのため、なるべく低いリスクで仮想通貨を運用したいという人にとってDaiは適した通貨といえるでしょう。
法定通貨へ交換する手間が省ける
そもそも、米ドルという法定通貨があるのになぜDaiは存在する必要があるのでしょうか。
Daiは、ビットコインやアルトコインを一時的に法定通貨へ交換したいと考える際に重宝されます。
例えばビットコインやアルトコインを保有している際に、通貨が一時的に大暴落する兆候があった場合あなたはどうしますか。
多くの方が、保有している通貨を法定通貨へ一旦戻そうと考えるのではないでしょうか。
しかし、例えば海外の取引所に通貨を預けている場合には現状「海外の取引所→国内の取引所→自身の銀行口座」と二回取引所を経由する必要があります。
その際には無駄に手数料も掛かってしまう上に、いちいち手間がかかってしまいますよね。
そこで、日本円へ戻す代わりに法定通貨と連動しているDaiへ一時的に交換することで無駄な手間を掛けずに通貨を交換することが可能となります。
イーサリアムを担保に発行
ステーブルコインというと、他にもUSD CoinやTetherなどがありますが、それら通貨と違う点としては担保先にあります。
USDTやTetherは開発会社に価値を担保するに対し、Daiはベースであるイーサリアムを担保として発行されています。
DaiのガバナンストークンであるMakerは、イーサリアムベースのスマートコントラクトを採用しています。
このスマートコントラクトでは、Makerにイーサリアムを担保資産とすることで、通貨の価格を安定する仕組みを生み出しています。
具体的には、イーサリアムを担保にDaiを交換するという方法であり、預けたイーサリアムを利用したい場合にはDaiを戻すことで再び利用することが可能です。
このように、Makerはスマートコントラクトによって価値の信頼性が保証されているため、Tetherなどのように「価値があるかどうか疑わしい」という状況が発生する可能性が低いです。
Daiの将来性
Daiの特徴が分かったところで、次に将来性について確認していきましょう。
価値の保証が安定している
先ほども解説したとおり、DaiはTetherやUSD Coinなどとは違い、通貨の価値が分散型で保証されています。
中央集権型の場合、万が一運営側に不備などがあった場合には、ペッグ通貨としての価値が無くなる可能性も否定できません。
Daiは企業による中央集権型ではないため、ブロックチェーンが機能し続ける限りは価値が安全に保証されます。
投資対象とはなり得ない
先ほども解説したとおり、Daiはあくまでペッグ通貨なため投資対象としてはなり得ません。
仮想通貨投資の醍醐味である、一夜にして億万長者というようなボラティリティ性は期待しないようにしましょう。
取引所
国内取引所はDaiは取り扱われていません。
Daiを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
Coinsuper | 香港 | 0.2% | 約100種類 |
Kyber Network | シンガポール | なし | 約40種類 |
Bancor Network | スイス | なし | 100種類以上 |
Ethfinex | アメリカ | 0.1%~0.2% | 198種類 |
Daiの買い方
Daiをどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
Daiを取り扱っている海外の取引所に登録
Daiは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引しなければなりません。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Daiを購入することが可能となります!]
おわりに
今回は仮想通貨のDaiについて詳しく解説しました。
さまざまなペッグ通貨が存在するなかで、分散型を採用することで他通貨との差別化を図っています。
イーサリアムをベースとすることで、より柔軟に富んだペッグ通貨であるといえるでしょう。
最後に、もう一度特徴について確認していきます。
- 米ドルと連携したステーブルコイン
- 法定通貨へ交換する手間が省ける
- イーサリアムを担保に発行
以上となっています!
今後どのような動きを見せるのか注目して見守っていきましょう。