仮想通貨のSiacoin(シアコイン)とは?分散型ストレージや将来性ついて解説!

こんにちは、fincle専属ライターのケントです!

皆さんはSiacoin(シアコイン)という仮想通貨はご存知でしょうか。

Siacoinは2015年に公開された通貨で、個人が持つパソコンの空き容量を有効活用することを目的として開発されました。

なんか思ったよりも地味な目的だな…。

このように思ってしまった方もいるのではないでしょうか。

仮想通貨というと、大きな目標や目的を見据えたものが多いだけにSiacoinは少しスケールが小さく思えませんか。

しかしながら、時価総額ランキングでは42位と上位にランクインしているだけに何か大きな魅力があるに違いありません!

今回はSiacoinについて詳しく見ていきましょう!

 

仮想通貨Siacoin(シアコイン)とは?

127071 / Pixabay

Siacoinは先ほども紹介した通り、個人が持つパソコンの空き容量を有効活用することを目的として開発されました。

具体的には、個人の持つパソコンで余っているストレージの空き容量を貸し出すことで対価としてSiacoinを受け取ることができます。

貸し出す人は必要のないストレージを貸すだけで報酬を受け取れ、貸し出される側も従来のクラウドサービスより低価格でストレージを利用することができるなど双方にメリットがあります。

クラウドサービスは簡単に言うと「ユーザーがデータを共有する場所」を提供しています。代表例としてDropboxやOnedriveなどが挙げられます!

Siacoinでは、このようなクラウドサービスをより活性化させる役割を担っています。

大まかに何を目的としているのか分かったところで、基本情報をチェックしていきましょう。

通貨名Siacoin
通貨単位SC
発行上限無し
時価総額約424億円(2018年7月現在)
ホワイトペーパーhttps://sia.tech/sia.pdf
公式サイトhttps://sia.tech/
公式Twitterhttps://twitter.com/siatechhq

時価総額ランキングでは42(2018年7月現在)に位置しており、今後の上昇が待ち望まれます

2018年1月には1SC=10円の価格を付けていましたが、現在(2018年7月)は1SC=1円となっています。

価格は下落しているものの、今後上がる可能性は十分考えられるでしょう。

 

従来のクラウドサービスの問題点

Siacoinの特徴を確認する前に、そもそも従来のクラウドサービスはどのような問題点を抱えていたのか確認していきます。

Siacoinと従来のクラウドサービスを比較することで、よりSiacoinの特徴が浮き彫りになってきます。

確認していきましょう!

 

利用者のプライバシーが筒抜け

先ほども少し紹介しましたが、従来のクラウドサービスでは利用者のプライバシーが筒抜け状態になっていました。

運営会社側が利用者が保存したデータを閲覧することが可能であったためです。

もちろん必ずしも企業がプライバシーの侵害をしているとは言い切れませんが、やっていないとも言い切れません。

 

第三者によるチェック機能がない

基本的にクラウドサービスはすべて運営会社によって運営がされています。

つまり、運営側によってデータの改ざんや書き換えが行われる可能性がゼロではないのです。

ユーザーはクラウドサービスを利用するにあたって、運営側に情報管理をすべて任せていることになるのです。

一方、Siacoinは非中央集権型なのでユーザー同士が監視し合うことにより不正がなかったか互いにチェックし合うことができます。

 

管理コストがかかる

個人単位でクラウドサービスを利用する際には、利用するストレージ量もあまり多くはならないのでコストの心配をする必要がありません。

一方で、企業としてクラウドサービスを利用するようになると大規模なストレージ量を消費することになります。

作業の効率化を図ると同時に、かなりの管理コストを費やさなければならないのです。

企業にとってコストカットは必須ですよね。

 

Siacoinの特徴

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このように、従来のクラウドサービスではさまざまな課題が存在してきました。

では、Siacoinはこれらのクラウドサービスに対しどのような特徴を兼ね備えているのでしょうか。

詳しく確認していきましょう!

 

データの閲覧が不可能なため秘匿性が高い

従来のクラウドサービスではユーザーのデータを運営側が閲覧できてしまうという問題がありました。

また、ハッキング被害などで利用者データが盗まれるといった事案もありました。

Siacoinは、分散型のネットワークを採用しておりファイルはネットワーク上で分割、暗号化されます。

そのおかげで、データの中に入ることは所有者のみに制限することができます。

また、他人のストレージを利用しようとデータ自体に入ることができるのは所有者のみです。

さらに、ブロックチェーンの技術により複数にデータが分散されているためハッキングもしづらくなっています。

このような点が従来のクラウドサービスと違っており安全性が考慮されています。

 

ストレージの提供によってSiacoinが手に入る

本記事の冒頭で紹介した通り、不要なストレージを提供することで対価としてSiacoinが手に入ります。

具体的な手順としては以下の通りとなります。

  1. 公式ホームページでSia-UIをダウンロード
  2. ストレージの価格を選択
  3. 利用者からSiacoinを報酬としてもらう
  4. ホストのガイドに従って操作する

これらの手順を完了すれば、Siacoinを受け取ることができます。

 

低コストでクラウドサービスが利用可能

Siacoinはクラウドサービスの提供を行っています。

利用料金は月額約2ドル(1TB)となっており、Google Cloud(月額20ドル)やAmazon S3(23ドル)など代表的なクラウドサービスと比べコストが10分の1に抑えられています。

これにより、ストレージ量を大量に消費する企業でも低コストでクラウドサービスが利用可能となります。

10分の1!これほどコストが抑えられるのは個人にとっても企業にとっても嬉しいですね。

 

Siacoinの将来性について

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Siacoinの特徴やメリットが分かったところで、将来性について考えていきましょう。

Siacoinに将来性があるかどうか考えるにあたり重要なポイントが3点あります。

  1. オープンソースなので開発が活発的
  2. 分散型クラウドサービスに対する期待の大きさ
  3. 競合との関係

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

オープンソースなので開発が活発的

Siacoinはオープンソースなので、ユーザーはみな開発状況を確認することができます。

つまり、開発チームに限らず意欲のある一般ユーザーにも開発のチャンスがあるといことです。・

コミュニティが活発化することにより、さらなるSiacoinのソフトウェア開発にも期待がかかるでしょう。

 

分散型クラウドサービスに対する期待の大きさ

先ほど解説した通り、Siacoinの特徴というのは特に企業にとっては大きなメリットとなります。

作業の効率化がどんどん進む企業において、効率化を図ったがゆえにコストが増大したという状況は好ましくありません。

Siacoinが発表しているロードマップによると、2018年度中に企業が利用できるレベルまでストレージサービスを向上させるとのことでますます期待がかかっています。

 

競合との関係

同じく分散型クラウドサービスを兼ね備えた仮想通貨はありますが、それらのジャンルにおいてSiacoinは時価総額ランキングトップに位置しています。

先ほど紹介したようなB to B向けのサービスも今後開始するということを考慮すると、しばらくの間はSiacoinに軍配が上がると考えても差し支えないでしょう。

 

仮想通貨Siacoinの取引所

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国内取引所でSiacoinは取り扱われていません。

Siacoinを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。

主にこれらの取引所で取引が可能となっています。

取引所手数料(Maker/Taker)取り扱いコイン数
 Upbit 韓国 0.05%~0.25% 124種類
 Binance 中国 0.1% 111種類
 Bittrex アメリカ 0.25% 約200種類
 Poloniex アメリカ 0~0.15% 64種類
 FEX 香港 0.2% 18種類

Siacoinを取引する際には中国最大の仮想通貨取引所であるBinanceがオススメです!

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↑Binanceの登録方法や入金方法などを知りたいと思った方はコチラの記事をご覧ください

 

Siacoinの買い方

Siacoinがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。

海外の取引所で買うと少しハードルが高そうですが、簡単なので安心してください!

 

Siacoinを取り扱っている海外の取引所に登録

Siacoinは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

 

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、Siacoinを購入することが可能となります!

 

おわりに

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今回は仮想通貨のSiacoinについて詳しく解説しました。

分散型クラウドサービスを展開することで、企業にとっても大きなメリットが生まれますね。

最後に、もう一度Siacoinの特徴を確認していきます。

  1. データの閲覧が不可能なため秘匿性が高い
  2. ストレージの提供によってSiacoinが手に入る
  3. 低コストでクラウドサービスが利用可能

このような特徴があります!

また、将来性も高いので今後とても注目を集めそうな通貨となりそうです。

今後はぜひSiacoinも投資候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか!